hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

欧州演奏旅行2013十五日目

2013-11-30 05:55:17 | 日常
今日は午前中、セルマー社にてプライベートレッスンを行った。

12歳の小さな女の子や、台湾人の留学生など、ヤン・ルマリエ氏と千春さんの生徒さん4名をレッスンし、興味深い演奏を聴かせていただいた。

12歳の女の子はアルトを吹いていたが、楽器を始めた時には小指が届かずカーブドソプラノから始めたそうで、そのためなのか、今日吹いたアルトの高音域もストレス無く、すんなりと吹いていたのに驚いた。

昼食はヤンと千春さんとで、近くのレストランへ。
千春さんとゆっくり話したのは初めてで、しばし時間を忘れて楽しいひと時を過ごした。

その後にはヴェルサイユ音楽院に伺い、ヴァンサン・ダヴィッド氏のレッスンを聴講。

彼のレッスンは昨年、ギャップの講習会でも聴講したが、講習会だけではなく、彼自身のクラスではどのようなレッスンを展開しているのか、とても興味があり、今日は短い時間ではあったが聴講できてよかった。

パリ滞在は今日までで、明日は最後の街ボルドーへと旅立つ。

今日の写真はFacebookにアップロードした。

欧州演奏旅行2013十四日目

2013-11-29 02:45:18 | 日常
今日はオルネー=スー=ボワ音楽院に伺い、アンサンブルとの合わせだった。

先日、間違えて空港ダイレクトの急行に乗ってしまったので、行き先の電車を入念に確認。


明後日の土曜日、ボルドーで開催されるサックスフェスティバルに出演し、私はマスタークラスと、このオルネーとのアンサンブルと共演することになっている。


欧州演奏旅行2013十三日目

2013-11-28 08:41:16 | 日常
今日は早朝から出かけて、日帰りでリヨンへと行き、リヨン音楽院のジャン=ドニ・ミシャ氏のレッスンを聴講してきた。

フランス国内はもとより、ヨーロッパ全土、アジアからも彼のレッスンを受けにこの学校を受験しており、前々から彼のレッスンを聴講したいと思っていた。

彼のレッスンはテクニックはもちろんだが、音の出し方、フレーズの歌い方に重きを置き、多角的に色々なアイディアを提供していて驚いた。
そして学生一人ひとりに、愛情を持って懇切丁寧にレッスンしている姿をみて頭の下がる思いだった。

レッスン後、TGVの時間まで駅近くで日本人留学生3名と夕食をいただいた。
3名とも久しぶりに会う学生たちで、短い時間だったが、本当に楽しいひとときだった。

写真はFacebookにアップロードした。

欧州演奏旅行2013十二日目

2013-11-27 09:13:04 | 日常
今日はオルネー=スー=ボワ音楽院に於いて、午後からマスタークラス、夜は演奏会をさせていただいた。

マスタークラスは7名、そして夜の演奏会の曲目は以下の通り。

B.Bartok: Romanian Folksong (原, Michaël)
F.Poulenc: Sonate pour 2 clarinettes (原、本堂)
G.Fitkin: Gate (Jérôme, Michaël)
長生淳: Paganini Lost (Jérôme, 原, Michaël)
F.Portjoit: Paris Bouquet (Jérôme, 原, Michaël)

オルネーに訪れたのは6年ぶりくらいだろうか。
その際にもマスタークラスと演奏会を行い、その時の受講生には、別の音楽院にいたエヴゲニー・ノヴィコフ等、かなりの実力者がいて驚いた。

写真をたくさん撮ったのだが、宿のWi-Fi環境、私のPCの状態が芳しくなくてアップロードできないため、また後日にご紹介したい。

本番の時の写真を以下に掲載する。




欧州演奏旅行2013十一日目

2013-11-26 08:03:28 | 日常
午前中、パリでの滞在もまだ続くのだが、住み慣れた快適な宿をチェックアウト。

今日から先約のカナダ・フェイシングチームが太虚で宿泊するとのことで、私は予約が遅く、別の宿に移動しなければならなず、残りのパリ滞在も、やはりサン=モール界隈のアパートホテルに泊まることにして、そこに移動した。

午後からプライベートレッスンのため、セルマー社のサロンをお借りして、お昼に到着して、セルマー社のフローラン・ミヨー氏とともに、まずは食事をすることに。
その後にフランス人、台湾人2名のレッスンを行い、その後にブーローニュ音楽院に移動し、そこで教えているピアノのミカエル・エルシェイド氏と、明日の演奏会のための合わせを行った。

彼と一緒に演奏するのは2度目で、実力はもちろん素晴らしく、今日の合わせでは、バルトークのルーマニア民族舞曲を練習して、一度最後まで流し、改めて最初から練習したが、各楽章のテンポを確認しつつも、私にとってはフラジオ音域が大変な第3楽章は「唇の負担が大きいからもういいよ。」と、共演者への気遣いも素晴らしかった。

写真はFacebookにアップロードした。

欧州演奏旅行2013十日目

2013-11-25 08:08:16 | 日常
午前中は部屋から一歩も出ず、ゆったりと過ごし、昼食はララン邸にお邪魔して、ラランファミリーと一緒に昼食会をご一緒させていただいた。

美味しい日本食をたくさんいただき、お腹が穏やかに満たされた。

一旦宿に戻り、整えてから再び出発し、パリ音楽院へ。
昨日同様に火曜日のために本堂くんと合わせを行い、その後は夕食を一緒に学校近くのレストランへ。

また明日から忙しくなるので、牛肉とワインといただいて明日に備える。

写真はFacebookにアップロードした。

欧州演奏旅行2013九日目

2013-11-24 10:37:04 | 日常
午前中はジェロームに誘われて近所のマルシェに出かけた。

昨今のユーロ高、景気の悪化、日本でも消費税について暗い話ばかりが続いているが、フランスでは食物自給率が高く、外食は日本よりも高いが、食材はどれも日本よりも安く、品数も豊富だ。

色々な食材に目移りしてしまうが、ホテル暮らしの私にはどれも量が多すぎるので、結局何も買わず宿に戻り、午後は事務作業を行った。
12月21日(土)に洗足のシルバーマウンテンに於いてリサイタルをさせていただくことになり、そのチラシを作成しているが、これまでに無い、大変力強いチラシになるだろう。

夕方はパリ音楽院に伺い、1年ぶりに本堂くんと再会。
世間話もそこそこに火曜日の演奏会の練習を行った。

夜は洗足卒業生の小澤さんがコミッショナーとなって、私のために日本人留学生が集まってパーティーをしてくださり、久しぶりに再会した学生、初めてお会いした学生と、時間を忘れて楽しい時を過ごした。

写真はFacebookにアップロードした。

欧州演奏旅行2013八日目

2013-11-23 07:37:32 | 日常
今日は一日オフ日。

午前中、宿を出発してパリ中心地へ。
ギャラリー・ラファイエット、プランタンなどのデパートを見て回り、ステージ衣装などで使えそうな服があれば買おうと思ったが、目ぼしい品は見当たらなかったかった。

その後は散歩ついでにコンコルド広場を通ってセーヌ川方向に歩き、川を見ながら東方向へ、テュイルリー庭園を抜けてシテ島に渡り、ノートルダム大聖堂を見てからシャトレへと歩き、A線に乗って帰宿。
たくさん歩いた一日だった。

宿に戻ったのが早かったので、洗濯をし、おやつを食べ、小さな音で練習をし、夜は昨日同様にジェローム邸にお邪魔して夕食をいただいた。
今日はジェロームの実家のご家族がパリにやってきて、そのご家族と一緒に賑やかに夕食をいただいた。

写真はいつものFacebookにアップロードした。

欧州演奏旅行2013七日目

2013-11-22 17:20:34 | 日常
ヨーロッパの時差ぼけにもようやく慣れてきた。

午前中はオルネーにてアンサンブルの練習。
9時半から30分程かけてチューニングとバッハのコラールを入念に練習、その後に私のソロでガルデルの「想いの届く日」の合わせ、さらにその後にはジェロームのソロでピアソラの「タンゴ・バレエ」を練習。
ジェロームや学生の皆さんは9時半から12時まで休憩も取らず真剣に練習していた。

学生の中に日本人が3名在籍しており、ジェロームとともに昼食を学校近くの中華レストランでご一緒した。

午後はお部屋を借りて少し練習させていたき宿へ。
夜はジェローム邸にお邪魔して、ワインとともに美味しい夕食をいただいた。

今年3月のサントリーホールでのリサイタルや、最近の興味深い録音やDVDを鑑賞しながら楽しいひとときを過ごした。

写真はいつものFacebookにアップロードした。

欧州演奏旅行2013五日目

2013-11-20 07:46:00 | 日常
今日も朝一でウィーン私立音大に行き、昨日できなかった2名のレッスンを行い、その後すぐに空港に向かい、パリ行きの飛行機に乗り込む。

パリに無事到着し、今夜はサン=モールに宿泊。

今朝の朝食、その後に訪れたシュテファン大聖堂、レッスン中の写真などがなぜか消えてしまい、その後の写真数枚をFacebookにアップロードした。

欧州演奏旅行2013四日目

2013-11-19 07:40:46 | 日常
今日は朝からラース・ムレクシュの勤めるウィーン私立音大に伺い、レッスンと演奏会を行った。

レッスンは午前中4名、午後5名。
そのあと演奏会のゲネプロを行い本番。
演奏会のプログラムは以下のとおり。

C.Debussy: Rhapsodie (Réduction: V.David)
B.Bartok: Romanian Folksong
吉松隆: Fuzzy Bird Sonata
長生淳: Paganini Lost*

piano: 伊藤富美恵
*sax:Lars Mlekusch


音楽の都ウィーンでレッスンをし、また演奏会もさせていただいて、幸せを味わいながら楽しく過ごすことができた。

ラースは1999年にパリ音楽院を受験する予定だったが結局受験しなかったそうで、実は私も同様に、その年に受験登録しておきながら結局受験せず、その年は井上麻子さんとジェローム・ラランが入学を決めた。
もしかしてもしかしたらラースとはその頃パリで出会っていたかも知れなかったが、その時には機会を逃し、しかしそれから十数年経って出会ったということを知って、いささか感慨深い気持ちになった。

写真はいつものFacebookにアップロードした。

欧州演奏旅行2013三日目

2013-11-18 03:23:51 | 日常
日曜日の今日は一日オフ。

午前中から宿を出発し、地下鉄に乗ってベルヴェデール宮殿に行ってきた。

霧の影響で遠くの景色を望むことはできなかったが、大きな宮殿、美しい庭園、そして宮殿内の美術館は中世から現代に至るまで、オーストリア美術を網羅したコレクションがあり、特に今回、私はクリムトの絵を目当てに足を運んだ。

クリムトだけではなく、シーレ、ヴァルトミュラー等、日本ではあまり目にすることのない珍しい絵画をたくさん見ることができた。

散歩をしながらカール広場へ、そこから地下鉄で帰ろうと思い、ちょうどホームに到着した地下鉄に乗り込み、気付いたら車内は私ひとりで、電車はそのまま車庫内の待機場に入ってしまった。
さすがに慌てて非常ボタンを押しドアを開けるとタイミング良く目の前に運転手が歩いて来て、慣れた口調で「そこで待っていろ」と言われ、しばし待機。
程なくして電車は動きだし、再びカール広場駅に到着、何事もなかったかのように人が乗り込んできた。

写真はいつものFacebookにアップロードした。

欧州演奏旅行2013二日目

2013-11-17 07:30:48 | 日常
昨夜はウィーン郊外のシアターに伺い、ラースが出演しているオムニバスミニオペラを鑑賞。

打楽器、チェロ、バンドネオン、歌、そしてサックスが流動的に室内楽形式で演奏し、とても楽しかった。

日付が変わって、土曜日の午前中は宿の近くの市街地を散歩、午後はラースの学校を訪れて練習を行った。
土曜日と言うこともあり、6時で閉館してしまい、その後は学生たちと食事をご一緒した。

写真はいつものFacebookにアップロードした。

欧州演奏旅行2013一日目

2013-11-16 02:37:07 | 日常
重い荷物を持って、ひとまずウィーンに無事に到着。

現在、ウィーンに留学中の日下部くんが空港まで迎えに来てくれて、市街地まで案内してもらった。
初めて来る土地では電車の行き先も、降りてからの道筋も何もわからない中で、本当にありがたかった。

お昼過ぎに宿に到着し、そこから昼食、近くを歩いて買い物、さらにシュテファン大聖堂を少し見て、宿に戻った。

昨日からの写真もまとめてFacebookへアップロードした。