hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

呼吸

2008-10-31 05:24:43 | sax関係
私の演奏に於ける呼吸についての覚え書き。

呼気:
直接的に演奏に関わる。
同じ圧力を下から押し上げるように。「下から」というのは腹部のことを指すが、気持ちとしては足元から。吸気の度合いや出したいと思う音により加減が必要。
音の濃淡、遠近感、アクセントなどの強弱のイントネーション、音色に直接影響する。

吸気:
間接的に影響を及ぼす。
テンポ、流れに応じたスピード、出したいと思う音のスピード感、重さ、フレーズの長さに応じて吸気のスピードや量の違いを操作する。常に大きく深く吸気するわけではなく、軽快な、リズミカルなフレーズ等、小回りをきかせたいときには浅い吸気となる。
日常生活の自然な吸気を心がけ、楽器に息を吹き込むイメージよりも歌いだすような、語りかけるようなイメージ。
鼻から吸気することを尊重しつつ口からも補って吸気する。

歯医者2日目

2008-10-30 05:27:38 | その他
昨日再び近所の歯医者へ。

前歯に虫歯があり、昔すでに治療したものを詰め直した。
歯を削る機器の音は何度聞いても慣れないが、思いのほか痛みも感じずスピーディーに治療していただいた。

あとは上の歯を全体的にクリーニングしていただき、私は歯磨きの圧が強すぎると歯の磨き方についても少し指導された。

写真は今年初めから使用しているソニケアーのフレックスケアー。
歯科医のアマチュア奏者からいただいたもので、最新型だそうだ。
有難く使わせていただき贈っていただいた歯科医の奏者には感謝を申し上げたい。

このモデルは近所の歯医者にも展示していた。

本科サロン2008

2008-10-29 07:24:12 | 尚美
昨夜、尚美本科生(一、二年生)によるサロンコンサートがバリオホールにて行われた。

一年生にとっては初めてとなるアンサンブル演奏会。
これまで気負って練習していたのが印象的だったが、本番でもその成果を出し切っているように見て取れた。
二年生にとっても、今度は仕切る立場となっての演奏会となり、苦労も多かったと思う。

演奏の良し悪しを今後の反省として活かすことはもちろんだが、演奏会の準備から本番までの過程を経験として重ねてこれからに活かして欲しいとも願っている。
会場の手配、打ち合わせ、プログラム作り等の事務的な作業、宣伝、打楽器やピアニストなど演奏エキストラ、ステマネや受付要員の確保、合わせ練習の段取り、音楽的なディスカッション、合奏練習でのマナー、本番でのマナー。
学生による学内での小さな演奏会では、そのような演奏会の表と裏を学ぶ場でもあり、係りやインペク等、仕切り役の学生にとっては苦労が多かったと思うが、その苦労が血となり骨となってこれから役立てていただきたいと思いつつ聴いていた。

手の形

2008-10-28 16:32:27 | sax関係
最近はフィンガリングを大きなテーマとしており、自分自身だけではなくレッスンの中でも同様に重点を置くことがある。

速いパッセージにおいては、まず指を速く動かすよりも一つ一つの音を認識できているかが大事だが、それだけでも十分とは言えず、イメージした演奏を表現するための身体の動きや柔軟性が必要になってくる。

特に左手の形と動かし方は重要で、その中でも親指の形、位置、オクターヴキーを押さえる際の動きを良く確認している。

尚美授業2008年度18日目

2008-10-27 15:56:43 | 尚美
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授業メモ

一年生
CD:P.Creston: Concerto (原博巳、尚美Sバンド、ライブ録音)
音階、片手ずつの分解練習
(ロンデックス版を用いて)Cdur,3~6度進行

二年生
本科サロン練習(四重奏)
音階、3~6度進行
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明日の夜は本科生(一、二年生)のアンサンブルサロンコンサートがあり、四重奏、八重奏、ラージを披露するそうで、その練習に余念がなかった。

周りを見渡せば管打コンも近く、各々が様々な練習に明け暮れているような気がする。
本番へ向けての準備を整えて、準備を始める前と後で見えてくる風景がまた少し違ったものになればと祈りつつ応援している。

土曜講座

2008-10-26 06:11:57 | 日常
昨日朝、近所の山手学院中学高校の「土曜講座」に招かれ演奏とトークを行ってきた。

担当の佐藤先生が生徒に刺激を与えようと、月に2回程度行っている催しだそうだ。
生徒は全員参加ではなく、吹奏楽部、合唱部、軽音楽部等の音楽系部活動、またピアノ等で音楽を学んでいる生徒から広く参加者を募り、毎回たくさんのことを学び楽しんでいるようだ。

今回は私とジャズサックス奏者の横田寛之さんが同時に招かれ、同じサックスであってもそうとは感じないそれぞれの演奏を披露し、対談形式で我々の経歴、音楽の考え方などを語り合った。

横田さんとは初対面だったが、共通の友人がいることが判明して驚いた。
担当の佐藤先生が横から「(知り合いをたぐれば)3人目くらいで繋がるよね?」とおっしゃり、それが妙に心に響いた。

講座では横田さんの知性を感じるアドリブ、甘味な音色に魅せられ、また畑の違う人との交流がとても楽しかった。
また私自身の過去や今の立ち位置を再確認する機会でもあったような気がした。

中学から高校へと6学年ある山手学院の生徒さんは若々しく、ハツラツとした眼差しが印象的だった。

管打コンおさらい会

2008-10-25 05:38:45 | 洗足
昨日は洗足にて管打コン課題曲おさらい会を行った。

私も現在勉強中のバッハ「無伴奏チェロ組曲第二番」抜粋を披露。

このおさらい会やコンクールの結果に一喜一憂するのも良いが、参加者一人一人が前進し、学んだ曲に対しても知識を深めていただきたいと感じた一日だった。

コルクグリス

2008-10-24 05:49:50 | sax関係
アメリカセルマーのコルク&スライドグリス。

軟性だが粘度は高く、コルクもスライドもカバーすると言う、なんとも大雑把なグリスだが、私はコルクグリスとして高校生の頃から愛用している。

一般的には金管楽器のスライドグリスとして使用されているようで、楽器屋さんに行っても金管楽器小物の棚に並べられており、アクタスに伺っても2階ではなく3階に置いてある。

私はスライドグリスとしては使用しておらず、ただシリーズ3アルトに関してはごく稀にオクターヴキー、Cレゾナンスキーへの連結のシリコン部分に塗布することがある。

コルクグリスは使わないという人もいて、それは元々ジョイントが柔らかい場合には必要ないかもしれないが、私はやや固めのジョイントを好むため2~3週間に一度程度、ネックコルクに塗っている。

塗布後はジョイントさせて馴染ませて、その後は全部拭き取る。
グリスがコルクにある程度しみ込むので、ジョイントは程よく柔らかくなる。

残量が少なくなり、指で容器を押し出すようになると固いプラスチック製であるため割れてしまうという難点もあり、私も最後まで使い切ったことがない。

歯医者1日目

2008-10-23 05:54:18 | その他
昨日の夕方に歯医者へ行ってきた。

詰物の取れた部分は痛みもなくあっという間に治していただいた。

院内は快適で、初診の際には歯ブラシまでいただいた。
歯科医でしか取り扱っていないモデルだそうで、それも嬉しかった。
せっかくの機会なので、これからも通院して他の部分も治療していただくことにした。
追々親知らずも抜くことになる。

歯医者に

2008-10-22 05:30:29 | 日常
昨日の昼食後、奥歯の詰物が取れていたことが判明。
一番奥の歯だったので、舌にも当たらず気づかなかった。
取れた詰物は見つからず、もしかしたら寝ているときに取れて、そのまま飲み込んでしまったかもしれない。
定かではないが、久しぶりに歯医者のお世話になりそうだ。

状況から

2008-10-21 06:19:50 | 日常
今年度になってから早起き生活を送っており、それは健康的理由と言うわけではなく、状況がそうさせていると言える。

一週間の中で2日間は1限から授業もしくはレッスンがあり、また他の日でも仕事の都合で早起きしなければならない場合が多い。
たった週2日でも、そのときだけ早起きしていると、いささかストレスを感じるし、結局十分に寝ることができず、ではと生活そのものが早寝早起きにせざるを得なくなってしまった。

演奏家にとっては夜の演奏会が多いので、その時間帯にもっともポテンシャルを発揮できるように努め、また演奏を聴きに行っても夜遅くなってしまう。
演奏をなりわいとしたいならば、もしかしたら早寝早起きは本末転倒な習慣なのではとも思ってしまう。

とは言え、朝に過ごすゆったりとした時間はとても贅沢で精神的余裕もでき、今では至福の時となっている。

尚美授業2008年度17日目

2008-10-20 17:28:29 | 尚美
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授業メモ

一年生
MD:H.Tomasi: Concerto (原博巳、尚美オケ、ライブ録音)
音階、片手ずつの分解練習

二年生
本科サロンコンサート練習
四重奏
八重奏
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自分の演奏した録音を授業内で流したのは初めてだったかもしれない。
オーケストラも自分自身も若々しい演奏に、私自身も思いのほか客観的に聴いていた。

風を感じて

2008-10-19 18:26:22 | 自転車
今日は早朝からメールの返信等を行っていた。
日本語ですら作文が遅い上、フランス語では当然それに拍車がかかり、終わった頃にはお昼になっていた。

午後は練習とフランス語の勉強にあてようと思っていたが、数日前から海を見たい衝動に駆られており、せっかくの晴天の休日だったので自転車で出かけることにした。

いつも鎌倉、湘南方面ばかりなので、今日は反対方向の横須賀方面へ向かい、観音崎まで行ってきた。
片道20キロだった。

今日は風が強く、自転車では目に見える道の勾配よりも、むしろ目に見えない追い風、向かい風、横風の精神的影響がとても大きいのだと思い知った。
特に横からの突風には要注意で、車と接触する危険性もある。

いつも自転車用サングラスをしているが、それでも風の影響で目にゴミが入った。

横須賀駅前の臨海公園でお祭りが行われており、おそらく近隣の高校生吹奏楽部の野外コンサートが行われていた。
木管楽器の方々は楽器が潮風にあたらないように、楽器をバスタオルで覆いながら演奏していた。
私も経験があり、野外での演奏は楽器には良くないかもしれないが、それでも演奏していて風を感じて気持ち良いものだ。

写真は観音崎公園から。

古今

2008-10-18 06:22:02 | 日常
昨日も洗足で高校の授業とファンファーレバンドの練習。

金曜日は昼休みが30分弱しかないため、いつも教員室で慌しく昼食を取るが、そこでは作曲家の鈴木純明さんと度々ご一緒することがある。
そこでは短い時間ながら色々な雑談をし、しかしときには相談事を持ちかけることもあり、純明さんの豊富な知識と作曲家からの目線を大いに参考にしている。

夜は大石くんのリサイタルへ。
「エリス・ホールとIRCAMから見たフランス音楽」とのことで、サックスレパートリーの古今を披露した。
先日のオペラシティーのときよりも更に音に磨きがかかり、繊細なだったと感じた。
また、どの作品もピアノパートが濃密ではあるが、共演者の沢木さんの演奏も素晴らしいものだった。

二つの要素

2008-10-17 05:12:10 | 日常
昨日は洗足レッスン。

来年1月~2月には実技試験があり、徐々に曲が決まりお互いに引き締まってきたような気がする。

洗足に限ったことではないのだが、最近レッスンしていて感じることに、目に見える要素と目に見えない要素がある。

人の感覚は8割以上を視覚情報に頼っていると聞いたことがあるが、演奏も目から得られる情報はとても大事なものだ。
メカニカルや手の形、それをつかさどる姿勢など。

音楽は耳で感じるものなので、目に見えない要素というのも当然大事になるわけだが、その要素を紐解いていく作業がとても難しい。
曲の情景をイメージで伝えることもあるが、それだけでは具体性に欠けてしまうし、具体的に話そうとしても雲を掴むような感覚に陥ってしまう。

とても語りつくせるものではないと、言ってしまえばそれまでになってしまうが、生徒たちには好奇心を持ってそのような要素を学んでいただきたいと思うところだ。