hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

写真を

2010-11-30 23:22:56 | sax_ディナン
ディナンが終わり帰国して10日ほど経ち、その間はディナンに行っている間にお休みした分の補講やこれからの演奏会の準備などに追われ、忙しく過ごしているうちにすっかり時差ボケもなくなった。

帰国してから数日後に審査員の間でメール連絡網がまわり、それぞれメッセージや写真、楽譜などを送っていただいている。

私も期間中、たくさん写真を撮ったので、それらをどこかのページにアップロードして皆に見てもらうと思い立ち、Adolphesax.comを見習ってFacebookに登録し、そこに写真をアップしてみたが、どうやらFacebookに登録していない人は見ることができないようで、その設定方法が分からぬまま、また忙しさに感けて調べている時間もないのが歯がゆい。

写真はアイルランドのジェラード・マッククリスタル氏が撮って送ってくれたもので、本選の日(二日目)の夕食後、突然マリオ・マルツィー氏に抱きあげられた私。

尚美授業2010年度(第22回)

2010-11-29 23:32:07 | 尚美
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授業メモ
1,2限
本2 ベーシックトレーニング
・視聴CD: 「カルメン」より(Jean-Denis Michat)
・音階

4限(波多江先生代講)
本1 ベーシックトレーニング
・音階

5,6限(波多江先生代講)
総3,4 室内楽
・ピエルネ
・リヴィエ
・フランセ

7限
本1~総4 室内楽
・ラージアンサンブル練習(コンベンション)
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先週、今週と私が受け持つ授業に加え、波多江先生の代講を仰せつかり、空いた3限にもレッスンを行った。
これだけ聞くとさぞ疲れただろうと思われるかもしれないが、それほど疲労を感じないのは母校である尚美の学生を相手にしているからなのだと思う。

学校の雰囲気は、そこに勤める先生によるものが大きいと思うが、今の尚美はどのような雰囲気になっているのだろうか。
自分自身ではあまりよくわからないが、気になるところだ。

テナーのマウスピース

2010-11-28 21:37:51 | sax関係
今日はアクタスに伺い、中学生のレッスンとテナーのマウスピース選定を行った。

今まで試したことのなかったバンドーレンのTL3を出していただき、吹いてみたところ、音が柔らかく扱いやすかった。
やはりAL3と同じ路線にあるマウスピースだと思った。

補講とお喋り

2010-11-27 23:37:28 | 尚美
今日は尚美で補講を行ってきた。

ディナンで3週間も休講にしていたので、年末まで洗足ともども慌ただしくレッスンしかいかなければならない。

尚美はエチュード試験が迫っており、それに向けたレッスンはもちろん、またこの時期になると進路の話しになることが多く、楽器を吹く時間と話をする時間が半々になることもしばしば。
そうかと思えば、尚美受験を考えてる高校生からも質問メールをいただいたりと、皆それぞれ考え悩んでいるのだと思った一日だった。

写真は本館レッスン室M802から。

洗足高校授業2010年度(第23回)

2010-11-26 23:01:39 | 洗足
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授業メモ
・鑑賞CD: モリコーネ: ニューシネマパラダイス(蓼沼雅紀)
・音階: アーティキュレーション付き
・シューベルト: アルペジオーネ・ソナタ 第一楽章より
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高校の授業だけではなく、洗足に来たのも久しぶりだった。
高校生は変わらず元気に過ごしていたが、大学生は冬の音楽祭やサックスオケの定期演奏会、室内楽の試験など行事が目白押しで大忙しの様子だった。
また風邪も流行っているようだ。

今年のフェスティバル

2010-11-25 21:32:40 | sax関係
今年のサクソフォーンフェスティバルのチラシが出来上がり、実行委員会もいよいよ忙しく動き出していくようだ。

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第30回 サクソフォーン・フェスティバル 2010
12月 22日(水) 、23日(木・祝)
<会場>
 パルテノン多摩
 (京王線・小田急線・多摩モノレール「多摩センター駅」下車徒歩5分)
<チケット>
 22日/2,000円、23日/3,000円、2日間通し券/4,000円
 全席自由、未就学児入場不可
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今年は第三十回目ということで、オーケストラを招いてコンチェルトの夕べを行い、他にも趣向をこらした興味深い催しがたくさんある。
私もトマジの協奏曲の演奏を仰せつかっているので、演奏や裏方で少しでも貢献できるようがんばっていきたい。

詳細はこちら
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クックドディナン

2010-11-24 18:49:33 | sax_ディナン
"Couque de Dinant"はディナンの名物の一つとなっている固焼きビスケット。




ビスケットと言ってよいのかどうか定かではないが、この「クック」というのは、北仏フランドル地方の香料入りパンのことなのだそうだ。

裏面のラベル。


「原料:上質の小麦粉、ライ麦粉、ハチミツ、砂糖。保存料、着色料不使用。賞味期限2011/9/9。」

バターを使用していないので長期間保存がきく。

そしてとてつもなく固いのだが、実は私はディナンに4回も行っていながらこのクックドディナンは一度も食べたことがなかった。
以前も買ってきたりお土産としていただいたりはしていたが、それらはコンクールの賞状とともに未だに部屋に飾られている。

今回ぜひ食べてみようと思い立ち、自分用に一つ買って来たものを開けた。
石のような固さを想像していたのだがそれほどではなく、かろうじて手でちぎることができた。

まず切れ端を食べてみたが、印象はハチミツ味の乾パンといった素朴なもので、口の中にハチミツの香りが広がる。
勢いよくかじって歯が折れたら困るので、あとはコーヒーに浸して柔らかくしながらいただいた。


ディナン2010バッハの調性

2010-11-23 22:54:23 | sax_ディナン
一次予選を振りかえり、課題曲だったバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番BWV.1003の終楽章について。

今回、調性の指定がなく自由に移調して演奏することができたが、そのかわりアルトで演奏しなければならないという制約があった。
そこで今回は参加者が選んだ調性の統計を紹介したい。

(原調)fis moll (実音 a moll): 19名
f moll (実音 gis moll): 4名
e moll (実音 g moll): 11名
d moll (実音 f moll): 86名
cis moll (実音 e moll): 3名
c moll (実音 es moll): 13名
a moll (実音 c moll): 2名

以上、総数138名。

ちなみにこの統計は私が審査の傍らで正の字を書いてカウントしたもの。

音の高さ順に並べてみたが、dis mollもしくはes moll(実音 fis moll)は、無意味に難しくなるためか選んだ人は誰もおらず、低いc moll(実音 es moll)から高い原調のfis moll(実音 a moll)まで、ほとんど6つのいずれかの調性に分かれた。

統計だけ見てみると、オンリーワンな調性は無いように見えるが、あながちそうとも言えない。

一番下のa moll (実音 c moll)というのは、ヴァイオリンの楽譜をそのままアルトサックスで演奏している訳だが、アルトでは部分的に音域が低すぎるため、所々オクターヴ上げて演奏していた人が一名、そして驚くことにこの調性で全てオクターヴ上げて演奏していた人(2~3割の音がフラジオ音域だった。)の一名とが、それぞれオンリーワンと言えるかもしれない。
また、原調をオクターヴ下げて、低音域を巧みにオクターヴ上げていた(箇所によっては2オクターヴ上げていた)人もオンリーワンだった。

実はこの調性の選択からある傾向を読み取ることができたが、それは更に精査してサクソフォーン協会の会報に寄稿したいと思っている。

尚美授業2010年度(第21回)

2010-11-22 23:40:13 | 尚美
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授業メモ
1,2限
本2 ベーシックトレーニング
・視聴CD: ニュー・シネマ・パラダイス(蓼沼雅紀)
・音階(複数でリレー)
・ムルティフォニック(重音)

4限(波多江先生代講)
本1 ベーシックトレーニング
・音階
・メカニカル練習(Londeix)
・倍音練習

5,6限(波多江先生代講)
総3,4 室内楽
・ピエルネ
・リヴィエ
・フランセ

7限
本1~総4 室内楽
・ラージアンサンブル練習(コンベンション)
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時差ボケに苦しみながらも朝から授業を行い、3限にはレッスンもし、一日中学校でしゃべっていたので、のどが痛い。
学校内で風邪も流行りだしたので注意が必要だ。

写真は学生が持っていたソプラノサックスのケース。
石渡先生からお借りしたそうで、ピカピカのマークVIだった。
うっすらお名前も見える。

ディナン2010入賞者の使用楽器

2010-11-21 23:05:03 | sax_ディナン
コンクールを振りかえり、今回は入賞者の楽器のセッティングを紹介したい。

Simon Diricq(シモン・ディリック、ベルギー)
 楽器:Série3(ラッカー)
 マウスピース:A28
 リード:3.5(V.12)

Nikita Zimin(ニキタ・ジミン、ロシア)
 楽器:Série2(ラッカー、ネック銀メッキ)
 マウスピース:A28
 リード:3.5(Traditional)
 リガチャー:BG(Tradition GP)

Alexendre Souillart(アレクサンドル・スーヤ、フランス)
 楽器:Série3(金メッキ、ネック:ラッカー)
 マウスピース:AL3
 リード:3.5(Traditional)

Joonatan Rautiola(ヨナタン・ラウティオラ、フィンランド)
 楽器:Série2(ラッカー、ネック金メッキ)
 マウスピース:A28
 リード:Rico 3+
 リガチャー:Vandorenクラシック

Miha Rogina(ミーハ・ロギーナ、スロベニア)
 楽器:Série3(金メッキ)
 マウスピース:A28
 リード:3.5(Vandoren)
 リガチャー:Vandorenクラシック

Evgeny Novikov(エヴゲニー・ノヴィコフ、ロシア)
 楽器:Série3(ラッカー)
 マウスピース:AL3
 リード:3.5~4(Traditional)
 リガチャー:オプテマム


以上、楽器本体は皆セルマー、マウスピースは皆バンドーレンで、A28かAL3のどちらかだった。

ヨナタン・ラウティオラはRICOのリードを使用しているそうだが、彼の所属するカルテットがRICOと契約しているのだそうだ。
彼に使用リードをたずねた際、「RICOの3プラスだ!」と話していたのだが、製品にはその様に表示されたものはなかった。
3の中の硬めのものを使用しているのか、もしくはパリのバンドーレンのように硬さ細かく測定したカスタマイズされたものを使用しているのか、定かではない。

エヴゲニー・ノヴィコフのリードはそのパリのヴァンドーレンで測定してもらって買っていると思われ、その硬さが3半の硬めか4くらいの硬さなのだそうだ。

シモン・ディリック、アレクサンドル・スーヤのリガチャーは製品ではなく紐を使用していた。
シモンはもしかしたらVandorenのクラシックかもしれないが、アレクサンドルのそれは麻紐のように見えた。

ミーハ・ロギーナはBG(Tradition GP)を使用ていたそうだが、コンクール直前にVandorenクラシックに変えたそうで、新しいマウスピースを買おうと思い試奏していたところ、マウスピースよりもむしろ試奏用のそのリガチャーが気に入ってしまったとのことだ。

アレクサンドル・スーヤの楽器本体はなんとジェローム・ラランが以前使用していた楽器を譲ってもらったものだそうだ。
金メッキの楽器にラッカーのネックを合わせているとのこと。

作曲家と

2010-11-20 23:54:08 | sax_ディナン
本選課題曲作曲者、アンドレ・ウェニアンと。

彼の作品で、サックスと吹奏楽のための「二つの断章」は私もしばしば演奏している。

映画音楽のような美しい旋律を書く作曲家で、この「二つの断章」を知ったときから気になっていた作曲家の一人。

オーケストラ、吹奏楽作品なども多数手がけており、数年前には須川展也さんが演奏するフェルリングの48の練習曲のピアノ伴奏パートは彼がつくった。

とても気さくで、よくしゃべる豪快な方だった。

エッフェル塔

2010-11-19 20:17:08 | フランセ
18日(木)、パリに3泊4日滞在した。

午前中はセルマーで練習、午後は少し時間があったので、エッフェル塔に登ってみたいと思い見に行った。

人はそれほど多くはなかったが、エレベーターの昇り口が一ヶ所しか開いておらず、そこだけそれなりに込んでいて時間がかかりそうだったので断念した。

その後、空港へ向かい飛行機へ。
先程、無事に帰国した。

炭水化物

2010-11-18 14:32:09 | フランセ
エトワールからピラミッド駅まで色々なお店を覗いたりしながらゆっくり散歩した。

夜はミーハ、早恵さんと会い一緒に食事をした。

彼らとゆっくり話したり食事するのは初めてで、「炭水化物を食べたい」、「ピザを食べたい」という私の要望に応えてイタリアンに連れて行ってくださり、興味深い話しをたくさんした。

朝食で

2010-11-18 14:22:53 | フランセ
昨日からまたホテルのインターネットが使えず、またカフェから更新。

昨日の朝、朝食で佐藤淳一くんとばったり会って驚いた。
彼は博士論文の取材のためパリを訪れ、偶然同じホテルに泊まっており、この後、ボルドー、イタリアへと渡るそうだ。

良い情報が得られるように、また旅の無事を祈りたい。