hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

仏サックス協会会報1

2006-11-13 23:55:14 | sax_仏サクソフォン協会会報
この度、フランスのサックス協会「A Sax (Association des Saxophonistes)」の会報「Les Cahiers du Saxophone」に私へのインタビューを掲載していただけることになった。
発行は来年1月とのことで、もちろんフランス語なのだが、オリジナルの文章を数回に分けて掲載いたします。

またパリ在住のクラリネット奏者、森あゆみさんにフランス語翻訳をしていただきました。
この場を借りてお礼申し上げます。



1)どのようにしてサックスの勉強を始められたのですか?

サックスを始めたのは中学校の吹奏楽部からで、きっかけは見た目のカッコよさからです。
それまでは何の楽器もやったことがありません。
ただ小学生の頃からオーケストラに興味を持ち始め、中学校に入ったらホルンをやりたいと思ってました。
そして部活動に行ってみると、それほどカッコよくない同級生がサックスを持ったときにとてもカッコよく見えたので、私もサックスを選んでしまい現在に至ります。



2)日本のサックスの教育事情について。

ほとんどの学生は私と同様に中学校、高校の部活動から楽器を始め、吹奏楽やアンサンブルを行いながら、基礎的な奏法を学んでいます。
更に専門的に学びたいと思っている人は、プライベートでレッスンを受け音楽大学を目指します。
音楽大学の入学試験には、音階、練習曲(Ferling etc..)になることが多いです。
音大入学までは音階、練習曲が中心になり、主に技術の習得をします。
音大入学後は週1回のレッスンの中で練習曲、楽曲が行われ総合的なレッスンを受けます。

音楽大学で使用する練習曲、独奏曲のほとんどはフランスから出版されているものを使用しています。
内容はフランス各地のコンセルヴァトアールと似ていると思います。

当然、先生によっては特色あるレパートリーを取り上げています。
例えばアメリカ人、日本人による作品やトランスクリプションされたものなど。
近年、フランス作品以外では下記の作品がよく試験で演奏されています。
Benhard Heiden: Sonata
Ingolf Dahl: Concerto
Yasuhide Ito: Mouvement Supplemntaire a "ZWEISAMKEIT"