屯田物語

フォレスターとα6000が
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故郷を去る日

2020年02月01日 | 春を呼ぶ朝


2月1日~2日は恒例のマンション作品展です。
昔、30年前に撮ったパノラマ写真(穂高・常念岳を歩く)を展示することにしました。
次回は作品展に出品したみなさんの作品を紹介していきます。

大村正次著「春を呼ぶ朝」―真珠―

  故郷を去る日

 もの云はぬ眸もまじり
 なつかしい顔、顔、顔が
 古風な驛の燈明あかるみ
 浮みでて、いつぱい。

 汽車が動いて
 まばたく眸、ひるがへる白いもの
 さつと夜の黒幕とばりに吸はれ
 紅いシグナルばかり
 またゝいて遠くなる・・・・・・

 おゝ 俺の
 心を打つものよ。
 俺は 一つの眞實を生かし切り
 がつしり腰を下してゆかう。

 悲壮な燈明をともし
 夜汽車
 ごうごうと凄じく
 いま 故郷のトンネルを越える。