らんかみち

童話から老話まで

酒とチェーンソーの日々

2013年11月22日 | 暮らしの落とし穴


 もうさすがに嫌気がさした。いつまでたっても傷口がふさがらないのは「ここに何かがいるのは間違いないんです」ということらしいが、何かってなんやねん! 多剤耐性緑膿菌が術創部の感染症を招いているってことかいな? 抗菌剤はクラビットからフロモックスにかえられたけど、劇的な効果は発揮してくれない。

 土日をはさんで月曜日にまた診察を受けることになった。山場は超えたと思いたいけど、やり場のない不安と憤りをいかに濯ぐべきか。ということで腹立ちまぎれに松山まで足を伸ばしてチェーンソーを発注しに行った。まさかチェーンソーを振りかざして整形外科を強襲しようってんじゃない。1年前から計画していたことを実現すべく、ようやく腰を上げただけのこと。

 チェーンソーを買ったって今の状況では当面使えない。そうではあるけど、距離に換算したら航空運賃より高額な橋を渡って通院するんだからね、何かやってないと。
 チェーンソーなんかネットで買え、という意見もあるだろうし、その方が安いんだろうけど、並行輸入のものは日本で使えない。使って怪我をしても保険が下りないかも知れない。それならまだしも、偽物を掴まされることもあるというじゃないか。

 写真は銘酒『獺祭』とボージョレーヌーボー780円のやつ。ボージョレーはデキャンターに移して1時間くらい待たないと、酸味が気になって飲めない。日本酒の方は賛否両論あると思うが、どちらも新酒なので今しか飲めないからね。
 というのは言い訳で、全て逃避。再手術みたいなことを仄めかされ、光の見えない治療って、ほんと嫌になる。他人に寛大になれない狭量な自分に気がついて、つくづく嫌になるよ。