らんかみち

童話から老話まで

海の日、大安、なでしこ権現さま

2011年07月18日 | 暮らしの落とし穴
 大安の海の日でしたが、海の事故も起きたようです。その一方で海の向こうからは「なでしこジャパン」の快挙の報がとどき、良き日かな。当地では海上交通の安全を司ると云われる「金比羅神社」の改修入神祈攸の儀式がありました。

   

 真言宗は御室派、仁和寺を本山とする高龍寺よりご住職と副住職に来ていただいての法要ですが、なぜ宮司が来て祝詞をあげないのでしょう。今となっては地元の人もつまびらかでないことですが、当地の金比羅神社はそもそも不動明王をお祀りしていたお寺であった由。
 しかし明治になって発生した廃仏毀釈の流れに抗えず、金比羅大権現をお祀りすることで、神社を隠れ蓑に寺を守ったのでしょう。それが証拠に、鏡や瓶子、金幣といった神具セットは用意されていても、全てを使った形跡はないのです。

 改修にかかった費用の一部を寄進していただいたので、御名杉板に書いて後世に伝えることにしました。写真は棟札(むねふだ)ですが、当地におわす書家に依頼したのです。これほどの字をぼくが書けたなら、かなり出世していたんじゃないかと地団駄を踏む毎日です。

     

 今週は神社庁関連の会合があり、8月に入れば菩提寺にて施餓鬼法要などもあります。花火大会や、地元企業との折衝なども控えていて、蕎麦の刈り入れやら母の見舞などこなしながら猛暑を乗り切らねばなりません。なでしこジャパンの偉業に接しなかったなら、きっと萎えていたことでしょう、本当にありがとう!