hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

エーラー式

2006-11-30 23:26:05 | 日常
今日はいつもの洗足レッスン。
学生の一人がブラームスのクラリネットソナタ第1番を演奏しているので、私も一緒に勉強している。

このクラリネットソナタは第1番、第2番がセットになっている。
ブラームス晩年の作品で最後のソナタ。
一度は創作意欲をなくしつつあったものの、ミュールフェルトとの出会いから刺激を受けて書かれたものだ。

私は数年前に第2番を演奏し、その頃いろいろ勉強したのだが、第1番は少し譜読みをした程度で、あまり理解していなかったのだ。

そういえば第2番を演奏した当時、CDをたくさん買ったので、探してみたらいろいろ出てきた。
当時はデイヴィッド・シフリンや横川晴児氏をよく聴いていたが、今ではカール・ライスターの演奏が断然好きだ。

ライスターといえば、カラヤン・ベルリンフィルのクラリネットの代名詞だ。
ベルリンフィルのCDもたくさん持っているが、おそらくほとんどライスターが吹いているのだろう。

ライスターのテクニック、音楽性に魅力を感じるのはもちろんなのだが、このエーラー式クラリネットの独特の音色に惹かれるのだ。
ベーム式と比べ、キー・システムの機構が簡単ということのなので(それだけ操作が難しいということなのだが)、それだけグラナディラ本来の音色が引き出せるのかもしれない。

私はこのエーラー式と同じくらい、フランス式のバッソンも大好きだ。
サックスもそんな形や仕様の違いがあればおもしろいのにと思うのだ。

休日

2006-11-29 23:39:57 | 日常
今日は久しぶりにお休みをいただいた。
おかげさまで11月中は二日しか休みがなかった。
とてもありがたいことではあるのだが、実は忙しいことは好きではない。
忙しくなるほど仕事が雑になってしまう気がしてしまうからだ。
特に私は忙しくなるほどにいい加減、投げやりになる性格なのだ。
メールの返信もかなり滞ってしまい本当に申し訳なく思っている。

今日は終日自宅で練習していたが、少し出かけ、携帯電話の機種変更と区役所へ滞った手続きをしに行った。
私は道具の物持ちが良い方で、今まで使っていた携帯電話は洗足に務め初めた頃から使い始め、すでに3年半も使っていたのだ。
もうバッテリーを満タンにしても通話するだけで、途中でバッテリー切れになってしまうのだ。
カメラなどもちろん付いていない。

ちなみにそれ以前に使用していたものは、メール機能すら付いておらず、カタカナ表記のものを使用していた。

この携帯電話を使い始めた頃、その時に入学してきた洗足の学生はもう卒業しようとしている。
当時初々しかった学生たちが、今では逞しくなり、それぞれの進路に向かおうとしている。
彼らが卒業するまでなんとか使い切りたかったのだが、壊れてからでは遅いし、仕事に支障が出てしまう。
今回は渋々機種変更したのだ。

今回のはカメラ付き、海外対応のものにした。
今まで貯まったポイントを使用したので、支払った金額は315円だった。
カメラは130万画素とのことで、比較的低機能だそうだが、私にとってはカメラが付いてるというだけで充分なのだ。

練習曲の試験

2006-11-28 22:26:46 | 尚美
コメントいただいた皆様、誠にありがとうございます。

KEIさん、88年とは1988年に川崎で行なわれたワールドサクソフォーンコングレスのことでしょうか?
私は1975年生まれなので、その頃は中学生で、もちろん当時コングレスの存在など知りませんでした。
またA27は試したことがないので、如何ともコメントしようがありません。
申し訳ありません。

H・Kさん、サックス関係者でなければさっぱり理解できない内容ですが、いつもお読みいただき感謝いたします。
いつか歌ってみたいものです。



今日は尚美の試験だった。
初見、音階、練習曲の試験はこの学校独特のもので、私は意味のあるものだと思っている。
今回、この練習曲の試験を初めて聴かせていただいたのだが、思いのほか音階に苦戦していて驚いてしまった。
やはり音階練習が嫌いな人が多いのだろう。
私が学生時代のときもこんな感じだったのだろうか。

C4

2006-11-27 23:04:45 | sax_セルマー
私がシリーズ3にシフトした当時、この楽器は左手サイドキーがとてもコンパクトにまとまっていた。
それまで私はC4を薬指で押さえていたため、指が収まりきれなくてとても苦労した。

時を同じくして、回りを見渡してみると、C4を中指で押さえる人が大勢いて、そこで私も中指を使ってみたところ、この楽器にぴったりだったのだ。
慣れるまで数週間かかったが、今では損傷ない。

大昔の楽器を見てみると、C1を中指、C2を人差し指、C4を薬指でというように、それぞれのキーに押さえる指が独立していたのだ。
徐々に手のひらの形に合わせて操作しやすいようにキーの形が変わり、その結果、C4を薬指で押さえる名残も消えつつある。

私はどちらで押さえても構わないと思っているが、そのあたりのキーの形は統一してほしいとは思う。

たびゆき

2006-11-26 23:54:58 | 日常
昨日~本日は少々バタバタしていた。

昨日の昼から自宅レッスン一人を行なった後、アクタスにて行なわれた「宗貞渡辺duo」の演奏会に伺った。
演奏会では、打ち上げにもお誘いいただき、少しだけのつもりが思いがけず、結局三々五々になるまでお付き合いした。

23時過ぎに渋谷を出発し車で松本へ。
松本に到着したのが深夜2時半。
楽器の手入れと歯磨きをして3時半に就寝。
8時半に起床し9時半に長野県松本美須々ヶ丘高校に伺い、17時過ぎまでレッスン。
今さっき帰宅した。

宗貞渡辺duoは久しぶりに拝聴したが、お二方ともとても若々しく、それが演奏にも表れていた。
打ち上げで宗貞先生が、音楽史において時代が変わる、もしくは新しい試みがなされたときの、その動機やその時代の人々の感情などを知りたいと、興味深いことを話していた。
NHK「そのとき歴史は動いた」のようなことが、音楽史でもたくさんあるはずなのだが、1800年代以前の記録は残っていないのか、その事実以外は知ることができない。

本日伺った松本美須々ヶ丘高校は初来校だったのだが、楽しみにしつつも、どんな生徒たちなのか知り得ないために多少緊張もした。
昨年、3年連続全国大会出場を果たし、今年は休み年だったらしく、生徒たちもどことなく和やかだった。
12月に行なわれるアンサンブルコンテストに向けて練習しているようで、そのレッスンを行なったのだが、楽器を吹けば集中力があり、基本的な奏法は問題ないので、レッスンしやすく楽しかった。


写真は美須々ヶ丘高校サックスパートと。

仏サックス協会会報3

2006-11-25 11:23:42 | sax_仏サクソフォン協会会報
詳細については「sax_仏サックス協会会報」カテゴリーをご覧ください。


5)若い作曲家とのコラボレーションなどはされていますか?

最近ではジェローム・ララン氏とともに鈴木純明氏の"Antienne pour 2 saxophones soprano"を演奏しました。
2006年7月、The 14th World Saxophone Congress(Slovenia)で初演。
後に東京、フランスでも演奏。
この作品はジェローム・ララン氏が委嘱したものです。
私は鈴木氏にサクソフォンの特殊奏法をレクチャーしました。


6)音楽的又は芸術的に、どのような嗜好をもたれていますか?

私は子供の頃から色彩豊かなオーケストラが好きで、今でも変わりません。
またコンテンポラリーにもとても興味があります。
印象主義のように調性の持つ力を最大限に引き出した音楽も好きです。
また調性のバックグラウンドを借りず、音響の模倣や倍音を構造解析したものなど、
音の構造に特化した音楽も好きです。
残念ながらサクソフォンはオーケストラに就職することが出来ません。
したがって私たちは音楽活動していく上で、自身でポストを築かなければなりません。
しかしそれがアクティヴ且つクリエイティヴな嗜好へと促されます。

訪客

2006-11-24 23:34:04 | 日常
今日はいつもの洗足の日。
いつもなら13時から16時までファンファーレバンドなのだが、先週無事に今年度の授業すべてを終え、この時間帯がぽっかり空いてしまった。
夕方からまたレッスンなので、その間、レッスン室を借りて練習していたら、先日ディナンのコンクールを受けた洗足の卒業生が訪ねてきてくれた。

おみやげとして、コンクールのプログラム、チョコレート、クック・ド・ディナン(*1)をいただいた。
残念ながら一次予選で落ちてしまったものの、初めての海外にいろいろ感動してきたようで、そして何かつかんできたかのような表情だった。
おみやげもさることながら、訪ねてきてくれたことがうれしかった。

私は学生時代、ヨーロッパのチョコレートの美味しさが理解できなかった。
とにかく甘いだけで、板チョコひとかけらで気持ち悪くなってしまう。
その頃は、日本のつつましいチョコレートが一番だと思っていた。

しかし、私も19歳で初海外初ディナンで様々な刺激を受け、色々なものを食べ、その後、海外へ行くたびに刺激と食べ物がセットになって、価値観の変化と同じように食べものの、特にチョコレートへの偏向が大きく変わったのだ。

それはサックスに関しても同様で、これまでは外国人のサックスの音色は汚いと思っていたのだが、実は私の方が、その魅力を理解しようとしていなかっただけなのだ。

私は留学経験は無いが、この三度もトライしたディナンのコンクールで体験したことが、おそらく留学と同じような、貴重な財産となっているのだと思う。



(*1)Couque de Dinant:ディナンの名産品。原料は小麦粉と蜂蜜のみの超固焼きクッキー。本来は非常食。食べるよりも飾って楽しむのが一般的。

アンサンブルレッスン3

2006-11-23 23:41:48 | 日常
今日は何時ぞや行った古河まで再びアンサンブルのレッスンを行なってきた。

自宅から古河までは2時間ちょっとかかる。
電車内では、楽譜を読んだり考え事をしていることが多い。
私は座って寝ることができず、たとえ寝たとしても、5分ほどで首と腰が痛くなり目覚めてしまうのだ。
飛行機など苦行だ。

レッスンしていると、自分もアンサンブルしたいと思ってしまうのだが、それを聴きたいと思ってくれる人などいるのだろうか。
もはや四重奏は溢れているし、先日のハバネラのような世界的な四重奏団など聴いてしまうと、どうも臆してしまう。

また今年は随分アンサンブルづいている。
1月にはアンサンブルコンテストの審査もいくつか行なう予定だし。

Neunte Symphonie

2006-11-22 23:34:11 | 日常
今日は洗足の補講日。
朝から晩までレッスン室にこもりきりだった。

よくあることなのだが、前に使った人の忘れ物がレッスン室に残っていた。
覗いてみると、第九の1stフルートのパート譜だった。
レッスンか何かで使ったのだろうと思う。
そういえば今年は洗足でも第九をやるのだ。

意外と思うかもしれないが、私は子供の頃からベートーヴェンが好きなのだ。
それほど知識がある訳ではないが、それこそ大昔、子供向けの伝記ならまんべんなく読んだというくらい。
交響曲のポケットスコアも第一から第九まで全部持ってる。
そういえば、それに付いてる作曲背景や楽曲解説ならまんべんなく読んだ。

小学生の頃、ラジオでベートーヴェンの交響曲全曲が数週に分割して放送されたことがあり、それをカセットテープに全部録音してよく聴いていたことを思い出す。

スコアを見ながら第一番から順番に聴き、まず運命、田園で度肝を抜かれた。
それは音楽の内容というより、これまで無かったピッコロとトロンボーンが編成に加わったことや、「苦悩から歓喜へ」といった負から正へと移行する構図、楽章をattaccaでつないだこと等、次々と飛び出す新しい手法に、子供ながら大変感動したのだ。
そして最後に聴いた第九は、冒頭の完全5度を聴いた瞬間(子供の頃、音程の知識など無かったが...)から、これまで以上の新しさを感じた。

その頃は、将来指揮者かオーケストラの第一ヴァイオリン奏者になりたいなどと思っていたが、歳を重ねるにつれ現実的に遠退き、今となってはオーケストラ自体から遠い立ち位置になってしまった。
音楽に携わっているということだけでも大変幸せなことではあるが。

しかし、完全に諦めたわけではなく、いつか第九の合唱パートを歌うことを目標に、密やかに少しずつ音取りしている。

副科に声楽科の学生がいて、今度の第九演奏会では合唱ソプラノパートを歌うそうだ。
高音「ラ」が大変なのだが、がんばって欲しいと思う。

キー名称

2006-11-21 23:21:31 | sax関係
キーの名称は音大生以上ならおわかりいただけると思うが、中高生ならドイツ音名を覚えるので精一杯かもしれない。
私もかつてはそうだった。

日本では一般的にジャン=マリー・ロンデックスが著したエチュードやメソードに記載されたキーの名称を採用している人が多い。
フランスで出版されているほとんどの楽譜で、ムルティフォニックやフラジオ、微分音などの運指を表記する際にもこのロンデックスのキー名称が使われている。

ロンデックスの著書を見れば図解入りで見ることができるのだが、ここでは文章のみで書き出してみる。


左手
ホームポジション:
1,2,3
bisキー(1と2の間にあるシ♭の替え指に使う小さいキー): p(フランス語"petit"の略か?)
オクターヴキー:
8
フロントキー: ×(「F」と書くときもある)
左手サイドキー:
C1,C2,C4
低音テーブルキー: G#,C#,H,B♭

右手
ホームポジション:
4,5,6
低音「ド」のキー: "7"もしくは"C"
レ#のキー: "D#"もしくは"E♭"
右手サイドキー: C3,Tc,Ta
ホームポジションとサイドキーの間にあるキー: C5,Tf

以上、サックスには基本的に23のキーがある。
あと、
"Low A"(バリトンのみ)、C6("High G"キー、主にソプラノ)がある。
書き出してみると意外に多い。

Ta,Tcなどはトリルキーの略かと思われる。トリルの"T"とそれに関わる音の名称とがくっついたものかもしれない。
C1,C2などの"C"はフランス語"côté"(仏co^te'=英side)の略かと思われる。半音に準じて番号が付けられている。

技術の上達、またサックスを詳しく勉強するのならキーの名称と場所を覚えなければならない。

アルス

2006-11-20 23:50:50 | 日常
今日はよく働き、よく考えた、そしてやや練習した。
尚美で試験前最後のレッスン。
来週は音階、初見、練習曲の試験があるのだ。

今日のレッスンはもちろん試験に向けられたものだったが、思いのほか音階ができず困ってしまった。
音階は無機質な練習を強いられるので、嫌になってしまうのだろうか。
とはいえ、今回の試験に留まらず、きっといつか音階練習の必要性を理解してくれるだろう。
練習曲も楽曲もどんどん難しくなるわけだし。

レッスン終了後は欲しい楽譜を探しにアカデミアで楽譜を物色。
この学校は近所に楽譜屋がありとても便利だ。いくらでも暇つぶしできる。

夕方は室内楽の発表会があり、ひと団体だけ聴かせてもらった。
学生も忙しい中、よく練習し、合わせしているなと感じた。

その後、貝沼君と会い、先日のディナンでお疲れのところ申し訳ないと思いつつ、ロバの「アルス」の譜読みのお手伝いと合わせをしていただいた。
この曲はグレゴリオ聖歌のようなモティーフが使われている。
とても美しい曲だが、速度が速く、めまぐるしく展開している。
ムルティフォニックの被せ合いなどあり、面白い響きがする。

本番は12/24のサクソフォーン・フェスティバルにて、ジェローム・ラランと共演する。

アンサンブルコンテスト

2006-11-19 23:43:50 | 日常
井上麻子さんのブログ"saxophonique"をお気に入りに追加。
井上さんとはじめてお会いしたのはパリ音楽院で。
私とは活動する拠点も使用している楽器も違うのだが、井上さんの活動にはとても興味を抱いているのだ。


今日は教えている学校がアンサンブルコンテスト本番だったので聴いてきた。
結果は銀賞をいただいた。
銀賞とは言え、2週間前の予選とは見違えるような演奏だった。

他の団体も聴いたが、今年はデザンクロを演奏する団体が多く、しかも上手に吹きこなしていて驚いてしまった。
こんなにシャープがたくさんついた曲を譜読みするだけでも大変なのに。
私が高校生の頃など、「"ミ#"なんて書かないで"ファ"って書いてよ~。」なんて思ったものだ。
ダブルシャープなど未知の世界だった。
これでエキゾチックなニュアンスなど伴えば完璧なのではなかろうか。

アンサンブルの基本事項としてよく言われるのが「よく聴くこと」があげられると思うが、それはよく聴いてもらえるようにアピールすることが重要だ。
それは場面によって、前に出たり後ろに下がったり、強弱、音色、スピード感など、様々な駆け引きがある。
そんな駆け引きを、自分から率先して仕掛けたり、それに応えてくれるようなパートナーに出会ったとき、アンサンブルは底知れぬ楽しさがあるのだ。

ジャン=マリー・ロンデックス

2006-11-18 23:53:17 | sax関係
先日のジュニアコンクールのテープ審査終了後、実は帰り際に担当の宗貞先生、そして審査をした西尾さん、有村君の4人で新百合ヶ丘で少し飲んだ。
西尾さん、有村君とは学生の頃はよく遊びよく飲んでいたのだが、最近はそれぞれ仕事で忙しく、ゆっくり話をしたのはほんと久しぶりだった。
他愛ない話のほか、宗貞先生中心にロンデックス談義に花を咲かせた。

宗貞先生はロンデックスから「たとえ自分にはできない事でも弟子たちにはできるかもしれない。弟子には何をやらせてもかまわないから、正しいと思うことをさせるべき。ケイジはその良し悪しを判断できる耳を持っているのだから。」と言われたそうだ。

お酒の席で、宗貞先生から直接お聞きしたので、ほとんど意訳なのだが、本当のことだと思う。

私はそのロンデックスの言葉に共感した。
そしてこちらに書いたことと、根本的に同じなのではないかとも思った。

弟子たちの持つ可能性を我々が潰さないように気をつけなければならない。

仏サックス協会会報2

2006-11-17 23:22:52 | sax_仏サクソフォン協会会報
先日の続き。

3)2002年のディナンのコンクールで優勝されましたが、このことによってあなたの音楽人生に何か影響はありましたか?

大きく影響しています。
このコンクールをきっかけに、私は「純日本製のサクソフォニスト」と呼ばれるようなりました。
サクソフォンに限らず、これまでの国際コンクールでは主にヨーロッパ人、もしくはヨーロッパで勉強した日本人が優勝していたため、日本だけの音楽教育ではヨーロッパに追いつけないのではと思われていました。
しかしこの出来事によってそのような風潮が払拭されました。
またこの出来事が音楽大学で教鞭をとるきっかけにもなりました。

余談ですが、2005年9月にディナンの市内の橋や教会など59か所の名所で、日本語の説明文を加えた案内板が設置されたそうです。



4)東京においていくつかの大学で教鞭をとっていらっしゃいますが、どのように授業を運営なさっていますか(生徒のレベル、授業の内容、レッスンの時間等)?
どのような曲を教材に使用されていますか?


私は2つの学校で教鞭をとっています。

・Senzoku Gakuen College of Music
学生一人に対し、週1回50分間の個人レッスン。年26回、試験は年1回(任意の楽曲)。
1~3年生に対しては、学生に見合った練習曲、独奏曲(主にフランスの出版社)を私が考え、50分間でトータルなレッスンを行います。
4年生に対してはレパートリー拡大のため主に楽曲のレッスンになります。
選曲は学生の希望を尊重するようにしています。
卒業後、フランスのコンセルヴァトアールに留学する学生が多いです。

・Tokyo Music & Media Arts Shobi
この学校は私の母校です。
学生一人に対し、週一回40分間(3年生からは50分間)の個人レッスン。年30回、試験は年4回。
この学校は試験が頻繁に行われ、音階、初見、練習曲の試験と楽曲の試験が年2回ずつ、計4回あります。
それは3ヶ月ごとに練習曲と楽曲の試験が交互に行われます。
その試験はグレード制(等級制)で、10から1までのグレードに見合った練習曲、楽曲の中から任意に選びます。
レッスンの内容は基本的に試験に向けられたものとなります。
例えば練習曲の試験前なら練習曲のみを、という感じです。
また楽曲の試験では、すべての学生が暗譜で演奏しなければなりません。

ファンファーレバンド2

2006-11-16 23:42:18 | 日常
今日は洗足ファンファーレバンドの本番だった。
客入りも比較的良く、演奏も練習してきた中では一番良い出来だった。
若者の集中力は素晴らしい。

とはいえ、対外的な演奏会としては、まだまだ至らないところが多かった。
フリューゲルやサクソルン族の楽器をまだ操りきれておらず、6月の演奏会で、ヴァン=デル=ローストさんがおっしゃっていた、各パート個性のある音色を出すといった理想にはまだ程遠い。
そして、音大生として最低限のアンサンブルもままならない。

また今年度はサックスの履修希望者が少なく、他の先生方、他パートの学生、何よりレギュラーのサックスパートには本当に迷惑をかけてしまった。
来年度以降の課題は山積みだ。

今日の演奏会をもって今年度のファンファーレバンドは終了し、学生たちと挨拶をして帰宅。
演奏会にお越しの皆様、誠にありがとうございました。
ファンファーレバンドメンバーの皆様は本当にお疲れ様でした。
これから年度末の試験シーズンに向けて準備を進めてください。