浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

魅力ある選手

2005年10月15日 | スポーツ

「無事是名馬」昔の偉い人はよく言ったものである。最近のスポーツを見ていると、まさにこの言葉が当てはまるような気がする。”怪我をしないこと”これは立派な才能である。

サッカーの世界では、日本代表の小野伸二選手(フェイエノールト)がまた手術を受けた。僕は彼のことを高く評価している。彼ほどのカリスマ性のあるプレーヤーは日本人にはいないと思う。中田英寿選手よりも中村俊輔選手よりも彼を中心にチーム作りをすれば良いのに・・・と思うほどに評価している。もちろん、中田選手や中村選手が素晴らしい選手であることを認めた上で・・・である。

ただ、それが出来ない理由は、小野選手は怪我が多すぎる。素晴らしい才能と実力を持ちながら、怪我によって彼は確実に輝きを失いつつある。非常に残念だ。

野球においては、カープの前田智徳選手は野球関係者たちが認める才能の持ち主である。あの落合博光さんが、あのイチロー選手が、対戦した投手たちが、皆認める技術と能力を持っている。僕も故郷を離れて暮らし始めた時に、テレビで見た若き前田選手の姿にファンとして誇りさえ感じたものだ。

でも彼も怪我をしてしまった。走攻守投すべてにおいて魅力あるプレーをみせてくれていたあの前田選手はもういない。あのまま順調にプレーしていた前田選手を見ていたかった。

僕の好きな選手は何故こんなに怪我するんだろう・・・。でも怪我をして100%の力を出し切れなくなった彼らであっても、僕は何故か彼らに惹きつけられるのだ。中村俊輔選手は素晴らしい。でも僕は小野伸二選手のほうが好きだ。松井秀喜選手は素晴らしい。でも前田智徳選手のほうが好きだ。

彼らを見て、そのスポーツの魅力を感じる人は僕の他にもいるに違いない。