私は実行委員として大石将紀くんと共に小ホールのステージ係りを仰せつかっていたが、昨日は別の方に変わってもらえることになり、私はゆっくり会場入りさせていただいた。
お昼過ぎから「協奏曲の夕べ」のゲネプロ。
写真は西本淳さんのデュクリュック。
この曲は第一、第二楽章では楽譜の指定速度がとても遅く、私の場合はピアノと演奏する際、3割増しくらい速く演奏しているが、この大編成のオーケストラなら指定の速度でも色彩感がしっかり出て良いのではと感じた。
私のゲネプロの直前には小ホールにてジェローム・ラランの本番があり、ステージ袖で少しだけ拝聴した。
久保禎作品は初めて聴いたが、独特の和声と色彩感、また長いアドリブがとても興味深く、ジェロームの熱い演奏と会う度に進化している音色とがあいまって圧巻の演奏で、また共演者の富山里紗さんとのアンサンブルも見事だった。
ちなみに左下に写り込んでいる人は影アナの安井寛絵さん。
次の写真は小ホールのステージ袖。
私の代わりに細川紘希くんが働いてくださっていた。
写真だけ見ると皆さんお疲れのように見えるが、実際にはそんな疲れも出さず和気あいあいと進めていた。
ジェロームの演奏を最後まで聴くことができず、いそいそと大ホールに戻り私のゲネプロへ。
トマジを全部通した後、速度変化や指揮者の振り方の確認のみ行って無事に終了。
そのあとは外に飛び出し、プロムナードコンサートを少しだけ拝聴。
写真はラ・メールの皆さん。
メンバーはすべて洗足の卒業生で、和やかで息のピッタリ合った演奏で、聴いていて楽しかった。
その後はリード、マウスピース選びを行い、
数日前の記事にも書いた4つのマウスピースの中からゲネプロでは最も新しいものを使用したが、本番では結局2番目に古いものを使用することにした。
トマジはオーケストラもとても難しいことを強いられる作品だが、本当に素晴らしい演奏で、私も楽しみながら演奏することができた。
協奏曲の夕べの後にはフェスオケの演奏、更にその後には大合奏へと続き、そこでは私も客席側から共演させていただいた。
このような譜面台を設えてくださった。
大合奏の様子。
手前に写っているのは尚美ディプロマの日下部くん。
彼と一緒に楽譜を見て演奏した。
すべての演目が無事に終了し、イルミネーションを見ながら打ち上げへ。
実行委員長からのあいさつ。
今回のフェスティバルの成功は貝沼くんの気遣いの賜物だと思う。
最後に岩代太郎作品を演奏なさった雲井雅人さんと。
今回、私の出番と近かったこともあり、リハーサル、ゲネプロ、本番と全て聴かせていただいたが、素晴らしい作品であったとともに雲井さんの音も驚異的だった。
とりわけサイドキーで取った中音域など、本当にサックスの音なのかと疑うほど。
今回は特に貴重な機会をいただき、またたくさんの方々とお話しすることができて、充実したとても楽しいフェスティバルだった。