らんかみち

童話から老話まで

父の13回忌に思う

2013年11月24日 | 暮らしの落とし穴
 父の13回忌。あれから12年経ったってことだけど、なんかずっと昔の出来事のような気もするし、早かった気もする。当時はまだブログなんてなく、ホームページをボチボチ作り始めていたかな。
 4年ほど習ったピアノレッスンも、仕事が忙しくなってやめてしまった。ツェルニーの40番練習曲集でつまづいてたけど、続けていたら結構な腕前になっていたんじゃなかろうか。12年って、すごい時間だな。

 法事は菩提寺で姉と二人で終えた。母は参列するのが肉体的に厳しいというより、父が死んだという事実が曖昧になってきている感じがする。食材を用意して置いたら玉子焼きやおひたしくらいは作れるんだけど、どうしてだか一皿余計に出来上がる。不思議に思って、あるとき「父ちゃんは死んだよ」といったら、「ほう、そうか!」と驚いていた。

 12年前といえば、母は一人で父の病床につきっきりだった。フェリーやバスを乗り継いで病院通いしていたんだなぁ。それが今や自分の服ですらデタラメな着方をする。ぼくはといえば、椎間板ヘルニアを患ったかと思えば鎖骨を骨折。次の12年にぼくはどうなっているんだろう。いや、そうじゃない。何をやっているか、今から決めておかねばなるまい。同じ轍を踏まないように。