hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

友よ歩こう

2008-01-31 22:05:11 | 日常
昨日のフランス語つながり。

先日のジェロームのCD録音のとき、夕食の際に、童謡「クラリネットこわしちゃった」が話題にあがった。

その歌詞の中の「オーパッキャラマード」というのは、フランス語だったということをそのとき初めて知った。
ジェローム曰く、「au pas camarade.(友よ歩こう。)」ということだそうだ。

ただ、フランス語だということは知っていながらも、詳細については知らず、「oh! pas qui a malade.(オー!パ キ ア マラード~おお!誰も病気ではない。~)」と勘違いしていた人もいて笑ってしまった。

本来の歌詞はクラリネットが壊れてしまったわけではなく、上手に音が出せず困っている様子を描いているようだ。
今は出来なくても、前向きに努力しようということなのかも知れない。

消極的なフランス語

2008-01-30 21:45:52 | 日常
先日も書いたが、私は亀の歩みでNHKラジオ「フランス語講座」を勉強している。

最初の頃は簡単な挨拶から始まり、進むにつれて難しくなり、文法も複雑になる故、内容も込み入ってくる。
そんなこともあり、先日の書き込みではニュアンスの理解に苦労し、それは現在も続いているのだが、それだけではなく、進むにつれて徐々に例文がネガティヴになっていて滑稽だ。

例えば、1/7半過去形(英語なら過去進行形)の例文。

Je n'avais pas d'argent.
(私は、お金を持っていなかった。)


1/8 plaire à ...「~の気に入る」を使った例文。

On ne peut pas plaire à tout le monde.
(みんなに気に入ってもらえるなんてありえない。)


極めつけは、1/15単純未来形の例文。

Si tu lui donnes de l'argent, il dira tout.
(お金をやれば、彼は何でも言うよ。)

ネガティヴな発言はそれなりに文法力も必要なのだろうか。
少しずつがんばりたい。

アレクサンドル

2008-01-29 22:13:44 | sax関係
先週の土曜日にロンデックス国際コンクールの本選が行われた。
コンクールの公式ページには結果は掲載されていないが、方々のホームページやブログに取り上げられ、ご存知の方もいらっしゃると思う。
私も大変お世話になっているkuriさんのホームページでは集計、分析が詳細になされている。

第一位はアレクサンドル・ドワジーだった。

彼がディナンで優勝したのが1998年。
(そのときは第二位にオーティス・マーフィー、第三位が私だった。)

ディナンの本選には前回優勝者のヴァンサン・ダヴィッドも聴きに来ていた。
私の演奏も聴いてくれて、終了後、私にしきりに何かを話してくれたのだが、当時の私はまったく聞き取れなかった。

そう言えばジェロームと知り合ったのもこのときだった。

アレクサンドルは当時まだ18歳だった。
あれから10年経ったのかと、色々思い出して、しばし感慨にひたった。

アレクサンドルはフランスのサックス界の中で、ミュール、ロンデックスに続く早熟の天才で、これからの活躍が楽しみだ。

尚美授業 28日目

2008-01-28 21:39:08 | 尚美
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●今日の授業メモ(自分用)

音階:半音階、一オクターヴ(E,cis)
Ferling :No1.(vibを伴って)
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ここ数週にわたり、フェルリングの48の練習曲を教材にしている。
細かな吹き方はレッスンに委ねるとして、ここではこのエチュードが書かれた経緯、またオーボエ版、サックス版と比較しつつ、特に装飾音符に焦点をあてている。

キャラクター

2008-01-27 23:07:24 | 日常
昨日は卒業試験の後、チューバの橋本さんの演奏会を聴きに水道橋へ。

橋本さんとのつながりについては、以前書いた記事をご参照いただきたい。

ライブハウスのようなビルの一角で、全て現代音楽の演奏会だった。
最後には出演者皆で即興演奏し幕を閉じた。
トークの中で語っていたが、チューバという楽器はキャラクター性が強く、吹奏楽での役割があまりにもハッキリしていて、見た目の存在感も大きい。
例えば、マウリシオ・カーゲルの「ミルム」では、本来は能動的に吹くべきチューバが、そのキャラクターの強さからなのか、徐々に奏者がチューバによって吹かされているという、受動的な役回りになる。

私も現代音楽をみずみずしく、いきいきと演奏したいものだ。

バロック

2008-01-25 22:16:45 | sax関係
午前中は洗足高校の授業。
午後は大学の補講。

今日で年間26回のレッスンを全て終えた。
来年度から年間の授業とレッスン回数が増えるそうで、更に気を引き締めてがんばりたいと思う。

明日は四年生の卒業試験があり、私の生徒もダールの協奏曲を演奏する。
レッスンしていて、この作品に対し、今日になって気がついたことがいくつかあった。

第一楽章初めからサックスによるデクラマンドが続き、吹奏楽との対話、そして徐々に調和、同化し、第二楽章へと続いていく。
第二楽章は「パッサカリア」という曲名、装飾音の多さからバロック音楽を思わせる。
サックスは祈りを捧げる独唱者のようで、さながらカンタータのようでもある。
装飾音では、トリルとトレモロの区別がなされており、通常のトリルに対し、トレモロはバロック特有の補助音からのトリルと考えることができる。
そして32分音符や奇数連符による奏句はトッカータ様式にも思える。

この作品は作曲当初は30分を超える大曲だったそうだが、今では数回の改訂を経て、17~8分のコンパクトな仕上がりとなっている。
オリジナルのバージョンをぜひ聴いてみたいものだが、まずは明日の卒業試験では、この作品のスケールの大きさを表現できるように、がんばって欲しいと思う。

ニュアンス

2008-01-24 22:10:57 | 日常
今日は洗足でおさらい会を行った。
出演者は四年生の生徒ただ一人。
他の生徒はピアニストの都合がつかなかったそうだ。
試験前はピアニストにとっても慌しい時期となる。

基本的に電車で通勤するが、以前なら車内で本を読むことが多かったが、最近ではもっぱら「NHKラジオフランス語講座」のテキストを読んだり、座れたときには書くこともある。
NHKの語学講座は進度が速く、入門編とは言いつつも、まったくの初心者ならほとんどついていけないのではと思う。
確かに、半年で語彙と文法を同時進行しているのだから、それなりの進度になるのであろう。

10月に開講してから3ヶ月経ち、何とかついていけていはいるが、文法が複雑になってきているだけではなく、フランス語独自の言い回しやニュアンスに苦労している。

所作

2008-01-23 22:22:41 | 日常
先日レッスンを行っていたら、「練習する気力がなくなってしまった。」という相談を受けた。
とてもよく練習している生徒なだけに驚いてしまった。

人は誰でも、特に何かを表現しようとしている人は、大なり小なり躁鬱の繰り返しだ。
また多感な時期には指針を見失うことも少なくないと思う。

私もそう思った時期はあった。
もしかしたら今でもあるかもしれないが、そう思ったとしても、おそらく練習をやめてしまうということはない。

私は、先日紹介したロンデックスの音階練習の本を使い始めてから、いつのまにか、この音階だけは必ず毎日練習するという生活になってしまった。
この音階練習は、私にとって指針や上達する為の訓練というより、一つの習慣になってしまっているようだ。

無理せず、自分にとって出来る範囲の所作を毎日繰り返すことで、気力や指針が見えてくるということもある。

例えば弓道は、矢を的に当てることよりも、その所作を重んじると聞く。
自身にとって出来そうなことを少しずつ毎日続けていけることが重要で、それが結局無駄な努力だったとしても、その精神は自分自身の財産となる。

乾燥した日々

2008-01-22 22:19:39 | sax関係
この季節は、寒さと乾燥に気をつけなければならない。

私は昨年から乾燥肌に拍車がかかり、昼夜ハンドクリームを絶やさず塗り続けている。
これまで使用していた安物のクリームでは手に余る状態となり、昨日、ついにケラチナミンを購入。
早くこちらにすればよかった。

部屋も乾燥しているので、リードのコンディションにも気をつけなければならない。
乾燥しすぎないように、こまめにケースにしまうのが良い。

私は練習時、マウスピースはA17を使用することが多いのだが、本番ではA28を使用することが多い。
A17は音のコントロールが容易で、またリードも合わせやすい。
ただ私の場合は、使用しすぎると息が貧弱になってくるため、ここ最近ではずっとA28を使用している。

A28は響きが豊かではあるが、音色が開きやすく、やはりコントロールが難しい。

尚美授業 27日目

2008-01-21 22:00:59 | 尚美
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●今日の授業メモ(自分用)

音階:1オクターヴ(As,f)
Ferling(サックス版、オーボエ版)No.1譜読み
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学科、実技の試験前で学生も慌しいこの頃。
更に体調不良の学生も多いようで、今日の授業は欠席が目立った。

これから学年末になり、教員、学生ともにバタバタになる。
あと少し、気を引き締めて頑張りたい。

アンサンブルコンテストに

2008-01-20 21:45:06 | 日常
急遽、文大杉並のレッスンに伺った。
この学校は、昨日の市川学園と同様、部活動は中高一緒になって活動している。

今日は中学生のみのカルテットを聴かせいていただき、アンサンブルコンテスト東京都大会予選に向けて練習を行った。

中学生は、レッスンするほどにみるみる変わり、レッスン前と後では見違える演奏になる。
たくさん練習しても、少し休憩を取れば回復も早い。

とはいえ、忘れてしまうのも早いとのことだ。
少しずつ、演奏に興味を持って、何よりアンサンブルやコンテストを楽しんでくれたらと願っている。

市川学園

2008-01-19 22:48:11 | 日常
今日は市川学園サックスパートのレッスンを行ってきた。

今回お招きくださった顧問の横林先生も市川学園の卒業生で、また藝大ピアノ科卒で私と同級でもあった。
私の試験でも伴奏してくださったり、学生の頃は大変お世話になった。

藝大を卒業してからすっかり疎遠になっており、今回の件で久しぶりに連絡をいただき、そのときになって初めて同級生が母校の教師になっていたのだと知った。

私もそうだったのだが、卒業後は仕事が無く苦労していたようだ。
現在ではピアノを弾ける時間が本当に限られてしまったそうだが、それでも中高生を相手に走り回り、充実した活動をなさっていた。

試験

2008-01-18 22:22:19 | 日常
今日は洗足の日。
今日は電車ではなく、ラジオを聞きながら車で通勤した。

明日から大学入試センター試験が行われるそうで、もっぱら受験生特集が組まれていたが、私の生徒でも受験生がいるだけに、聞いていて私まで奮起してくる。
受験生の皆様にはご成功をお祈り申し上げたい。

先程、バンコクから電話がかかってきて、ロンデックス国際コンクールの様子を聞いた。
本日、一次予選の通過発表があり、日本人も多数残っているそうだ。

音階練習

2008-01-17 22:19:12 | sax関係
今日もロンデックスつながりのもの。

写真はいつも使用している音階の本。

種々のアーティキュレーションやリズム練習のパターンも掲載されているが、そのような練習はせず、3度~8度の平行音程をスラーで練習している。
40~60分程のかけて、できるだけ毎日行っている。

6度以上の音程になると、指の難しさよりも、むしろ跳躍に対応できる吹き方に難しさを感じるようになる。
年末はフェスティバルでバリトンを、年明けにはジェロームのCD録音でテナーを吹いたが、慣れない楽器の練習にもこの音階練習は適している。
音の変化による共鳴する管の長さ、様々な音域や音程による吹奏感の変化に対応できるようになる。