hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

豆知識

2009-10-31 23:20:51 | 携帯
洗足のホームページに「オンラインスクール」というものがあるらしく、その中に掲載するサックスに関する豆知識を各先生方に依頼され、私も一つ書いて提出してきた.

上達には知識と好奇心が大事で、私自信もこうした豆知識にはとても興味がある.

ピアノの演奏会

2009-10-30 23:25:46 | 日常
午前中の洗足高校の授業は実技試験のためお休みだったが、早めに学校に行き大学の図書館でCDブックレットのための原稿書きをしていた。

原稿を書きながら、知り合いのピアニストの演奏会が今夜だったことを思い出し、行くことを断念しかけたが、貴重な機会なので今夜のレッスンを明日へ動かしてもらい、何とか都合をつけて行くことにした。
とは言え、どうしても休めない授業とレッスンがあったために、会場に到着した頃には休憩になっていた。
会場はほぼ満席の大盛況で、現代作品ばかりの演奏会にも関わらず、これだけ集客できるのはやはり実力と人柄から来るものなのだろう。
素晴らしい演奏会で、やはり伺って良かった。

終演後ご挨拶に伺ったが、すっかり学校モードの姿で駆けつけてしまったためとても恥ずかしかった。

個体差

2009-10-29 22:07:03 | 携帯
今日はアクタスに伺いマウスピースの選定を行った.

S15、SL4、A17、A27、A28、AL3、AL4、T20、TL4と、全てバンドーレンのマウスピースで、合わせて23本選んだ.

近々アクタスの店頭やネットショップに並ぶそうだ.
バンドーレンのマウスピースは個体差が小さく、一つずつの完成度が高い.

窓辺は

2009-10-28 20:39:36 | 携帯
昨日、少しばかり時間を持て余し、練習棟の長椅子に腰掛け休んでいたら、この貼り紙が目に入ってきた.

住宅地に隣接しているので仕方のないことではある.
どの学校でも似たことはあるが、自分自身の練習場所確保というのも実力のうちなのかと思う.

尚美授業2009年度(火19)

2009-10-27 20:43:07 | 尚美
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授業メモ

器楽作品研究
ラージアンサンブル
G.Bizet: L'Arlésienne Suite No.2
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有志でディプロマの学生さんも参加していただき、賑やかな合奏となった。
サックスだけでオーケストラの作品を演奏することには無謀とも思える壁が存在するが、しかしクラシック音楽、オーケストラ作品の様々な真髄を学ぶことができ、我々にとっては意味のあることなのではないだろうか。

尚美授業2009年度(月18)

2009-10-26 15:46:59 | 尚美
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授業メモ
本2、総2 アンサンブルトレーニング
四重奏
G.Pierné: Introduction et Variations sur une ronde populaire

総3 専攻ソルフェージュ
A.Glazounov: Quatuor 2mov.(原baritone)
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三限の専攻ソルフェージュでは、昨年まで私の門下で現在ジャズコースの学生が思いがけず参加してくれた。

四重奏で構成力を持った大きな作品に取り組みたいと思い、グラズノフの四重奏曲を取り上げているが、第二楽章の変奏曲は組み立てが難しく苦労している。
第三変奏「シューマン風に」は和声進行が複雑で、またトリルと様々な音階がが連続するため、音楽的センス、技術ともに試される部分かもしれない。

サックスはキーが大きく、またストロークも大きいため、トリルを他の木管楽器と比べると、甚だ特徴的なのではないかと思う。
また譜読みの際には、主たる音符の他にトリルがあることによって装飾することへ意識が行ってしまうため気苦労が多くなるのではないかと思う。

秋の学校に

2009-10-25 20:41:41 | 携帯
今日は湘南学園に伺い、アンサンブルをレッスンを行った.

この時期にこの学校に来たのは初めてかもしれない.
アンサンブルコンテストのや定期演奏会の準備を行っており、廊下で中学生が躍りの練習をしていたのがほほえましかった.

秋から冬にかけては学校行事も多く、また体調も崩しやすい時期であるが、今のがんばりが実を結ぶよう祈りたい.

現代奏法研究

2009-10-24 11:18:31 | 洗足
先日の水曜日、洗足の「現代音楽の奏法研究」という大学院の講義に招かれ、サックスの現代奏法の紹介やその用法について講義してきた。

これまで漠然と抱いてきた各現代奏法と基本奏法とのつながりをまとめ、私自身にとっても良い機会だった。
音楽表現にしても奏法にしても、伝統や基本奏法に根ざしたものであるということを、解説と実演を交えて行った。

曲の流れの中でのアクセント的な効果をねらった「見せる奏法」というものも存在するが、現代奏法であっても概ねそれらの奏法は音楽表現に有機的に伴っていることが大事だと考えている。
ちなみに私のCD「森の静けさ」、「PCF」ではそれぞれ循環呼吸を用いている場面があるが、それらは音が伸びていることよりも音楽の流れを止めないということを優先し、なるべく悟られないように用いている。

講義後半ではサックスの学生の演奏をレッスン形式で聴かせていただき、二名の学生が難しい曲を端正に演奏してくれて感心した。
レッスンしながら学生の楽譜を覗き込んだところ、速く難しいパッセージの前に赤字で「落ちついて」と書き込んであったところが何だかほほえましく感じてしまった。
私自身も学生の頃はオーバーヒートしてしまう場面というのが多々あり悩んだ時期もあったが、しかしそうした熱い気持ちもやはり大事にしなければと最近では感じている。
これから場数の増える学生にとっても、今抱く気持ちも大事にしてほしいと感じた一幕だった。

打ち上げに

2009-10-23 20:49:44 | 携帯
昨日のおさらい会後、学生が打ち上げに誘ってくれて、前々から行きたいと思っていた店へ.

客の殆どが洗足関係者で、とても美味しく居心地も良かった.

閉館時間の22時を回ると更に楽器を持った学生が入ってきた.

第二回洗足おさらい会

2009-10-22 19:44:34 | 携帯
午前中は洗足でレッスン、夕方にはBリハで今年度二度目となるのおさらい会を行った.

・A.デサンクロ: 前奏、カデンツと終曲
・L.べリオ: セクエンツァ9b
・F.デクリュック: ソナタ嬰ハ長調
・F.マルタン: バラード

選定

2009-10-21 23:30:19 | 携帯
久しぶりに楽器選定を行った.

使い込まれた楽器も勿論良いが、新しい楽器もまた良く、そして自分自身の奏法を確認することもできる貴重な時間だ.

選定された楽器は札幌の三響楽器さん、精華女子高校等に運ばれるそうだ.

尚美授業2009年度(火18)

2009-10-20 20:50:02 | 尚美
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授業メモ

器楽作品研究
ラージアンサンブル
G.Bizet: L'Arlésienne Suite No.2
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今日はバリオホールでラージアンサンブルの練習。
学生が更に増えることになり、賑々しい雰囲気になりそうだ。

尚美授業2009年度(月17)

2009-10-19 19:39:58 | 尚美
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授業メモ
本2、総2 アンサンブルトレーニング
四重奏
G.Pierné: Introduction et Variations sur une ronde populaire

総3 専攻ソルフェージュ
A.Glazounov: Quatuor 2mov.(原alto, baritone)
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月曜日は1、2限に二年生、3限は三年生のアンサンブルの授業を行い、夕方から四名のレッスンを行っており、学生と接する時間は楽しいが、レッスンを終えた後にはクタクタになってしまう。
教えるということに対して未だに不慣れなところもあり、またそれぞれの学生の進路も考えつつ、授業やレッスンの進め方も踏まえてより考えなければと思うところだ。

テイク選び再開

2009-10-18 19:39:41 | 日常
技術的なトラブルのためしばし中断していたテイク選びを再開。

今日は鈴木純明さんのファレーズ。

スペクトル楽派の音楽で微分音を伴い複雑な曲ではあるがコミカルな雰囲気もあり、曲名「Falaise(断崖絶壁)」の通り、音量や音高の落差が特徴的な作品。
客観的に聴いていると意外な場所にカノンが存在していたりと改めて見えてくるものもあり面白い。

楽器の特徴

2009-10-17 22:30:31 | 携帯
先日の須川さんの公開レッスンで、須川さんは「自分の使っている楽器の癖を知ることが大事」と話していて、それについて今でも頭から離れず考えさせられることがある.

サックスにとって「ド#」は鬼門で、そこで須川さんは楽器や自身の吹き方に合った替え指を探すことが大事とも話していた.

私は音程補正の為に替え指を使うことは殆ど無く、吹き方を変えることによって対応している.

これまで私は、楽器の癖や音程に対し吹き方だけでフレキシブルに対応するのが良いと考えてきたが、これにも一長一短あり、長所は色々な楽器、マウスピース、リード等の変化にすぐに対応できるが、短所は一つのフレーズやハーモニーに対し、絶対的な音程、音色、音量を得ることがとても難しくなってしまうことだった.
言い替えれば、同じ事をするということがとても難しくなってしまい、それらのコントロールを替え指へと分散させることで、奏法の安定感が増すのではないかと考えた.

時間のかかる作業ではあるが、私も少しずつ試してみたい.