hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

網路鳥協奏曲

2017-07-31 07:00:31 | 日常
10日後に台湾のオーケストラと一緒にサイバーバード協奏曲の演奏を仰せつかり、スコアを読んでいる。


アドリヴの箇所。
作曲者直筆の、図形のような、イラストのような指示。





4年前に演奏した時には演奏だけではなく、曲目解説執筆も名乗り出て、自分なりに感じたことを綴った。



あの時、読譜しながら思い浮かんだ「桃源郷」、「混濁」という二つの言葉を盛り込んだことを思い出す。

今、当時とはまた少し違った印象を持っているが、いずれにしても二つの領域を行ったり来たりするということは共通している。

その二つの領域には境界があって、第一、第三楽章ではアドリヴが、そして第二楽章では「6連符」がその境界を示していると考えており、ピアノとチェロで代わるがわる奏されるそれは、まるで現世とあの世をあらわしているかのようだ。


昭和の風情

2017-07-29 06:20:43 | 日常
先週の熊本に引き続き、川崎で吹奏楽コンクール審査。





川崎市教育文化会館は今年度いっぱいで閉鎖されるとのことで、このコンクールがこの会場で開催されるのも最後となる。

昭和の風情と、あと少しで役目を終える老朽化した色々なものに目が留まった。





お休みに入り

2017-07-28 06:21:11 | 日常
午前中は洗足、お昼過ぎから東京音大へ。









東京音大も夏休みに入ったようで、学食が14時で閉まってしまい間に合わなかった。



どちらも夏休み前最後のレッスン。
管打楽器コンクールを受ける学生には直前にレッスンする約束をしたが、私も私でしばらく余裕が無いため、申し訳なく思いつつ、少しの間お休みをいただくことに。




少しだけ生活が変わってそろそろ一年経ち、かつて無い程と思っていた忙しい生活にも慣れてきたが、ただ、少ない時間の中で本番の準備をするのは時につらいこともある。

いただいた貴重な機会に対して申し訳ないという気持ち、そしてより良いものにしようという気負いもあるからだろうか。

私へかけてくださる期待が、時に重く感じることも無くはないが、それでも、やれるだけのことをやり切った後に見えるものを知っているから、がんばることもできる。

おさらい会

2017-07-27 05:58:17 | 洗足
洗足レッスン、夜はおさらい会だった。






学生たちは控えている本番に向けて、それぞれ取り組んでいる曲を披露した。

当日までの準備、ステージマナー等、色々口を挟みたくなってもひとまずは我慢して、そして私も控えている曲を披露させてもらった。

尚美授業2017年度(第12回補講)

2017-07-26 05:18:28 | 尚美
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授業メモ

本2年生 ベーシックトレーニング
・視聴CD: Florent Schmitt: Dionysiaques(Pierre Dupont, Orchestre d'harmonie de la Garde républicaine)
・Exercices Mécaniques vol.3 p8(Jean-Marie Londeix)
・Exercices d'Intonation p4-5(Jean-Marie Londeix)
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尚美は夏休みに入ったようだ。

尚美授業、第11回は山浦先生に代講をお願いして、本来なら第12回は昨日だっが、私も学生も都合が悪く、珍しく補講を翌日に行った。
前後の時間には補講レッスン、その後は洗足で合わせだった。


合わせではテナーだったので、レッスンもテナーで一緒に音階など吹いたりしたが、学生に「f-moll!」などと言いながら、自分自身は何調かと考えながら、またアルトの音域の合わせて折り返す部分も考えながら、私自身も学生と同様、たまに間違えながら、とても新鮮な気分で一緒に練習できた。


私のテナーはディナンの副賞でいただいたもの。
持っている楽器の中で、使用する機会が一番少ない。

大先生と先生と友人

2017-07-25 05:37:11 | 日常
今年度初の吹奏楽コンクール審査だった。



中学生の演奏を聴きながら、感動したり羨ましく思ったりするのはいつものことだが、よく知る作曲家の知らなかった作品を聴きながら、まるでサインのように、その作曲家の特徴的なフレーズや和声進行が出てきて、その人の作品だとわかってしまうのがとても興味深かった。

作曲家は能動的に作品を書くこともあるが、多くは委嘱など、依頼を受けて書くことが多く、編成、時間、難易度、テーマなど、きっとその時々に色々な要望や制約がある中で良い作品を書こうという努力、そしてスクールバンドなどの被献呈者に対する思いなども伺い知ることができる。

学生の頃は、お会いしたことのない大作曲家や大先生の作品をありがたい気持ちで聴いたり、当時、和声やソルフェージュの先生が書いた作品に意外な一面を垣間見たり、最近では友人や同僚の作品に感心したり尊敬したりしている。




いつも観光する時間は無いが、それでも早起きして、外の風景を少しだけ見ることができた。


















食事も美味しかった。








運営役員の先生方からの差し入れ


4年前も

2017-07-24 06:20:19 | 日常
朝食





朝の散歩。














昼食



お仕事後の練習。
実は4年前に伺った時にもこの曲を練習していた。




夜は審査員の先生方と夕食をご一緒して、アーケードへと繰り出した。

だけの

2017-07-21 07:10:26 | 東京音大
久しぶりの、東京音大だけレッスン










学食に来たのも本当に久しぶり。
昼食はいつも遅めなので、夜まで開いているのがとてもありがたい。


あらかじめツイッターで日替わりメニューをチェックして、今日は「韓国チゲうどん」をいただく。
ラーメンになっているが、そこは想定内。




情報によると、今日からカレーに使われているお肉が、鶏から豚に生まれ変わったそうだ。

私で

2017-07-20 05:00:27 | sax関係
洗足レッスンの日






私は私で、基礎練習と次の本番の準備。




サクソフォンの技術に必要な要素は3つあり、それは息づかい、メカニカルな腕と手の動き、そしてアンブシュア(口腔内も含)であろうと考えており、基礎練習ではそれらに注意しながら進めているつもりだが、私としては3つ同時に意識するのはとても難しく、日毎に気になる要素に焦点を当てながら練習している。


今日は前歯を置く位置、下の歯の位置、すなわちマウスピースをくわえる深さと角度を上下前後左右と考えながら。
リードの個体差はもちろん、使用するほどに変わり行くリードと唇のコンディション、唇周辺の筋肉など。


練習するほどに、私の骨格、歯や唇の形は、おそらくサクソフォンを吹くには適していないのではと思ってしまうが、それでも無意識に対応していることに意識を巡らせて、そして未だ気づいていないことに気づけるよう、頭を使ってがんばるだけだ。

雲を見て

2017-07-19 06:02:26 | 日常
気づけばそろそろ夏休み。






今日は尚美レッスンの日。




窓の無い部屋にずっと居て気付かなかったが、お昼過ぎからスコールの様な雨が降ったとのこと。
昨日までいた台湾と変わらないなと思ったが、片頭痛が無かった分、これでも穏やかなのかも知れない。






帰りながら

2017-07-18 08:05:02 | 日常
美味しい川魚を出す朝食屋さんに連れてってくださり、その後は嘉義駅から新幹線で桃園駅へ、地下鉄を乗り継いで桃園空港から成田空港へと帰ってきた。



今回のセミナーのサクソフォン担当の許さんと鄭さんが嘉義駅まで車で送ってくださり、新幹線の時間まで色々な話をした。
その際、セミナーで受講生が書いたアンケートも見せてくれて、私のレッスンには概ね満足してくれていたようだった。
この様なアンケートに悪く書く人は少ないので鵜呑みにはできないが、それでも「奏法の問題が解決した」、「ヴィブラートの奏法、練習方法が明確になった」等、とても熱心な感想が書かれていた。



意外にも受講生や先生方がこのブログを見てくれているとのこと。
サクソフォンに感する内容は、翻訳アプリや日本語の分かる人を頼り、日常の雑多などは写真を見て楽しんでいるそうだ。
特にこのセミナー中の記事は、「写真がきれいで、よく知る、何とも思っていなかった場所が違って見えた。」と話してくれて嬉しかった。


「一日に何時間練習しているのか?」、「いつからサクソフォンを始めたのか?」等、よくある質問に加えて、「とても忙しいのになぜブログを毎日書いているのか?」と、そんな質問を台湾で受けて、なんだか新鮮だった。



今回、私の通訳をしてくれたイェンさんは日本の音楽大学で4年間学んだことのあるヴァイオリン奏者で、例えばこれまでフランスに長期生活している方々を見て、「フランス人よりもフランス人らしい」と思うことがあったが、イェンさんも「日本人より日本人らしい」と感じた方だった。





今日のお魚朝食屋さんの店内は、なんだか懐かしい風情。






牡蠣の卵焼き




嘉義駅で、車で送ってくださったサクソフォンの許(シュ)先生、鄭(チュン)先生と。





桃園空港にて。
パンパンに詰めても20キロ程と超過せず、このサイズが気に入っている。




今回は初めてチャイナエアラインを利用。
快適だった。




2017嘉義市青年管弦樂團 夏令營 七日目(最終日)

2017-07-17 04:41:25 | 日常
午前中は小学校のオーディトリウムで1時間の演奏会で、受講生の練習したアンサンブルの発表と、昨日同様の大合奏、そして私のソロだった。


会場の小学校



ゲネプロ



曲目




これで今回のセミナーのイベントは全て終了、午後は金管と弦楽器の発表会とのことなので、その時間に山の上の關子嶺温泉に連れてっていただいた。


個室の温泉



泥の温泉




温泉に入った時に定時スコール。
実は連日、このスコールの直前になると決まって片頭痛になっていたが、それでも夕方には止んで、片頭痛も治まる。





遅い昼食は鶏の丸焼き。




一度ホテルに戻り、程なくしてセミナーのレセプションへと出かける。

一週間世話になったホテルの窓から、初めて見た夕暮れの景色。




鶏の丸焼きから2時間後、レセプションでは鍋をいただく。








デザートのアイスクリーム。
クルミと、ストロベリーかと思いきや梅だった。
通訳の方が終電により行ってしまったので私が2ついただく。





お腹いっぱいで苦しかったが、最後の最後はやはりマンゴーでしめる。