らんかみち

童話から老話まで

鎖骨骨折のすすめ

2013年11月16日 | 暮らしの落とし穴
      

 写真は、オートバイ世界選手権の最高峰クラスに参戦している、ダニエル・ペドロサ選手。その実力はチャンピオン候補の最右翼ともいわれるけど、左右の鎖骨を折りまくって年間ランキング2位、3位に甘んじている。

 鎖骨を折ってバンドをしていても、ペドロサ選手くらいになると格好いいね。もっとも、オートバイレーサーには多くのスポンサーが付いているので、彼らのためにいつも格好良くしておかねばならない。
 そのペドロサ選手は、2011年の4月に固定したチタンプレートの除去手術を、このたび受けたそうな。

「1年もプレートを入れていると抜くのが困難になります。抜きたければ半年ほどで」と、ぼくの主治医はのたもうた。レーサーというのは、骨が完全にくっついていなくてもレースは走るわけで、抜けない事情なのは理解できる。

 ぼくは自分のプレートを抜くかどうかで迷っている。再び同じ所を強打したとして、プレートの埋め込まれた部分が折れることはない。今回は折れやすいところが折れたわけで、次に折ったら大事になるような気がする。
 
 半年も先のことを今から悩んでも仕方ない。なんか良いことないかなと考えていたら、あったあった、一つだけあった。胸張りバンドは相変わらず苦しいけど、肩が凝らなくなった。
 バンドを装着すると胸が張る、胸を張ると背筋が伸びる、背筋が伸びると腰が伸びる。ぼくの肩凝りは「手から来とるんよ」とモミ爺はいったが、いろんな要因があるんだろうね。鎖骨を折って万々歳って思うことにしよう。