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屯田物語

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「風の窓辺で」時実新子 

2020年07月30日 | 時実新子

久々に「風の窓辺で」を開いてみた。
 1996年の新子座大賞に選ばれた句は・・

  黄ばむ程この世に生きて忘れられて  各務雅憲

もうすぐ八十になるが、この句の達観した切れのある響きになんども感心したりしている。


時実新子さんの川柳と俳句の壁を越えた奔放で情熱的な作品に魅せられていた。
童謡を口ずさむようなリズミカルな句だと思っても、いつも軽くは読み飛ばしてはいけない深みを感じて立ち止まってしまうのである。
   菜の花菜の花子供でも生もうかな
   桃一個一刀ありてわが乳房