hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

愛嬌毛

2017-09-19 06:46:59 | フランセ
昨晩、台風が来ている最中、自宅近所のワインバーにて、打ち合わせを兼ねた飲み会だったが、そこで最後にいただいた赤に釘付けになった。


"l'accroche cœur"

「ハートに釘付け」とでも訳すのだろうかと思い、調べてみたらどうやら髪型のことで、「キスカール」や「愛嬌毛(あいきょうげ)」を指すらしい。


ただキスカールも愛嬌毛も初めて聞いた言葉だ。

comme une romance

2017-09-18 07:00:39 | フランセ
何となく眺めていた楽譜の中に書かれたフランス語に目が留まった。




先日習ったフランス語、"comme"は聞いたり話したり、よく使う単語だが、実は簡単には訳せない単語らしい。


私は漠然と"comme ça(そんな風に)"、"comme ci comme ça(まあまあ)"、"comme tu veux(vous voullez)(君の(あなたの)望むように)"など、「〜のように」とだけ思って使っていたが、他にも色々使い方があるようで、大まかに、
時(〜した時)
理由(〜なので)
比較(〜のように)
資格(〜として)、


と分けられ、特に下の例文のように、冠詞の有無で意味が変わってしまうのは初めて知った。


Il travaille comme soldat. (【資格】彼は兵隊として働く。)
Il travaille comme un soldat. (【比較】彼は兵隊のように働く。)

比較級

2015-11-06 00:30:34 | フランセ
この2週間ほど、フランス人来日に伴って、会話やメールをフランス語でやり取りする機会が多かった。

会話の中で、簡単なやり取りでは困らなくなったが、話し合ったりする際に比較級をすぐに言えず歯がゆい思いをする場面が多かった。

基本的な比較級の作り方は"(plus, aussi, moins)...que"を使用し、手元の本からの例文は、

Mon frère est plus âgé que moi de quatre ans.(兄は私より4歳年上です。)

となるが、他の言い方もあるようで、
Mon frère est mon aîné de quatre ans.(直訳:兄は私より4歳年長です。)
Mon frère a quatre ans de plus que moi.(直訳:兄は私より4歳持っている。)

という言い方もできるようだ。
この例文のポイントとなる「年齢」の捉え方によって、動詞がêtre, avoirになったり、"aîné(年長の)"という形容詞を用いたりできるのだが、会話の中では状況に応じてどれかを瞬時に選ぶ必要がある。

今回の会話の中では、とりわけマウスピースに関するやり取りに比較級を強いられ、例えば、
Pour jouer l'artissimo, "170" est plus facile que "Concept".(170はコンセプトよりフラジオが容易だ。)

のような表現が、口をついてすぐに出ず、しどろもどろになってしまった。

相手も、こちらの言いたいことを察して理解してくれたようだが、この様な歯がゆい思いを忘れずに、もっと向上したいと思った。

聞き間違い

2015-09-26 00:25:17 | フランセ
度々フランスやベルギーを訪れて、そこでフランス語でやり取りする機会がある。

未だにネイティヴには話せないが、それでも異国の人達と意思疎通ができるのは大きな喜びだ。

日本語でもそうだが、日常会話では話者の言葉を一字一句すべて聞いているわけではなく、話題の流れから重要な語句を聞き取って判断するが、その際に重要な語句を聞き間違えて恥ずかしい思いをしたことが少なくない。

例えば、フランス語の「今何時?」と「きみは何歳なの?」は、文章にすると全然違うのだが、なぜか「時間」と「歳」を聞き間違えて、集合時間が迫っているのに自分の年齢を答えてしまったり、昔の思い出話の最中、相手に腕時計を指し示してしまったことがある。

また言い間違いもしばしばで、「プロヴァンスの風景」を、うっかり「チーズの風景」と言ってしまったこともあり、周囲の人たちに大笑いされてしまった。

後ろから

2014-04-18 00:34:37 | フランセ
今日もフランス語の勉強し、訳しづらい難しい文章と格闘していた。

Tellement peu de photos d’ailleurs qu’après deux albums j’avais l’impression d’avoir tout utilisé, des photos que je trouvais dans les bouquins existants.

という、とあるBD作家(漫画家)へのインタビューの中のセリフで、質問に対して考えながら途切れ途切れに答え、関係代名詞をたくさん使用している場面。
意味はなんとなく分かるのだが、どのように日本語を当てはめて良いのか、悩みに悩んでうまく訳せなかった。

関係代名詞は主語や目的語を補語する役割で、和訳する際にはその補語が先に来るので、後ろから訳すことになり、長い文章ではまるでパズルをしているような気分になる。

ちなみに数時間悩んだ挙句、私が訳したのは、
「2つのアルバムを作った後、現行の書籍の中で見つけたすべての写真に着想を得てしまったので、あまりにわずかな写真しかなくなってしまいました。」

言いたいことは伝わるかと思うが、しかし、"l'impression" を「着想」と訳してしまったところ、実は"avoir l'impression + 不定詞"で「~のような気がする」という熟語があることをすっかり忘れており、正解は「すべての写真を使ってしまった気がしたので、」となる。

助動詞(avoir, etre)使い分け

2014-02-24 00:01:01 | フランセ
フランス語での複合過去形は「助動詞 + 動詞の過去分詞」で作り、過去の出来事を表現するということを初歩で学ぶ。

その助動詞には、avoirとêtreの2種類あり、殆どの動詞はavoirを取り、一部の「移動や状態の変化を表す」動詞にはêtreを取るというのは、これもまた初歩のうちに学ぶものだ。

およそ4000程ある動詞の中で、êtreを取る「移動や状態の変化を表す」動詞は意外に少なく、主に以下の15単語と言われている。

aller (行く), venir (来る)
parvenir (到達する)
arriver (到着する), partir (出発する)
entrer (入る), sortir (出る)
monter (上がる), descendre (下がる)
tomber (落ちる)
rester (留まる)
devenir (~になる)
apparaître (現れる)
naître (生まれる), mourir (死ぬ)


ところが、上記の動詞の中でも、時にはavoirを取ることがあり、調べてみると例えば「monter (上がる)」は比喩的な表現の際にはavoirを取るそうで、

Je suis monté à la tour Eiffel hier. (私は昨日、エッフェル塔に登った。)
La rivière a encore monté hier. (川は昨日また増水した。)

となるそうだ。
他にもいくつかの動詞は、このようにどちらも取れる表現があり、私にとってはその判断が難しい。

「楽曲」の同義語

2014-02-07 23:27:03 | フランセ
昨年、パリでレッスンした際、「楽曲」を表す語として、私ならば"pièce"と訳すところを、通訳の方は"morceau"と訳していたのを聞いてふと疑問に思い、そして先日、とある作曲家とフランス語でメールのやり取りをした際には、その作曲家から"pièce", "ouvre", "composition"と同義語が3つも出てきて驚いてしまった。

その疑問をフェイスブック上で問いかけたところ、フランス在住の安田良美さんから適切な答えをご教示いただいたのでご紹介したい。

Composition - 曲の長さ、質、形態に関わらず、作曲されたものの総称。
Œuvre - 曲として大きめで、質の高い(一定の評価を得た)、または重要な位置を占める(時代、作曲家にとって)もの。交響曲等。複数の作品をまとめて言いたい時にも使う。
Pièce -小品、作品、曲。一般的によく使います。作曲家にもよるかもしれませんが、oeuvreに比べて、短めの曲です。
Morceau - 「曲」という意味で、幅広く使えます。また、ある一つの楽章、歌、抜粋、組曲の中の一曲、あるテーマを元にアレンジした曲(ジャズとかいろいろ…)…等。

接続法

2014-01-07 23:53:16 | フランセ
今年は再びフランス語を勉強したい。

数年前にモチベーション保つために仏検に挑戦し、3級を取得して、次は準2級をと思っていたが、仏検の開催される6月と11月は大変忙しく、受験のために日程を割けなくなってしまっている。
今年も難しいかもしれないが、忘れないように準備だけはしておきたい。

昔、何かの語学書に、「語彙が肉なら文法は骨」という記述を見て、なるほどと思ったことがあった。
大きな身体をつくるためには肉を付けるだけではなく、骨太にならなければならず、それは母国語でも同じことが言える。
単純な文法だけでは使う語彙も限られ、ある程度話せるようになっても、そこから伸び悩むことになるだろう。

近々の目標として、ジェロンディフ、接続法と条件法をきちんと使えるようになりたいと思っているが、知ってはいても、使えるようになるまでにはまだ程遠い。

特に接続法は日本語には無い難しさがあり、「主節の動詞が、義務、命令、疑い、願望、感情などを表す時に、従属節の動詞は接続法を取る。」なんていう説明を見ても、これだけではさっぱりわからない。

先日聴いたフランス語学習のポッドキャストでは、「動詞に疑問を表す時に接続法になる」ということだった。

Il m'a dit qu'il vient.(彼は私に来ると言った。)
という文の従属節は、「来る」と言ったことは事実なので、接続法にはならず"vient"、

Il faut qu'il vienne.(彼は来なければならない。)
という文では、彼が本当に「来る」かどうかはわからないので、従属節は接続法になり"vienne"となる。

少し見出したような気がしたが、口をついて出るようになるまでには、やはりまだ程遠いだろう。

婉曲に

2013-10-13 23:49:57 | フランセ
来月、海外での演奏会を控えており、詳細を色々決めていく段となった中で、先日曲目に関する話題で以下のメールの一文から、私としてはなかなか気を遣う局面に遭遇した。

"Te serait-il possible de jouer autre chose que ○○○ ?"
「○○○以外の物を演奏することはできる?」

演奏時間の都合で、先方から曲目を変えてほしい旨のメールなのだが、この文は願望を婉曲に伝える条件法を用いつつ、語調の丁寧な倒置疑問文にしており、先方の申し訳なく思いつつも致し方ないという気持ちが伝わってくる文だ。
その他にもいくつかの要望と提案を頂戴し、ただ私としてはそれらすべてを受け入れる訳にもいかず、こちらも同じような願望とその理由を書いたのだが、普段滅多に使うことのない条件法と接続法をたくさん使い、正しく使えているのかまったく自信がなかったのだが、ひとまず内容は伝わったようで一安心した。

外国人は言いたいことをズバズバとはっきり言うイメージがあるが、そんな中にも少なからず気遣いがあり、それを受け取り、またこちら側もそれに応える言語力が必要なのだと感じた一幕だった。

エッフェル塔

2010-11-19 20:17:08 | フランセ
18日(木)、パリに3泊4日滞在した。

午前中はセルマーで練習、午後は少し時間があったので、エッフェル塔に登ってみたいと思い見に行った。

人はそれほど多くはなかったが、エレベーターの昇り口が一ヶ所しか開いておらず、そこだけそれなりに込んでいて時間がかかりそうだったので断念した。

その後、空港へ向かい飛行機へ。
先程、無事に帰国した。

炭水化物

2010-11-18 14:32:09 | フランセ
エトワールからピラミッド駅まで色々なお店を覗いたりしながらゆっくり散歩した。

夜はミーハ、早恵さんと会い一緒に食事をした。

彼らとゆっくり話したり食事するのは初めてで、「炭水化物を食べたい」、「ピザを食べたい」という私の要望に応えてイタリアンに連れて行ってくださり、興味深い話しをたくさんした。

朝食で

2010-11-18 14:22:53 | フランセ
昨日からまたホテルのインターネットが使えず、またカフェから更新。

昨日の朝、朝食で佐藤淳一くんとばったり会って驚いた。
彼は博士論文の取材のためパリを訪れ、偶然同じホテルに泊まっており、この後、ボルドー、イタリアへと渡るそうだ。

良い情報が得られるように、また旅の無事を祈りたい。

バンドーレンへ

2010-11-17 02:17:37 | フランセ
今日もバンドーレンへ。

練習とAL3,AL4の試奏を行った。
マウスピースは最初同じサイズを4つほど出していただき、4つの中で良いものを見つけ、その後お店のトマさんにそれと同じようなタイプのマウスピースを更に3~4つ出していただき、その中から良いものを探した。

練習後に買って帰ろうと思っていたが、ジャン=ポール・ゴーヴァンさん(写真の人)がプレゼントだと言っていただき驚いてしまった。

パリに

2010-11-16 23:08:34 | フランセ
昨日からパリに。

当初、ジェローム・ララン邸に泊めてもらう予定だったが、彼は今週とても忙しく、鍵の受け渡しもままならなかったので結局北駅の目の前のホテルを取った。

ホテルはWi-Fi無料と書いてあったのだが、壊れて使用できないとのこと。

仕方なく近くのカフェから手短に更新。

パリ到着後はバンドーレンに伺い少し練習させていただき、その後はパリ音楽院へ。
ドゥラングル氏のレッスンを聴講した。

とにかくよく喋り、勢いあるレッスンだった。

~追記~
この更新の数時間後にホテル内Wi-Fi開通。
無事に写真もアップロードできた。