らんかみち

童話から老話まで

ぼくだって核のゴミを生産している

2011年07月07日 | 暮らしの落とし穴
「節電は必要ない。これは世代間闘争だ」と、モノを言う知事として知られる大阪府の橋下さんがおっしゃってました。
「国策として原発を推進してきた世代を全否定することは許さん」という人たちと、「これほどの大事故が起きていながら、原発を容認するほど民度は低くない」と主張する人たちが対立する図式、そんな意味でしょうか。

 原発を稼働させる各電力会社が、原発依存度を高めるために既存の火力発電所や水力発電所を休止させてきた、というのはメディアでも報じられています。それらを再稼働すれば節電の必要はないのではないか、という疑念も払拭できません。

 だから、母と兄に節電意識が全くないうちも節電を止めようかと思ったんですが、節電は得するんですよね。現在のうちは電力を浪費する「浪電」状態なので、どうすればいいのか考えていて、1灯に複数付いている蛍光管を、いくつか外しておけば良いのだと気がつきました。

 こんな当たり前のことに気がつかなかったのは恥ずかしい限りですが、もっと恥ずかしいことを知らなかったのです。それは、広島に落とされた原爆のウランの燃えかすは、たったの800グラムで、福島第一原発1号機と2号機を動かすと、なんと1年間に約1トンもの核のゴミが出るということです。

 100万キロワットの原発で年間1トンの核廃棄物ということは、日本にある原発全てを動かしたら、少なくとも年間に70トンの核廃棄物が出るということ。10年で……今までいったいどれだけの核のゴミを、いったいどこに処分してきたんだ!

 さて、うちが1年間で浪費する電力で、核のゴミはいったいどれくらい生成されるのでしょう。計算もできないほど微々たる量だとは思いますが、放射性廃棄物の生産に寄与していることは間違いないですよね。いや~、やっぱ節電はせにゃいかんよ。