hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

1年生、4年生のおさらい会

2016-05-11 00:52:59 | 藝大
今日は尚美レッスンを早々に終えて藝大へ。



毎年恒例の1年生、4年生のおさらい会を聴かせてもらった。
藝大の先生は誰も都合が付かなかったそうで、外部の私が招かれた次第。
とは言え、今になってもこのような会に誘ってもらえるのも嬉しいものだ。


406で開催。
今は古賀先生のお部屋だが、私が学生の頃は稲川先生の部屋だった。



1年生は上級生への自己紹介として、4年生は学内演奏会前のおさらい会として、今も昔も変わらず、毎年の恒例行事になっている。

1年生は入試で聴いた以来で、それぞれの新たな側面が垣間見れたような気がした。
4年生は、かつて教えた弟子が教育実習中で会えず残念だったが、それでも他の学生の、見違えるほど成長した演奏を聴けて嬉しかった。

コメントの一日

2016-03-08 01:20:57 | 藝大
今日は藝大レッスンリサイタルのゲストティーチャーを仰せつかり、聴いてきた。

これからのサックス界を担う人たちの演奏を聴いて、触発されつつ、それでもコメントを絞り出して一仕事した一日だった。

本当は音楽のことや技術的なこと、すぐに役立つコメントをできれば良いのだが、今の私自身が音楽のことよりも、生活の有り様に奔走している故、ずいぶんと漠然としたコメントになってしまい、申し訳ない気持ちになった。

試演会

2015-12-16 00:02:41 | 藝大
今日は尚美レッスンの後、久しぶりに藝大へ。

作曲科大学院生の有志4名の作品試演会を聴いた。


私が副科レッスンしていた頃の学生から案内をいただき、どの作品もそれぞれ個性的で楽しく拝聴したが、4作品中、3作品にサクソフォンが使われて、私としてはそれも大変興味深かった。

その後は鈴木純明准教授とヴォルフィエドの打ち合わせ。
夏のコングレスで委嘱初演したこの作品を、来年2/5(金)に再演(日本初演)させていただくことになり、そこで曲自体の変更は無いものの、アーティキュレーションや微分音、特殊奏法について、変更や見直しを行った。
12月に入って、お互いに忙しくてなかなかスケジュールが合わなかったが、思いがけず今日の試演会により予定を合わせられて良かった。


これまた久しぶりに夜の上野公園を歩いた。




鶯谷で

2014-04-04 02:19:16 | 藝大
水戸から特急電車に乗って上野方面に戻り、谷中霊園のお花見をする予定だったが、あいにくの雨で中止。

しかし前々から行きたいと思っていた鶯谷の居酒屋さんへ行くことができた。




すぐに解散するつもりだったが、思いのほか色々な話に花が咲き、閉店まで居座ってしまった。







ミュージシャンの間で話題になっている、創業50年の老舗居酒屋さんに行けたこと、また私のことを思って学生たちが集まってくれたことがとてもうれしかった。

卒業式

2014-03-25 19:08:45 | 藝大
今日は藝大の卒業式だった。

美しく着飾っていきいきと輝いた学生であふれていた。


私が学生の頃は、第6ホールにて30分程の簡潔な式だったが、今は奏楽堂で、趣向を凝らした2時間たっぷりの充実したものになっていた。

宮田学長が書いた「恕」という書は、「人の心情を察して、思いやりのある人になってほしい。」という願いが込められているとのこと。


閉式後、外には着飾った人たちが。






サンバ隊も晴れの門出を祝う。


正門前には写真を撮る人の行列。


卒業生、左から塩塚くん、三浦さん、中嶋さん、川島さん、中島くん、私。
本当は竹田さんもいるはずが、残念ながら実家に帰っており出席できなかった。


キャッスル食堂ではパーティーが行われてた。


いつも変わらないキャッスルのおじさんと。



3年間奉職した藝大講師生活は今日で終わり。
私の知る中で最も狭く、埃っぽいレッスン部屋とサックス部屋だったが、しかし次世代のサックス界をリードするであろう学生たちの集う最高の環境であり、毎週、正門を通る度に幸せを感じていた。



そんなサックス部屋に時計を贈った。

正門を

2014-03-09 23:32:45 | 藝大
帰国して一日経って、やはりじんわりと時差ボケが襲ってきている。

今日は藝大別科の入試だった。

学部の入試も終盤となっている。


私が受験した頃は、学部の入試と同様にフェルリングだったが、その数年後からイベールに変わり、その頃はまさか自分が試験を聴く側に回るとは考えてもいなかった。

藝大で最後のお仕事を終えて正門を出る。


夕方はアクタスでレッスンをして帰宅。
今週末はいよいよフェスティバルに向けて準備を進めていきたい。

入試の日

2014-02-28 00:33:22 | 藝大
今日は藝大入試だった。





サックス一日目の今日はスケール、フェルリングのエチュード、クレストンのソナタ第一楽章を聴いた。

当然ながら、皆ガチガチに緊張した中で、それでもそれぞれに特色をしっかり示してくれて、今の高校生のレベルの高さをうかがい知ることがことができた。

昼休みはキャッスルでスペシャル定食をいただく。

かくありき

2014-02-22 02:13:52 | 藝大
今日は銀座のヤマハアトリエさんへ。

京急線から浅草線に乗り入れており、新橋駅までは一本で行くことができるが、浅草線から新橋に来たのは初めてだった。


須川先生のレッスンリサイタルがいつものサロンにて開催された。
開演前にテキストを書く出演者。


今回は私も出演させていただき、須川先生のお気遣いでパガニーニ・ロストを、アンコールにニューシネマパラダイスメドレーを演奏した。
ピアノの美奈子さんとは、96年のサクソフォーンフェスティバルでの「管打コン入賞者披露演奏」以来、そして須川先生とは初共演させていただいた。

昔はただただ憧れていた演奏家と、こうして仲良くさせていただき、そして共演させていただき、光栄の極みだ。
ピアノもサックスも、昔から抱いていた「かくありき」な音色そのもので、本当に楽しいひと時だった。

ゲスト講師としていらした彦坂さんの目から鱗が落ちるありがたいお話もたくさん聞くことができ、忘れることのない一日となった。



第21回サクソフォーン専攻生による演奏会

2014-02-18 03:16:34 | 藝大
尚美での授業、ラージの合わせを終えて、午後には東京文化会館へ。



藝大の定期演奏会。


ラージはボロディンの交響曲第二番(ゲネプロ)。


サックスの響きにとても合っていて素晴らしい作品、そしてそれを引き出す見事な演奏だった。

4年生はカルテットと弦楽オケ、打楽器のための作品でカルメルのコンチェルトグロッソを演奏し、これは方々から話題を呼んだ。


私はエスケッシュのテネブレの歌で共演させていただき、藝大生とは初めての共演だった。
私にとってはこの作品は大変難しく、また学生たちとの共演は思いの外、気負いと緊張があり、昨晩胃酸が逆流してきてしまい大変だったが、無事に終えることができて良かった。

終演後、花束と松下くんの楽器と。


楽屋にはエアコンだけではなく湿度調節のダイヤルまで付いていて、リードのコンディションを良好に保つことができた。

打ち上げは上野界隈で。


学生たちの演奏はもちろん素晴らしかったが、それだけではなく、一人ひとりの立ち振る舞いが、実に堂々としていて、とても頼もしく見えた。
生たちとの写真を取れなかったのは残念だったが、それはまたの機会に。

やはり運休

2014-02-15 23:43:53 | 藝大
昨夜、ずっと雪が降り、風も強くなってきたので、気になって外を見てみた。

深夜1時の自宅前。
自宅前は坂なので、なかなか良好なゲレンデになってしまった。




一夜明けて今朝、やはりバスは運休しており、先週同様、陸の孤島と化した自宅を後にして、バスが通っている大きな道路まで歩く。


上野公園。


先週の降雪で藝大の中の木も倒れてしまった。


今日も藝大でエスケッシュの練習を行い、その後はレッスンも行った。
学生たちはいつも元気で、定期演奏会に向けて慌ただしく準備しているようだ。




帰りのバスもやはり運休だった。

雪の中

2014-02-14 23:24:26 | 藝大
今日も藝大へ。

朝から降り続く雪の中、上野公園を歩く。


藝大の3号館では、なぜか使った傘を廊下に干すのが伝統となっており、それはどの部屋にどれくらいの人が居るのかもわかってしまう。


今日は大丈夫と思いつつも、合わせの最中も雪が気になってしまう。


2時間ほどの合わせを終えて、早めに帰宅。

後期実技試験

2014-01-31 23:04:59 | 藝大
今日は藝大一、二年生、別科の実技試験だった。

洗足3年生の実技試験でもあったのだが、今年は訳あってこちらを聴きに来た。

いつもなら1ホールか2ホールで行われるのだが、相変わらず4号館改装工事中のため、ホール棟4階の大部屋で開催。

試験官はもちろん、受験者も全員で皆の試験を聴きながらそれぞれ試験に臨む。



私が学生の頃、私は「一つの価値観だけが正しい」と思っていたことが実はあり、今になって思うと若かったと思う。
今日はそれぞれの個性が良く出た試験だったと思う。

昼食はキャッスル。
みんなでスペシャル定食。
なんと須川先生にごちそうになってしまった。




午後は大学院の修士学位審査。
三浦夢子さんが武満徹のディスタンス、カプレのレジェンドを聴き、見事な演奏と壮大なテーマの論文に驚かされた。

今日は久しぶりに明るい時間に終了。


時間が早かったからか、なんとなく品川駅で一息ついてから帰った。

試験期間に

2014-01-29 23:00:02 | 藝大
今日は実技試験前の補講のため藝大へ。

邦楽科も試験だったようで、構内を袴姿の学生がたくさん歩いていた。
この様な姿を見るのも藝大ならでは。



2名レッスンして、空き時間に遅めの昼食はキャッスル食堂へ。
いつもの盛り合わせ定食を頼んだら、目玉焼きも付けてくれて、いつもは3品の盛り合わせがなんと5品に。


レッスン後、少し練習して静々と大学を後に。

小さなたたずまい

2014-01-21 23:15:45 | 藝大
今日は芸高入試だった。

芸高に入るのは初めてで、学校にしてはずいぶん小さなたたずまいで驚いた。


お昼には終了、昼食は大学のキャッスルで盛り合わせをいただく。


午後は尚美に行きレッスン、夜にはバリオホールに於いて吹奏楽演習の発表会を聴いた。
ディプロマ2年生の大木さんをソリストに迎え、バーンズの「アリオーソとプレスト」を演奏。
先月の修了試験も素晴らしかったが、今日は暗譜で、はつらつと演奏していて、終演後の笑顔が印象的だった。

サックスを選んで

2014-01-16 23:55:21 | 藝大
今日は藝大レッスン。

一、二年生は実技試験が近いので、ピアニストにもお付き合いいただき、他の学生はコンクールに向けて課題曲をレッスンした。

今日は久しぶりに昼食をゆっくり取ることができ、大浦食堂のバタ丼スペシャル(豚肉、卵入り)。
おそらく今年度最後のバタ丼、じっくり味わっていただいた。

学生たちのレッスンは実技試験前にあと一回あるが、副科のレッスンは今日が最後だった。

今年度の副科は作曲科2名、楽理科1名、声楽科2名、音楽環境創造学科4名の計9名。
今日は残念ながら2名欠席してしまったが、みんなが挫折せずに一年間レッスンに来てくれた。
レッスン終了後には名残惜しく、お喋りしながら彼らと一緒に写真をたくさん撮った。
卒業後にはそれぞれの分野で活躍していくと思うが、そんな彼らが学生時代のひと時にこのサックスを選んでくれたことは、それも一期一会であり、またどこかで交わることを願いながら一日を終えた。