そうかもしれない BS放送の映画
アルツハイマー病が進行している妻、
彼女を支える夫は癌に侵されていた。
どうしょうもない苛酷な運命に翻弄されるが、かといって絶望を感じさせない。
やさしい夫婦愛・・
これを不変として、作品を支えているからである。
「あなたのご主人ですよ」
癌で入院している夫を見舞った妻は付き添いの介護福祉士から教えられるが、
もはや妻は夫を認識することができない。
「そうかもしれない」
これが、妻が発した唯一の言葉であった。
入院する前、夫は妻との約束をまもって、庭に紅ベニシダの花を植えていた。
久しぶりに自宅に戻った妻は、その花をみたとき、
深い霧におおわれた意識のなかで亡くなった夫を想いおこす。
主演の雪村いずみは、
初代三人娘(美空ひばり、江利チエミ)の一人であるが、
とても素晴らしい女優であったことを証明している。
江南神社のどんと焼き