hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

学生とともに

2010-01-31 20:28:47 | 尚美
今日は尚美体験入学が開催され、私も受講生に演奏とレッスンを行ってきた。

その演奏会では、いつもはソロを中心に演奏してきたが、今回は趣向を変えて尚美の学生(しかも私の生徒)と一緒にカルテットを組んで演奏した。
理由は二つあり、学生は吹奏楽では経験豊富だが、少人数のアンサンブルで人前で演奏する機会が少なく、演奏する楽しさを知ってもらおうと考えてのことだった。
もう一つは単に私が四重奏をしたかったということと、いつもレッスンとしてでしか接していなかった学生と一緒に演奏したかったということだった。

練習では私がしゃべり、いつものレッスンと何ら変わりなく進行していったが、今日の本番ではいつもの学生がとても頼もしく見えて、私にとっても充実した一日だった。

一年生実技試験

2010-01-30 21:57:56 | 洗足
今日は洗足で一年生の実技試験だった。

洗足はひと学年1日がかりではあるが、一年生は二十数名なため、10時から始めて16時には終わった。
また私は一年生であずかっている学生は一人もいないため新鮮な気持ちで聴いていた。

年々学生の人数は減ってきてはいるが、平均的な実力はむしろ上がっているような気がして、一年生でデザンクロやゴトコフスキーなどの難曲に取り組んでいる学生もいて驚いた。

もちろんすべての学生にという訳ではないが、とても上品で器用に演奏しているものの、ほとんど何も伝わってこないという演奏が多かったような印象を抱き、よく「歳をとると子供がみんな同じ顔に見えてくる」なんてお年寄りを揶揄するような言葉があるが、まさにそんな気持ちで、軽いジェネレーションギャップを感じてしまった。

まだ一年生なので、これから個性的な音楽性が育ってくるのだとは思うが、指が良く動き、音程が正確で、曲の流れもとても良いのは、おそらく楽器やマウスピースの性能の向上や充実した音源や教本によるものなのかもしれない。
そして、もう一つはおそらくレッスンによるものなのだろう。
毎週効率良くレッスンをこなし、あまり疑問を抱かず否応なく上手になったのだと思う。

学生には、そこで得た技術をこれから自分自身の言葉として語っていけるようにがんばってほしいと願い、私自身もそれをどのように助けていけば良いのかを考えさせられる一日でもあった。

サックス研定期

2010-01-29 22:25:11 | 携帯
今日は洗足で今年度最後の高校授業を行った.

三年生にとっては本当に最後の授業となったが、大学進学が決まっており、来年度には大学のどこかでまた会えるだろう.

授業終了後に三年生がチョコレートをくれた.
バレンタインデーと誕生日と三年間のお礼にと話していた.
チョコレートもうれしいが、その気持ちがうれしかった.

午後は大学のレッスンの補講を行った.
学生から2/24(水)のサックス研定期のチラシをもらった.

今回は学生と一緒にイベールを共演する.

繋がり

2010-01-28 21:24:54 | 日常
今日はティアラこうとうにてリエゾンアンサンブルの練習を行った。

昨年末に一度練習をしていたそうだが、私は今日からの参加となった。

今回は前回よりも更に幅広い曲目で、曲によってパートの並び方を変えたりと趣向を凝らしている。
このアンサンブルに加えていただいて本当にうれしくて、準備、練習など、アンサンブルとしての体裁を整えるために、大変な苦労があるが、できるだけ長く続けていけるよう私もがんばっていきたい。

おさらい会

2010-01-27 23:00:44 | 洗足
今日は洗足でおさらい会を行った.

実技試験前ということで、それぞれ試験曲をおさらいした.

1/27(水) 於:洗足4200
 Paul Creston: Concerto 2.3mov.
 Edison Denisov: Sonate
 Darius Milhaud: Scaramouche
 Ida Gotkovsky: Variation Pathétique Ⅱ,Ⅲ,Ⅵ

今日聴いた中での最高音はフラジオの「ド」だった.
先日フェスティバルで演奏した「ツヴァイザムカイト」もこの音まで使っており、作曲者から聞いたエピソードでは、この音は当時、まだ学生だった委嘱者が演奏できる最高音だったのだそうだ.
リハーサルの際、作曲者からは「あまり簡単そうに出さないで欲しい」などと冗談を言われたが、確かに当時と今では、この「フラジオのド」の価値観がずいぶん変わったのではないかと思った.

昔と今では技術や楽器の性能がずいぶん向上していると思う.
それは良いことではあるが、その向上と引き換えに忘れたり捨て去ってしまったものもあるのではと、少し心配になってしまった一幕だった.

写真は洗足4号館.

尚美授業2009年度(火27)

2010-01-26 20:42:35 | 尚美
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授業メモ

器楽作品研究
中編成
・本2 (十重奏)
P.I.Tchaikovsky: Serenade 4mov.
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中村先生編曲の十重奏に取り組み、弦楽器の特性も考えながらバランスを整えていきたいところ。
名曲にふれるとやはり気分が良い。

写真は私や尚美の学生がお世話になっている真砂市場の入り口にて。

尚美授業2009年度(月27)

2010-01-25 20:32:51 | 尚美
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授業メモ
本2、総2 アンサンブルトレーニング
四重奏
Faustin et Maurice Jeanjean: Quatuor 4mov.(5日目)

総3 専攻ソルフェージュ
A.Desenclos: Quatuor 2,3mov.(原baritone)(5日目)
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昨日は北とぴあに於いてブラスの演奏会だったそうで、管楽器の先生方をはじめ、学生も少々疲れた顔をしていた。
これから試験シーズンに入っていき、学校内の室内楽演奏会、サクソフォーン協会主催の「四重奏の夕べ」など、学生にとっては忙しい時期となる。

concentration

2010-01-24 18:09:01 | 日常
数年前に見たスポコン卓球映画のことをふと思い出した。

勝つことが自身の宿命だと信じ、たゆまぬ努力で卓球界に君臨し続ける人、ずば抜けた才能を持ちながらも「卓球なんて死ぬまでの暇つぶし」だと思っている人。
それらの登場人物の中で、努力、才能に加え夢を追い続けた主人公が紆余曲折しながらも思いを成就させていくというものだった。
更に、努力しながらもそれが全く実らなかった人などもいて、「才能は求める者にのみ与えられるわけではないからな。」、「飛べねえ鳥もいるってこった。」などのセリフがとても印象的だった。

後ろ向きに考えてしまうと、たとえ夢を持ったとしても、それに見合った才能を持ち合わせていなかったり、逆に才能があったとしてもそれに全く興味がなかったり、努力を続けても結果が伴わず志を保てなくなったり、全くの不運に阻まれたりと、色々な感情が混ざって本当に考えさせられる。

夢を実現させるためには先天的な才能と、それを育む後天的な努力を欠かすことはできないが、更に諦めずにいられることや夢を追い続けられる集中力も大事な要素なのだと思う。
少し違うかもしれないが「ブレない人になる」という言い方もあるだろう。
自分自身のこととしても、やはり色々考えらせられることがある。

動き

2010-01-23 17:09:51 | 日常
先週の東京都中学校アンサンブルコンテストの審査の際、審査員同士の会話の中で、演奏時の身体の動きが話題に上がった。

最近では暗譜して立奏するのが流行りなようで、したがって譜面を見ることもないので目線や、何もせず立ち尽くしているだけでも不自然だと感じるのかもしれない。
そんな訳なのか、色々な動きを駆使して臨んでいるアンサンブルがいくつか見受けられ、審査員の間では「過度に動いて違和感がある。」と口々に話していた。
確かにプロの演奏家は無駄な動きがあまり無く、過度に身体が動くときには、むしろアンサンブルや演奏が危うい場面に散見されることが多い。

私は全く動かないよりは何かしらの動きがあった方が良いとは思うが、身体が動かすことによって出だしの音の精度が乱れてしまっては本末転倒になるので、情況に応じて適切に動くのが良いのではと考えている。

身体の動きは、どのように音楽を感じているのかが視覚的に表れるものではあるが、そのような演奏を見聴きしているうちに当人たちはどのように感じているか少し気になった。
中学生にとっては、実は音楽の自然な感じ方がそのような身体の動きとなり、それが我々にとって過度に見えたとしても、それはこちらの感じていることが正しいということは簡単に言えないような気がした。

おそらく中学生と我々の感じ方には隔たりもあるのだろう。
動きも含めて技術の根幹にある感じ方に対してはあれこれと押し付けず、見守って行くのが良いのでと感じたところだった。

速いパッセージ

2010-01-22 22:41:00 | 携帯
今日は洗足レッスンだった。
学事予定では今日が今年度最後のレッスンなのだが、もうしばらく補講やおさらい会が続く。

技術的な速い旋律が続く際、当然ながら指も速く動かさなければならないが、一つ一つの指はキーを押さえるか放すかの単純な動きにすぎない。
大事なのは、それらの単純な動きが他の指やアクションに対してタイミングを合わせて脱力して且つ有機的に動かせられるかどうかだと思う。

写真はボケてしまっているが、ベルビギエの練習曲の一節。
右手は「ミ」と「ソ」で、人差し指と中指を同時に、左手は「ソ」と「シ♭」で、薬指と中指が同時に動くことになる。
それぞれの指は、別段複雑な動きをしているわけではなく、左右の指の動きがタイミングよく動くかどうかが大事なポイントとなる。

カルテットの練習

2010-01-21 19:31:24 | 尚美
1/31(日)に尚美で体験入学が開催され、そこで私の受講生のために演奏会とレッスンを行うことになっている。

演奏会では、いつもならソロで色々演奏するのだが、今回ももちろんソロを演奏するが、さらに趣向を変えて在学生とカルテットを組んで演奏することにした。

今日はその初合わせを行い、メンバーはすべて二年生の私の門下生で、授業の合間に集まって聴きやすい小品やラグタイムを音を出しながら時間を計りながら練習した。

これからがんばって仕上げていかなければならないが、レッスンとは違いとても新鮮な気持ちになった。

パソコン

2010-01-20 22:05:21 | 携帯
ついにパソコンを買った.

前のパソコンが壊れてから1年半も経ってしまったが、これから時間を見つけて本家ホームページを更新していきたい.

ひとまず散らかったパソコンデスクを片付けてスペース確保し、電源を入れる前に本体を開けてメモリーを増設した.

尚美授業2009年度(火26)

2010-01-19 20:50:54 | 尚美
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授業メモ

器楽作品研究
中編成
・総3 (八重奏)
真島俊夫:La Seine
・本2 (十重奏)
P.I.Tchaikovsky: Serenade 4mov.
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ラ・セーヌは先週の「オット・ヴォーチ」の演奏会で聴き私自身も少し勉強させていただいた。
1st sop.で、曲の最後にフラジオの「ソ」と「ラ」のトリルがあり、私も使ったことが無く学生と一緒に指使いを探したが、以下の指使いを探しあてた。

1←
2←
 G#
C6
C5

上記の運指で「ソ」が、矢印の1,2を離すと「ラ」が出る。
ただこれはC6キーが付いている楽器のみに有効なので、付いていなければ運指を探さなければならない。
ちなみに先日のオット・ヴォーチで、客席から原ひとみさんの指使いを観察したところ、フロントキーを使用しているように見受けられた。

尚美授業2009年度(月26)

2010-01-18 20:42:55 | 尚美
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授業メモ
本2、総2 アンサンブルトレーニング
四重奏
Faustin et Maurice Jeanjean: Quatuor 3,4mov.(4日目)

総3 専攻ソルフェージュ
A.Desenclos: Quatuor 2mov.(原baritone)(4日目)
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年が明けたらあと数回で今年度の終わりも見えてくる。
あと数回の授業やレッスンを有意義なものにしたい。

授業の終了後、ご自宅が和菓子屋さんの学生から苺大福をいただいた。
久しぶりの苺大福で、とても美味しくて感動してしまった。
写真を撮ろうと思ったが、電池切れになってしまった。

控え室の窓から

2010-01-17 18:22:48 | 携帯
府中での審査二日目.

色々なアンサンブルを聴けて楽しかった.

写真は審査員控え室の窓から.
富士山が見えたので思わず写真を撮ったが、あまりにも遠くにあるので、この写真では確認できない.