らんかみち

童話から老話まで

漫画ピアノの森がいよいよクライマックス

2012年06月27日 | クラシック音楽
 漫画「ピアノの森」がショパンコンクールのファイナルという佳境にさしかかっているのだが、現実のコンクールで日本人が優勝したことはない。アジアではダン・タイ・ソンというヴェトナム人が優勝しているし、李雲迪(Yundi Li)という中国人は18歳の若さで優勝している。ちなみに第1位が輩出されたのはスタニスラフ・ブーニン以来15年ぶりという難関だから、ユンディ・リがどれほど持て囃されていることか。

 しかし優勝はおろか、本選にも進めなかったのに持て囃された人がいる。それはダン・タイ・ソンが優勝した1980年のことで、、イーゴ・ポゴレリッチというコンテスタントが本選に進めなかったことに抗議した審査員、マルタ・アルゲリッチが席を立ったことによる。

Bach ; Bouree from English Suite No.2 - Pogorelich.mp4


 語り草にはなっているが、イーゴ・というピアニストをYoutubeで初めて聴いた。このバッハ演奏を聴く限りではエキセントリックじゃない、というか様式を踏襲した保守的な演奏じゃなかろうか。
 ユンディ・リもそうだけど、ポゴレリッチもなかなかハンサムじゃないか。優勝したダン・タイ・ソンよりも人気が出たってのも、なんとなくうなずける。ピアノの森は中国人と日本人の一騎打ちとなりそうな雰囲気だが、果たしてその結末は。

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2 コメント

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楽しみです (やたがらす)
2012-06-28 10:17:15
ああ、どうなるのでしょう、ピアノの森。楽しみです! ちょっと遅れをとっているので、近刊を取り寄せねば。
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緊張感があります (HAL)
2012-06-28 20:10:19
ヤタガラスさま、お久しぶりで、ようこそお越しやす
ピアノの森、ちょっと遅れて読んでおられるのですね、ではネタバレしないように

作者の一色まことさんは病弱なうえに完璧主義者だそうで、納得がいかないと原稿落ちも辞さないのだそうです
平気で原稿落ちをしているわけじゃないでしょうが、2年間休載しても再開させてもらえるのですから、いかに作品が優れて人気があるかということでしょう

作品ではショパンコンクールの裏側が生々しく描かれていますが、実際のコンクールでの審査も、おどろおどろしいモノが蠢いているみたいです
ショパンコンクールの審査員を務めた中村紘子さんの著作などでもエピソードが紹介されてますが、国家の威信や個人的好き嫌いみたいな、技術性や芸術性とは関係のないものが審査の行方を左右しているんですね、今後の展開が待ち遠しいです。
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