らんかみち

童話から老話まで

明治製菓のCM「ショパン」に物申したい

2011年11月02日 | クラシック音楽
 このところショパンのポロネーズ15番が頭の中で鳴り響くのは一体どうしたことかと気に病んでおりましたが、明治製菓のCM『ショパン』3のサブリミナル効果と判明しました。

 通称「別れのポロネーズ」と呼ばれるこの曲は、ロッシーニのオペラ「泥棒かささぎ」から、第1幕第1場のアリア「さあこの腕の中に (Vieni fra queste braccia)」のテーマが中間部に使われているそうです。ショパンが友人と一緒にオペラを観に行ったことを思い出し、友人もそれを思い出せるようにアレンジしてこの曲を贈ったのだとか。

La Gazza Ladra, Viene fra questa braccia


 それにしても明治製菓のCMに「おばさま」役で登場する夏木マリさんの還暦を目前にした魔性の色香はどうよ! 
 おばさまが夏木マリさんだということも分からなかったし、他の登場人物も、執事の「sho-pan」が稲垣吾郎さんだというのは教えてもらったら分かるけど、お嬢様が松本莉緒さんだと聞いても、それはだれ? 
 こんな芸能音痴でも、このCMは夏木マリさんの「おばさま」なくしては成功し得なかった、と思い知らされるほどの圧倒的な存在感。おもわずWikipediaで調べて、ほぅ中島みゆきさんも同い年ですか。

 ロッシーニからショパン、夏木マリ、中島みゆき、と連鎖するのは良いとして、ショパン「ほどけるいちご」「からまるカカオ」「第五番」「第七番」っていうネーミングもだけど、ここまで有名人にあやかるのはどうか。ショパンがChopinではなくsho-panなんだけど、バックに流れるのは紛れもなくChopinの曲ですからねぇ。
 友人だったフランツ・リストにでさえ「自分のオリジナリティーを主張せんかい」とたしなめたほどのショパンですから、このCMを知ったら化けて出るような気もするなぁ……古いCMみたいだけど、今でもショパンが売られているなら買いに行こうっと。

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