らんかみち

童話から老話まで

選外となった恋物語のゆくえは

2009年10月13日 | 童話
 ある短編恋物語に応募したのがおよそ1年前。結果は選外で、もう二度と出してやるもんか! と拗ねたわけじゃないけど今年は当の公募に出しませんでした。そしたら今日になって手紙で「応募作品が多数あった中で、入選とはならなかったものの優れた作品として選考過程に残っていたものを公式ブログに掲載します」いうてきました。
 
 入選も果たせなかった作品を晒し者にできるか! というわけで即座に断ろうと連絡先など読んでいたら「権利は主催者に帰属する」と書かれていて、公式ページを確認したら「メールで応募した作品に関しては掲載する」とあって断れないのです。
 迂闊でした、というのも同時期の別の公募で「落選しても希望する方には公式ページに掲載させてあげます」というのがあって、それとごっちゃになっていたんです。もちろんどちらの公募にも落選したら断るつもりだったけど、そちらは入選したので問題は発生しませんでした。
 
 何が問題なのか、それはプロットを使い回しできなくなるから、というのもあります。落ちたからといってその作品を別の公募に出そうと思えば大幅な変更を余儀なくされるからです。応募要綱を熟読しなかったぼくに非があるのは明らかで、作品を郵送すれば晒されることは無かった、とはいえ同じ作品を別の公募に出せないのは同じことだけど。
 あるんだよなぁこういう公募が。しかし「作品の転載に関しては本人のみ可能」ともうたわれているので、もしかしたらよその公募に出せるんだろうか、微妙……。
 
 アホやなぁとは思うけど、やっちまったものは仕方ない。勝間和代さんも「さまざまな物事には明確な成功や失敗の定義などないのだから、ゼロイチ思考で考えるな」とおっしゃってます。
 だったら気持ちを切り替えるが、「選考過程に残っていた」とはどう意味かいな。ぼくの作品が箸にも棒にも掛からんものでないことは確かだけど、300程度の応募作品を敵に回してどこいら辺まで行ったのか知りたい。年間に40数作品が公式ページに掲載されているから、郵送された作品は除外されているとして、およそ300作品の内の50番以内には入っているということでしょうか、アバウト過ぎる。
 
 いつかお師匠さまに「ぼくはラブストーリーが苦手なんです」と申し上げたら「それならばこそ今のうちに挑戦してつまづいておきなさい。後回しにすればするほど失敗が怖くてチャレンジできなくなりますよ」と諭されました。
 思えば今のペンネームで表に出るのはこれで3回目。まだ名前が世間に知られていないので、下手な作品を晒されたところでどうってこともあるまい。これがもし一定の評価をいただいて後のことならどうだろう、やっぱり怖いにちがいない。
 掲載するにあたってペンネームを変えてもかまわないようですが、逃げ隠れするのも潔しとしないので直球勝負、ルーキーなんですから。