10日後に台湾のオーケストラと一緒にサイバーバード協奏曲の演奏を仰せつかり、スコアを読んでいる。
アドリヴの箇所。
作曲者直筆の、図形のような、イラストのような指示。
4年前に演奏した時には演奏だけではなく、曲目解説執筆も名乗り出て、自分なりに感じたことを綴った。
あの時、読譜しながら思い浮かんだ「桃源郷」、「混濁」という二つの言葉を盛り込んだことを思い出す。
今、当時とはまた少し違った印象を持っているが、いずれにしても二つの領域を行ったり来たりするということは共通している。
その二つの領域には境界があって、第一、第三楽章ではアドリヴが、そして第二楽章では「6連符」がその境界を示していると考えており、ピアノとチェロで代わるがわる奏されるそれは、まるで現世とあの世をあらわしているかのようだ。
アドリヴの箇所。
作曲者直筆の、図形のような、イラストのような指示。
4年前に演奏した時には演奏だけではなく、曲目解説執筆も名乗り出て、自分なりに感じたことを綴った。
あの時、読譜しながら思い浮かんだ「桃源郷」、「混濁」という二つの言葉を盛り込んだことを思い出す。
今、当時とはまた少し違った印象を持っているが、いずれにしても二つの領域を行ったり来たりするということは共通している。
その二つの領域には境界があって、第一、第三楽章ではアドリヴが、そして第二楽章では「6連符」がその境界を示していると考えており、ピアノとチェロで代わるがわる奏されるそれは、まるで現世とあの世をあらわしているかのようだ。