hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

楽器選定

2006-10-31 23:56:40 | sax関係
今日はアクタスでバリトン・サックスの選定を行なってきた。
吹き慣れない楽器なだけに、個体差がわかるかどうか心配だったが、結果的には吹き慣れていないが故に個体差には敏感だった。
楽器、マウスピース(購入者のご要望で「D」を選定)をあっという間に選定。

今日は楽器選定のポイントを大まかに箇条書きにしてみた。
なお私の手順どおりに並べている。

楽器本体
・全体の吹き心地。
・キーの押さえやすさ。
・音程の癖(開放の音、高音域など)
 一番高価な部分だが、その後の調整やメンテナンスでどうにでもなる部分。
しかしネックと同様に、メッキやラッカー、また金属の状態から先天的に音抜けが良かったり悪かったりする。
その後、吹き込んでいけば、金属そのものが奏者の癖に合わせて良く響くように分子レベルで変化していくそうだ。
その変化が「音抜け」なのではないだろうか。

ネック
・音色(倍音の出やすさ)
・抵抗
 音色に大きくかかわる部分。
ここだけ金メッキや純銀など、仕上げを変えてみるのも面白い。

マウスピース
・真ん中の「ド」を中心に、さらっと音階を吹き、その吹き心地を確認。
息の入りやすさ、抵抗の度合いなど確認。
・音色(ネックよりも直接的に感じる)
 マウスピース選びのポイントは一つのマウスピースを長時間吹かないこと。
なぜなら自分自身がマウスピースに歩み寄ってしまうからだ。
合わないと感じるマウスピースは息を入れた瞬間にわかる。

リガチャー
・装着感、フィット感。
・中音域を中心にタンギングする。
・音の立ち上がり、音色。
 リガチャーはリードの振動にかかわるものだが、振動してしまえばどれも大差なく、振動し始め、つまり音の立ち上がりに大きく影響する。
そのためにはタンギングしてみると個体差がわかりやすい。

以上。


その後、この機会に便乗して、選定したバリトン・サックスを少し拝借し自分自身の為にマウスピースを選定した。
今までバリトンだけ6Rを使用していたのだが、以前からバンドレンが欲しかったので、B35を出してもらった。

B35は初めて試したが、アルトやテナーと同じように音が出たので驚いた。
今までバリトンだけ吹き心地が違うと感じていたのは、マウスピースのメーカーが違った為だったのだ。

ソプラノからバリトンまでマウスピースのメーカーを揃えると、奏法が一貫したものになるのかもしれない。

引き続きオプティマムリガチャー(GP)も選定。
これもソプラノからテナーまで使用しているが、このリガチャーのプレッシャープレートはソプラノでもテナーでも一貫したサイズなのに対し、バリトンのそれは第1プレート(縦波)だけ形が違っていた。

またプレッシャープレートにも個体差があることに気がついた。
同じ第1プレートでもそれぞれに少しずつ反応が違う。
これを1枚ずつ試していたらずいぶん時間が経ってしまった。

パリのバンドレン本社ではリガチャーの選定などさせてもらえない。
日本ではたとえリガチャーでも選定させていただけることが大変ありがたい。

また私はバリトン・サックスを持っていないので、吹いていてマウスピースだけでなく、楽器も欲しくなってしまった。
ここ数年、私はバソンの作品に興味があり、またこの音域にとても興味があるのだ。

12/23,24のサクソフォーン・フェスティバルでは洗足教員アンサンブルでバリトンを吹くが、これから少しずつレパートリーを作っていきたいと思ったひとときだった。

Concours de Dinant 2006

2006-10-30 17:41:09 | sax_ディナン
明日31日からベルギー・ディナンでアドルフ・サックス国際コンクールが始まる。
おととい、昨日と日本からも参加者が続々と出発していった。

先日いくつかのおさらい会を聴いたが、私が彼らの年頃のときにこんなに難しい課題曲を演奏できただろうかと思った。
後輩からの突き上げが恐ろしく感じるこの頃だ。

パリ音楽院で初代教授を務めたアドルフ・サックスからこの楽器の歴史は始まり、その弟子、孫弟子、ひ孫弟子といった先人たちが、暗中模索しながら踏み固めてくれた道を我々は猪突猛進し、さらにはその固まった道を踏み越えて少しずつ進歩してきたのだ。
そしてこれから後輩たちが、いずれ私たちが固めた道をどんどん踏み越えていくのだろうと思う。
私はその道を作ってくれた先人の方々に感謝するのと同時に、自分のいるところに向かってくる後輩を見ると恐ろしく思い、またうれしくも思うのだ。

歳をとるほどに、どうしても思考が固執しがちになるのに対し、若い子達の考え方は柔らかい。
私は40歳、50歳になっても若い世代の思考を理解できるような人になっていたい。

今回のコンクールはディナンの公式ページを見ながら、その様子を見守りたいと思う。

とある学校で

2006-10-29 23:35:22 | 日常
ブックマークに平賀美樹さんのブログを追加しました。
平賀さんの演奏を初めて聴いたのは、4年前のディナンのコンクールのときで、ただ私は本番を聴いたわけではなく、平賀さんが合わせ練習しているところを地元テレビが取材しており、その放送を見たのだ。
そのダイナミックな演奏に驚いたのを覚えている。
先日も鴻巣でのリサイタルは大盛況で、これからの大いに活躍されるであろうプレイヤーです。


今日は自宅近所の学校にお邪魔して、アンサンブルコンテストのためのレッスンを行なってきた。
レッスンしといてこんなことを言っては悪いのだが、演奏は地味だ。

今日はお昼ご飯を生徒たちといただき、いろんな話しをした。
この学校は生徒たちが自主的に部活動に取り組んでいて、とても楽しそうだった。

私は曲の表現を誇張するのは好きではなく、生徒たちにはそれぞれ表現を考えて自分たちだけの表現を目指して欲しいと願っている。
コンテストではどんな結果になるかわからないが、私はその生徒たちの演奏が大好きなのだ。

マルセル・ミュール

2006-10-28 23:53:55 | sax関係
週末はレッスン立て続けでどっぷり疲れてしまう。
今日は都合により洗足教授部屋でレッスンしていたが、朝9時から夜7時頃までレッスンしており、もうろうとしてしまった。
身体は疲れてないが頭がクタクタ。
そんな中、部屋の隅に置いてあったマルセル・ミュールのCDが目に付いた。
久しぶりにイベールを聴いてみたが、目の覚めるような演奏ですっかり元気になった。

時代の流れなのか、最近ではヴィブラートのことや、技術のことばかり言う人がいるが、もっと他に聴くべきことがあるのだ。

それは一言で言えば音楽性だろう。
今となってはイベールをミュールより速く正確に演奏できる人はたくさんいるが、それはテクニカルな側面での相対的なものでしかなく、バランスよくイベールの本質をとらえているのはミュールだけなのではないだろうか。
それはイベールとのコラボレーションによって成し得た奇跡的なものなのだ。

今聴いてみると、ミュールの圧倒的な存在感と、まるでたった今出来上がったばかりの曲を初見で吹いているかのような軽さが相まって、到底真似できるものではない。
ほかのヴァイオリンの小品にしても同様、とても管楽器の演奏とは思えない。
SPレコード音源というノスタルジックな雰囲気に流されているのかと言う人もいるが、決してそんなことはない。
例えばサックスでクライスラーのような軽快で華やかな小品を演奏する場合、地に足のつかない不安定なものになりやすいのだが、ミュールのそれはまったく不安定を感じることなくクライスラーを普通に聴けるのだ。

ミュールがイベールを録音したのは37~8歳の頃。
私もそれくらいの年齢までに奇跡的なコラボレーションというのをしてみたい。
三十路の夢。

譜面台

2006-10-27 23:12:30 | 日常
今日は時間がないので手短に。

もう1年ほど使っているが、自宅の譜面台は少し贅沢して木製のものを使っている。
自宅用の譜面台などおそらく一生物になると思ったので、ケチケチしてはいけないと思ったのだ。

楽譜をたくさん乗せても大丈夫。
機能的でもあり色合いやデザインも良く、
練習がはかどります。

写真はオオハシMSW-4000

進歩

2006-10-26 23:51:39 | 日常
今日はいつもの洗足。
風邪が流行っているのか体調不良で4人も欠席した。
残念だが、自分の練習ができるので少しうれしい。(欠席者たちごめんなさい。)

そこでフェルリングを練習していたら突然ひらめいた。
奏法を少し変えたのだが、今まで難しいと感じていた低い音への跳躍が楽になり、高い音の音程も良くなった。
なにより音そのものが変わった。

何をどうしたのかというと、まだ言えない。
奏法とは意識しているうちはまだ身についておらず、明日には元に戻ってるかもしれないからだ。
しばらく経って無意識にその奏法を実行できているようになったらまた取り上げます。

その吹き方は、思い起こせば私が中高生の頃に行なっていたものだった。
楽器を吹き始めて間もない頃、演奏は今と比べ物にならないが、誰から教わったわけでもなく無意識に吹き込んでいた形というが自分の身体にとっては最良なのだと思った瞬間だった。

音色2

2006-10-25 23:15:40 | sax関係
昨日の続きで、今日は個人それぞれの音色の違いについて。

まず音そのものは空気に振動として放射状に伝わっていく。
しかしながらサックスはほとんど楽器の中を伝わってくる。
それはマウスピースで発音された音が息の流れに沿って楽器側に伝わっていくものが楽器の音に、息の流れに逆らって伝わっていくものが個人の音になる。

個人の音は先天的なもの(口の中や顎の形、歯並び等)と、後天的に作り出すもの(息の方向、シラブル等)がある。
この個人の音とタンギング(アタック、リリース含む)、ヴィブラート、節回しなど他の要素と結びついて個性的な演奏を決定付けているのだ。
口の中でもっとも動く部位は舌で、その人の話す言語によってもいささか特徴が出てくる。

音色1

2006-10-24 23:48:25 | sax関係
サックスの楽器としての音色というものがあり、その上で個人それぞれの音色というものがある。
どちらも倍音構成の微妙なバランスなのだが、両方ともバランスよく整えていかなくてはならない。

今日は前者の楽器としての音色について取り上げる。つまり楽器自身が響いて作り上げる音のこと。

これはプレイヤーが余計なことを考えてはならず、マウスピース、楽器の中で音が作られ、すなわちそれはこの楽器の形状が作り出す一つの現象にすぎないのだ。
その現象を無理なく引き出し持続させるためには、息が喉や口元で滞ることなく肺から伝えるパイプに徹する。
したがって「サックスとしての音色」といった観点から言えば、プレイヤーの個性があってはならないのだ。

そして自分自身の主張を押し殺して楽器に接したときに、初めて楽器の個性が見えてくるのだ。
マウスピースやリードも同様にメーカーやサイズの違い、更にはそれぞれの個体差などがある。

例えば日常的にはリード選びが挙げられる。
自分の吹き方に合うリードを探すのは大変なことだが、リードの個性を把握できれば、自分もある程度それに歩み寄ることができる。

いつもの尚美レッスン

2006-10-23 23:52:44 | 尚美
毎週月曜日はいつもの尚美レッスン。
空き時間に久しぶりにフェルリングを練習した。

先日、東京芸術大学の試験曲が発表され、私も受験生とともにこの練習曲を勉強しようと思い立ったからだ。
実は私は学生の頃、コンクールばかりでレッスンも楽曲中心で、練習曲はあまりおこなっていなかった。
フェルリングも結局、途中で止まったまま卒業してしまったのだ。
ざっと譜読みはしているが、受験生ほどしっかり勉強していないのだ。

それにしても高校生がこれだけの課題をこなさなければならないのは本当に大変だ。

今日はレッスン終了後に学院長とお会いした。
務め初めて半年経って、実は大変失礼ながら学院長のお名前すら知らなかったのだ。
まぁ、私のように末端の人間には知りえないことはたくさんある。言い訳だが。
そこでどういう訳か、学院長直々にぜひお会いしたいと連絡を受け、本日お会いした。
15分くらい、この学校のことについてお話したが、大変緊張した。

ヴィブラート

2006-10-22 23:56:13 | sax関係
私は中学2年生の頃、展覧会の絵を聴いてサックスにもヴィブラートがあるのだと知った。
当時の私はそのヴィブラート奏法をなんとかものにしたいと考え、古城のメロディーを耳コピーしてよく練習していた。
最初はやり方がわからず、息や楽器やキーを揺らしたりして、とんでもないやり方で練習していた。
当時は情報が無く、正しいヴィブラートのやり方を知った時はもう中学3年生になっていた。

ヴィブラートが上手にかけられればそれに超したことは無いが、ただそれは小細工にすぎない。
サックスのヴィブラートとは音を動かし(「動かす」のは音程と考えられているが、アパチュアも変化するので音色も少し動く)、その音に変化を持たせたり、柔らかさを持たせる。
しかし音色は息や息の通り道でつくりあげるもので、ヴィブラートはただの音の振幅であり、それ以上でも以下でもない。
ヴィブラートで悩んでいる中高生や音大生を見ていると、ヴィブラートに過度な期待をしているような気がしてならないのだ。
ヴィブラートが上手にかけられないのは、ほかの部分に何か不具合があるからなのだ。
音を出すことと、ヴィブラートをかけることを分けて考えられればよいのだが、なによりその部分に、なぜ、どのようなヴィブラートをかけるのかを考える必要がる。

クラリネットがそうであるように、ヴィブラートを伴なわずとも表情豊かな演奏というのはありえる。
固定観念をもたず、楽器に対し自然にまっすぐ息を入れる。それだけのことなのだ。

音がきれいに出ないから、音程が定まらないからヴィブラートでごまかすと言うような嘘で固めた演奏はしてはならない。

ディナンおさらい会2

2006-10-21 23:49:11 | sax_ディナン
先日の続き。
この数ヶ月間。自分がこのディナンのコンクールに対し、できそうなことを考え、結果として課題曲を演奏会に取り上げ、参加者をレッスンしたりおさらい会を聴かせていただいたりし、それも先日のおさらい会でひと段落した。
先日行なわれたおさらい会では、参加者の意気込みが強く伝わるものだった。

1994年、エリザベト国際コンクール休み年とアドルフ・サックス没後100年という当たり年が偶然重なり、小さな街が旗揚げしたこのコンクール。
当初から事務局の人が、エリザベトの休み年(つまり4年毎に)に定期開催していくと話していたが、それは本当だった。
とてもありがたいことだ。

ヴァンサン・ダヴィッド、ファブリス・モレッティー、オーティス・マーフィー他、過去のコンクール入賞者も世界中で大活躍している。
そして回を重ねるごとに、このコンクールの特徴が定まってきたような気がする。

毎回、課題曲が難しいのだが、今回も例に漏れず難曲だ。
今回おさらい会で聴かせてもらった方々は、ほんとよくさらってあった。
洗足では譜読みができているにもかかわらず、少し主張が弱い気がしたが、芸大ではそれぞれの個性がはっきりしていた。

海外のコンクールでは技術もさることながら、それを支える精神力が重要だ。
時差ボケ、気候の変化、練習場所の制約、言葉の壁や生活習慣、文化の違いなど、コンクールを受ける前から、何をするにも一つ一つが大変なのだ。

参加者の皆さんは、アウェーでのプレッシャーに負けず、美味しいビールを飲んでがんばってきてほしいと思う。

写真はディナンのアドルフ・サックスの生家の前で。

ファンファーレバンド

2006-10-20 23:15:45 | 日常
今日も夜まで洗足のレッスン。
夜はファンファーレバンドの臨時練習があった。

「ファンファーレバンド(Fanfare Band)」(ウィキペディアから引用)
 金管楽器とサクソフォンおよび打楽器で編成されている楽団をいう。オランダ・ベルギーを中心に普及している。3声のB♭フリューゲルホルンを中心に、高音域をE♭フリューゲルホルンが補うが、現在ではこのE♭の楽器は、E♭トランペットもしくはE♭コルネットで代用される。サクソフォンは1声のソプラノ、2声のアルト、1声のテナー、1声のバリトン、の各パートによっているが、オプションとして最低音域のバスサクソフォンが使用されることもある。この他に、3声のトランペット、4声のフレンチホルン、バリトンホルン(ユーフォニアムで代用されることもある)、2声のユーフォニアムもしくはテナーテューバ、E♭もしくはFテューバ、B♭もしくはCテューバ、そして打楽器による。英国式ブラスバンドと響きが似ているが、サクソフォーンとフリューゲルホルンの豊かな響きと細かい動きの特徴を生かした作品が多い。オランダにおいてはファンファーレオーケストラという名称の楽団も存在する。


洗足は昨年からブラスの授業の中にこのファンファーレバンドを取り入れ、私は主にサックスパートのトレーナーをしている。
ちなみに昨年と今年の6月には吹奏楽でおなじみのヤン・ヴァン=デル=ロースト氏を客演指揮者として招き、演奏会を行なっている。
彼が洗足にいらした際、私も挨拶させていただき、CDを差し上げたが、曲目にデニソフのソナタを見つけるやいなや「ah... is this very difficult...」と言われてしまった。
また今年の6月の演奏会には私も足りないパートを補うために、テナーとバスサックスで出演した。

この度11/16(木)洗足前田ホールにて定期演奏会を開催することになり、準備を進めているところだ。
今年はサックスの履修希望者が少なく、他のパートや他の先生方にもご迷惑をかけてしまったが、エキストラの力を借りてなんとか形になってきて、まずは胸をなでおろしたところだ。

もしご近所の方々でご都合よろしければ、ぜひお越しください。
演奏会の詳細はこちら

ディナンおさらい会

2006-10-19 23:01:44 | sax_ディナン
昨日は洗足で、そして今日は芸大でディナンのおさらい会を聴いてきた。
いろいろ思うことはあったが、前回から4年経ってすっかり世代が変わり、私はこのコンクールを外側から享受するようになったと感じた2日間だった。

コンクールによって人の器まで測れるものではない。
しかし、頂点に立つことで見えてくる風景というのもある。
私はこのコンクールによって人生を変えることができたが、常に危機感も持っている。

おさらい会の詳細についてはまた後日。

〆切

2006-10-18 11:44:38 | 日常
 最近いろんな原稿の締め切りに追われている。
もはやブログを書いている場合じゃないのだが、しかしブログを書くことによって思考がまとまりやすくなった。
メールの返信も早くなった。

それら原稿の内訳は、
・フランスのサックス協会会報への記事(既に書き終わりました。後日掲載。)
・2002年ディナン日記(写真加工など。まったくのプライベート。今年のディナン参加者のみに公開。)
・バンドジャーナルへの記事(来日アーティストのジェローム・ラランのこと。これから手をつけるところ。)

 昨日はアンサンブルコンテストのレッスンで、ベルガマスク組曲を聴かせてもらった。
この作品をコンテストで演奏するのは珍しいのではないだろうか。
起伏の少ないこの曲を印象残るように演奏するには、ごまかさず、純粋に向き合わなくてはならないだろう。
それはどの曲でも同じだとは思うが、オリジナルのピアノのように一体感のある演奏を目指したい。
昨日はまだ練習不足な部分もあったが、素直な演奏に共感した。

のだめカンタービレ

2006-10-17 13:52:32 | 日常
昨日は尚美でレッスンの合間に講師面談なるものを受けてきた。
我々講師が学科長、部門長などの重役と面談するのだ。
初めてだったのでやや緊張してしまったが、この学校の気になる点や意見、また将来の学生の獲得などについて話しをした。
他の音大ではこのようなものは無いと思うが、そのような場があるのも良いことだと思う。

夜は、今話題の「のだめカンタービレ」のドラマを見た。
周知のとおり、私の職場でよく撮影を行なっているので気になっていたのだ。
音楽仲間の間でも原作の漫画が好評なのだが、実は私は読んだことが無い。機会があれば読んでみたいと思った。
ドラマになることで漫画のリアリティーが損なわれてしまうのではと懸念されていたようだが、私は原作を知らないのでそんな違和感はまったくなかった。
そもそもこういったドラマは意外に好きだったりする。