hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

CD

2007-04-30 22:00:09 | 日常
昨日から体調が相変わらずかんばしくない。
気持ちの焦りもあるのか、昼まで寝ていたいと思っていたのに、こんな日に限って朝しっかり目覚めてしまう。

今日は程々に練習しつつ、何人かのサックス奏者のCDを聴いて過ごした。
ベテランの奏者や海外の奏者の、私とは真逆な演奏をする人に対して特に興味をひかれる。

私はサックスのCDだけで150枚くらい持っている。
愛好家など、もっと持っている方はいると思うが、比較的多いのではないだろうか。
ちなみにオーケストラのCDは200枚以上、サックス以外の室内楽、器楽のCDは合わせて100枚くらい、吹奏楽も60~70枚くらい持っている。

中学生の頃から小遣いが貯まっては何か買い、またこれからも買っていくと思う。
これまでCDに注ぎ込んだ金額を合計すると、とてつもない額になるが、しかし国や時代(近い時代ではあるが)を超えて、その演奏を聴けるということは、とても貴重なことなのだと思っている。

再び

2007-04-29 22:14:28 | 日常
また風邪をこじらせたようだ。
思い返せば数日前から兆候があった。

先月末のものとはまた症状が違い、喉と頭が痛くやや熱っぽい。
とは言え本番前ということもあり、今日はなんとしても練習したかったので、クラクラしながらも先ほどまで練習していた。

少しだけお休みをいただいたので緊張がゆるみ、身体に溜まった毒素が表出してきたのだと思う。
抜かったが仕方のないことだ。

私の場合、人からうつされることはあまりなく、自律神経系の不調から来ることが多い。
子供の頃から疲労やストレスを感じるとすぐに体調が悪くなる。
だから今では薬に頼らず、寝れるときに寝て自分自身の回復力に委ねるようにしている。
喉や頭痛の薬を服用してもあまり意味はなく、それらをつかさどる身体そのものに対し働きかけなければならないのだ。

身体の欲するままにし、時間の許す限り睡眠をとる。
食欲がなければ無理して食べない。
本来、生き物とはこのような状況になると、消化器官もストップさせて、じっとしながら風邪と戦うものなのだ。

幸い明日もお休みなので、先月同様また寝倒したいと思う。

黄金週間

2007-04-28 21:55:30 | 日常
新学期が始まり、慌しく過ごしたかと思えば、今日からゴールデンウィークで少し学校が休みになるので非常に助かる。
ゴールデンウィーク中はとにかく練習して、来仏公演の準備を進めたい。

今日は朝から練習。
自分の練習をするのは久しぶりだったので、音階が思い通りに吹けず、2時間程かけて基礎練習を行った。

この一週間、まだまだ慣れぬ尚美の授業もあって疲労が蓄積したが、今日は夕方に1時間ほど昼寝をし、そのおかげでだいぶ回復した。
忙しいときや苦しんでいるときに限って、よく遠い人からお便りをいただいたり、思わぬところから思わぬ知らせがきたりするものだ。
もしくは苦しんでいるからこそ、そのような恩恵が身にしみるのかもしれない。

昨日、洗足高校は休講してしまい、自習しててもらったのだが、課題として劇音楽「アルルの女」のCDを聴いてもらい、その感想文を書いてもらった。
一般的な組曲版ではなく、オリジナルの劇音楽なので、音楽だけでは退屈してしまうかと心配していたのだが、実際にはそれぞれに想像を働かせて、大変おもしろい感想文を書いてくれた。
文章や活字には、得手不得手とはまた別にその人の性格があらわれるような気がする。
また今回の感想文には、それぞれの洞察力や思考力を垣間見ることができた。

一週間

2007-04-27 22:03:21 | 日常
今日は午前中、藤沢市立俣野小学校の音教(移動音楽鑑賞教室の略。学校では芸術鑑賞会などという。)に出演した。
今日は14人の吹奏楽。指揮無しだからアンサンブルというのだろうか。
もちろんゲネ本(当日のリハーサルのみで本番を迎えること)。

他愛ない小品なのだが、このような音教用の小品は繰り返しが多く、楽譜上を右往左往し、繰り返しに対応する緊張感というものがある。

終了後すぐさま洗足へ。
洗足高校の午前中の授業を自習にしていたので、自習課題だった感想文を読み、教員室でコメント書きを行う。
その後はファンファーレバンドの練習。

終了後は副科のレッスンを一名行った後帰宅、帰宅途中で郵便局へ寄り、ジェロームへ楽譜を郵送する。

今日は特に忙しかったが、それだけではなくこの一週間よく働いたという充実感がある。
特に今日は嬉しかった事や気がついたことがいくつかあるが、また後日書きたいと思う。

右往左往

2007-04-26 22:22:06 | 日常
昨日、ジェローム・ラランから久しぶりにメールが来て、5月来仏の際の一貫で、なんでも学生のためにサックス八重奏の楽譜を何か探してほしいとの事。
たまたま今日、洗足でレッスンだったので、レッスンの合間にアンサンブルの楽譜を物色し、めぼしいものを借りたりコピーしたりで、3号館と1号館を行ったり着たりして、動き回った一日だった。

また教員室で鈴木純明さんにも久しぶりにお会いし、今後の話などして、いくつかの企画が少しずつ動いてきた。

明日は久しぶりの音教で朝早いので、やや早めに就寝したい。

自習

2007-04-25 22:26:18 | 日常
今日はお休みだったが、日中はほぼデスクワークに追われた。
4月、5月に授業を数日休講するのだが、レッスンとは違い別の日に補講することが出来ないので、お休みする数日分の自習課題を作成した。

実は以前からどのような内容にしようか考えあぐねていたのだが、結局のところシンプルにCDを聴いてもらって感想文を提出してもらおうと思い至った。

嘆かわしくもサックスの学生の中には、自分たちとは関係の無いオーケストラ作品を知らない人もいるようで、そんな学生のためにも一つのきっかけとなってくれればと思う。
また私自身、オーケストラが好きなので、サックスと少なからず関わりのあるオーケストラ作品を集めた。

話はかわり、今日は洗足の新歓だった。
他門下の新入生にも挨拶したく、ぜひ伺いたかったのだが、今は自分の練習をしなければならず、残念ながらお休みしてしまった。

尚美レッスン日

2007-04-24 22:14:20 | 尚美
レッスンだけ行っていると、楽器は吹いているものの、私自身の練習はあまり出来ていない。
やはり自分の時間を作って少しでも練習するしかないのかもしれない。
今日は少し早く学校に来て練習。
レッスン終了後も部屋が空いていたので、少し練習して帰ってきた。

ヴァイオリン奏者五嶋みどリが何かのテレビ番組の中で、本番と修練は別物だということをコメントしていたことを思い出した。
言われれば当然のことだが、五嶋みどリはリサイタル後、夜中であっても音階練習等、自分のための練習を行うのだそうだ。

そういう人が本当のプロなんだと思う。

尚美授業 2日目

2007-04-23 22:03:36 | 尚美
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●今日の授業メモ(自分用)

マウスピース(リード、リガチャーの位置、音)
ストラップ
開放
左手、右手音階
長調全部(1オクターヴ、D~)
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今日は尚美授業。
先週ほど疲労感はなかった。

昨年度は数名のレッスンだけだったので、いくら卒業生とは言え、この学校について知らないことがたくさんあった。
今年から授業を受け持ち、本科サックスの学生全員の顔を見ることとなり、徐々に垣間見えてきた気がした。

やはりここは尚美だ。
私が学生の頃と変わっていなかった。

学生たちは、良く言えば無垢、悪く言えば世間知らずで、全国から様々な境遇に育った若者が集まってきている。

そんな懐かしさをおぼえながら授業を進行した一日だった。

尚美本番

2007-04-22 21:55:50 | 尚美
尚美体験入学本番。
移転したバリオホールで初めて音を出した。
前のバリオ同様、よく響いて気持ち良い。

11時から40分ほどリハをした後、お弁当をいただき、ピアノ冨田さん、譜めくり渡辺さんと談笑、歯磨きをし、13時から本番。

今日はすべて暗譜でいどんだ。
周りの人からはずいぶん驚かれたが、ただ私の目指しているものは暗譜ではなく、もう少し先にあるものなのだ。

G線上、チャルダッシュでは平常心でいられたが、次のベリオで集中力を使い、最後のデクリュックではもうろうとした状態になり、四楽章など無心で演奏していた。

とはいえ、デクリュックではバランスや流れが、練習の時よりも研ぎ澄まされたものがあり、本番中、演奏で会話できて楽しめた。
ピアノの冨田さんにはとてもよく練習していただき、大変お世話になった。

他には、音色が開きすぎないよう、ベリオでは音の跳躍やムルティフォニックの安定等、今後の課題も残し、これからもモチベーションを維持して更に良い演奏を目指したい。

本日聴いてくださった皆様には感謝申し上げる。

終演後はサックスの受講生四名をレッスン。
バリオのステージ上でレッスンするという贅沢なものだった。
中には緊張して音が出なくなる受講生がいたりしたが、それもよい経験になるのではないだろうか。

その後、渋谷のアクタスへ行き、江川良子さんの演奏会を聴いた。

このアクタスの演奏会は、トークつきが慣例になりつつある。
江川さん演奏はもちろん素晴らしいが、特筆すべきは、選曲の妙と物腰やわらかなトークではないだろうか。
C.F.E.バッハやブラームスがとても新鮮に聴こえてしまうのも、江川さんの人柄があらわれているのかもしれない。
原田さんとの息もぴったりで、こちらも楽しめたのではないだろうか。

合わせ

2007-04-21 22:07:53 | 尚美
今日は尚美体験入学の合わせを行った。

独りでは気がつかないことに気づいたり、お互いすわりの良いテンポやバランスを模索したりと、徐々に作品を理解し、構築していく作業が楽しい。
いつもどおりのことなのだが、今日は特にそんなことを強く感じた楽しい合わせだった。

不安も多いが、本番が楽しみだ。

演奏法

2007-04-20 21:45:29 | 日常
月火は尚美、木金が洗足で、どちらもも電車で行くのだが、朝あまりにボヤボヤしていると、行き先を間違えそうで怖い。

今日も例に漏れず洗足の日。
午前中は洗足高校の演奏法という授業。
サックスの生徒を相手に授業や実演を行う。
尚美でも同じような授業をあずかっているので、どちらも同じシラバスで進行できればと思っている。

今日は音階練習(長調)とマウスピースでの音出し、他に音作りの手順や概念を考察しながら進行した。
これはレッスンではなく、あくまで授業なので、実力差も考慮し、実のある内容にしたいと思っている。
毎週授業内容を考えるのは大変だが、それもまた勉強だ。

授業では音階を一貫して取り入れるつもりだが、今も昔も音階嫌いな人は多い。
音階を練習するだけで上手になれるのに、嫌いな人にとっては、それもなかなか理解できないようだ。
そんな人たちに、音階を好きにさせるとは行かないまでも、全調の音階を吹くことができるように、少しずつ授業を進めていきたい。

肩こり

2007-04-19 21:56:40 | 日常
今日は洗足。
先週ほどの疲労はなかったが、ここ最近、肩こりが甚だしい。
もともと肩こりなどしない体質だったのだが、ここ数年、忙しくなると肩こりからあっという間に痛みにかわる。
最近よく練習しているので、それも影響していると思われる。

いつもなら、少しくらい息抜きするところなのだが、そんな暇もなく、また今は息抜きしたいとも思わない。
自分の抱いたこころざしに身体もついてきてくれることを祈るばかりだ。

バリオホール

2007-04-18 22:18:21 | 尚美
昨日告知した尚美の体験入学だが、先ほど確認したところ会場がバリオホール(尚美に併設されているホール)とのことだった。
昨日の告知も先ほど訂正した。

てっきりいつもの教室だと思っていて、教室で吹くイメージを持って練習していたのだが、明日からバリオへと気持ちを切り替えて練習したい。
場所によって、音響やお客様との距離が違うので、当然吹き方や選ぶリードも変わってくる。

新しいバリオで吹くのは初めて。
音響は旧バリオ同様によく響き、自分の音がどのように響くのかとても楽しみだ。

苦学生

2007-04-17 22:00:23 | 尚美
今日も尚美。

10時20分から19時まで7名をレッスン。
レッスンに慣れている先生ならたいした事ないのかもしれないが、私には少々きつい。

私が学生の頃もそうだったが、尚美には苦学生が多い。
地方から東京に出てきて、最低限の仕送りとアルバイトをしながら通学しているのだ。
私の同級や先輩には、仕送りすらなくて、住み込みバイトや新聞配達で生計を立てていた人もいた。
今でも、そんながんばっている学生の姿を見ると励みになるものだ。

19時からはピアノ合わせ。
今度、尚美の体験入学の中で30分ほど演奏することになっており、その練習を行ったのだ。
今回のピアニストは当校伴奏助手の冨田珠里亞さん。
初めてご一緒したが、気さくな方で、アンサンブルにとても慣れており、練習もスムーズで、レッスンの疲れも吹っ飛び元気になった。

4/22(日)13時~ バリオホールにて。
曲目
V.モンティー:チャルダッシュ
J.S.バッハ:G線上のアリア
L.ベリオ:セクエンツァ7b
F.デクリュック:ソナタ嬰ハ調

体験入学参加者と尚美の学生が対象のミニコンサート。
終演後にはクリニックも行う。

詳細は尚美のホームページにて。

ベーシックトレーニング

2007-04-16 19:10:20 | 尚美
今日は尚美初授業だった。

毎週月曜日は本科の学生を相手にベーシックトレーニングという授業を行う。
私が学生の頃は、木管楽器全般の学生が一緒に授業を受けていたが、いつのまにかサックスだけ独立したようだ。
長年、岩本先生が担当されていたのだが、今年度から私が引き継ぐこととなった。

サックスの学生がどれくらいいるのかをまったく把握していなかったので、どうなるか心配だったが、結局のところ今日は自己紹介と授業内容とこれからのことを話して終了。
とはいえ9時半から15時50分まで立ちっぱなし喋りっぱなしだった。
小中高の先生など、毎日このような仕事をこなしているのかと思うと、本当に頭が下がる。

次回からは授業と実践を交えながら要領よく授業を行っていきたい。

写真は尚美1502。
私が学生の頃はこの棟が本館だった。
そして当時は窓から日が差して明るかったのだが、今では新しい本館に阻まれて日照ゼロになってしまった。
その頃はあまり感じなかったが、今日久しぶりに見てみると、特に壁や床がずいぶん年季が入っていると感じた。
楽器の音が自然に響く部屋で、練習していて気持ち良い。