ベッドに寝たまま連れていかれると、何だかドラマでよく見る光景です。
違うのは、のんびりガラガラと動いているのと、ふらふら後をついて来る家族でしょうか。
手術室のあるエリアの大きな自動ドアの前、家族はここまで。
子供とヨメに手を振って、ベッドはさらに奥に進んで行きます。
手術室の中は、右手に計器類があって、天井に大きなライト(何個も付いたやつ)、水色の服を着た人たちがワラワラと作業しています。
移動してきたベッドから手術台に移し替えられます。
両手は固定すると言われてましたが、されませんでした。
「両手を固定する・・・・」
なんのために? と、考えた時、
「もし手術途中に全身麻酔が切れてしまったとき、患者が暴れないように」
なのか? と思って怖くなったのですが、その時は固定はされなかったので、何となく安心。
きっと麻酔が効いてから固定したんですね。
手術室内はもっとピリピリしてると思ったのですが、皆さん非常にリラックス、というか、普段通りというか、雑談したり、冗談をいったり、「へっっくしっ!」とくしゃみをしたりで、思っていた感じと全然違います。
ちょっと拍子抜けですが、逆に「まぁ、たいした手術でもないし、リスクも無いんだろうなぁ」と、こちらもリラックス。
口と鼻を覆う吸入器が顔につけられました。
「まだ麻酔じゃありません、酸素です。ゆっくりと呼吸してください」
素直に言うことを聞きます。
先生「台上げて」
助手「は、、、、」
先生「台を上げるんだよ」
助手「・・・・あ、・・・これですね」
先生「なんだよ、そんなこともすぐにできんのかよ~」
そんなほのぼのとした会話も。
珍しくてキョロキョロしてたら、不安にかられてると思われたのか
「心配しなくても大丈夫ですよ~」
と声をかけてくれました。
次に麻酔が入ります。
数秒で意識がなくなる、と聞いていたので、半信半疑。
あとで人に話したら、
「何秒もった? かず数えんかったの?」
と言われて、「しまったー!!」と思ったのでした。
ボクはアホみたいに
「絶対寝るか。我慢してやる」
と、思ったので、かずは数えず、一生懸命目を開いていたのですが・・・・
眠いとか、「意識が~・・・」とか思う間もなく、あえなく落ちてしまいました。
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