らんかみち

童話から老話まで

地域おこしには、ついていけない

2013年11月15日 | 暮らしの落とし穴


 地域活性化というのは都市部以外のどこの地域においても重要な命題の一つで、これに賛同しないと「地域人に非ず」のような風潮があるのは承知している。といって、メディアに取り上げられる皮相的な成功事例が、実は予算消化のエクスキューズであるという非難に反論するつもりはない。

 少子高齢化に歯止めがかからない限り、地方の衰退をくい止める手立てはないと思う。逆にいえば、人が増えれば地域は勝手に活性化する。つまるところ地域活性化とは、いかに人口を増やせるかにかかっている。

 B級グルメもいいだろうし、ゆるキャラも素晴らしい集客効果を持っている。名所旧跡を持たなかった地域にとっては、これらは救世主に見える。新聞やテレビなども、ネタ切れになったらその辺りを報道していたら、なんとかなる。

 B級グルメやゆるキャラが一部の業者に潤いをもたらすだけであっても、田舎の人は地元が全国的有名になると嬉しくなるからね。一時力で空しい気もするが、地域おこしをやらないと、もっと空しくなるようで怖い。

 所用があって菩提寺に行き、ご住職と「村上水軍で地域おこし」について話したんだけど、ご住職自身も何やら仕掛けを用意しているらしい。口外できるかどうかが分からないけど、数百年先までを見越してのプロジェクトらしい。う~ん、これにもついて行けそうにないない気がするなぁ……。