きのう2月22日は半日しか回れなかったので、23日は朝から外出。
「ギャラリー回り」を続けていると、
「おもしろい作品、すばらしい展覧会を見たい!」
という思いが当然ある一方で
「あんまりすごいのがあると、時間がかかるし、きょうはさっと見て切り上げたい」
という、われながら「ギャラリー回りスト」としてはいかがなものかという本音も心のどこかにある。
もし、見る前から
「これはパスしても可」
というのがわかっていれば、わざわざ足を運ばないだろう。そして、時間を工面して、東京に大浮世絵展とかウォーホルなんかを見に行ったほうがいいだろう。
そして、さすがにこの年になると、ある程度は
「まあ、これは見に行かなくてもいいかなあ」
という見当はついているのである。
でも、やっぱり、時間があれば、実際に足を運んでしまうのである。
というわけで、きょうは11カ所。
大同ギャラリー
→ギャラリー大通美術館
→富士フイルムフォトサロン
→三越
→大丸藤井スカイホール
→さいとうギャラリー
→アートスペース201
→シンビオーシス
→gallery new star
→B.C.S
→つばらつばら
大同では「札幌大谷大学日本画コース 第1回朋翼會展」。
作品の半数ほどは先日の卒展と重なっている。
そもそも筆者は卒展のときまで、大谷に日本画コースができたのを知らなかった。
道浅井学園大(現北翔大)が日本画コースを廃止して以降、道内の高等教育機関で日本画を教えるのは道教大だけという時代が続いていたので、これは良いことだろう。
上の階の入り口に、釧路の日本画家の羽生輝さんからのはがきが貼ってあったが、その文字がすばらしい。キュビスムふうというのか、ふしぎな字体だと思った。
富士では、旭川のグループによる「イトウ」と、その周辺の自然や風景の写真展。
最大の淡水魚ともいわれるイトウは、北見市温根湯温泉の「山の水族館」に行けばたくさんいるが、野生のものは、たしかに見る機会が少ない。婚姻色の朱色がこんなに濃くなるとは、驚いた。
三越の高松秀和油絵展は、写真とみまがうばかりのリアルさで花を描いた絵が並ぶ。いかにも白日の会員らしい。
同時開催の新鋭作家洋画展では、古い日本の自然を描く身野友之の「駅舎」「海へ続く道」、上條真三留「峠」など、さりげない風景画が沁みた。買わないけど。
スカイホールでは北海道情報大メディアデザイン展。
2008年から開催しているとのことだが、筆者ははじめて見るような気がする。
そして、同大にデザインや映像を専攻する学生がいることもはじめて知った。
しかし考えてみれば、いまのグラフィックデザインはポスターや新聞広告の版下だけ作ってればいい、なんてわけがない。SNSやサイトとどう連係して客足を確保するかといったことを、当然視野に入れなくてはならないわけで、この大学の取り組みは興味深かった。
アートスペース201では、森井さゆり・伊藤しおん二人展。
絵画。森井さんは北翔大をこの春卒業する人だと思う。蝶を食べる人物画など。女性が男の人の大きな服のなかにすっぽり入っている「SF rendezvous」も印象的。
伊藤さんはもうちょい病的な感じで、刃物を右手に持った半裸の女性の頭部がしゃれこうべになっている絵など、けっこうコワイ。
25日まで。
シンビオーシス(SYMBIOSIS)では、リョウイチ・カワジリ写真展『僕もまちがっている。』。
入って左側の壁はモノクロの人物、12枚。右側の壁はカラーのスナップ60枚。半分ほどは人物が写っている。ダンボールが乱雑に転がっているところでピースサインしている6人組アイドルグループとか、子どもとか、飲み屋の人とか。
あとは風景、テレビの引用などバラバラ。ちょっとティルマンスを思わせる、日常の数々。
B.C.S ではコーヒーを飲んで、ひといき。
この店、「BANZAIまがじん」のバックナンバーがけっこう置いてあるんですね。
狸小路8丁目を歩いていたら八光書房が開いていたので、つい入ってしまう。
「北海道文学百景」という本を1000円で買ったが、包装紙が、今はなき石川書店のものだった。
「つばらつばら」は、南1西13の三誠ビル1階にある喫茶店で、テーブル一つ以外はカウンターという、とても小さなお店。奥に展示スペースがあるけれど、gallery new star の半分くらいしかなさそうだった。コーヒーはおいしかった。
「ギャラリー回り」を続けていると、
「おもしろい作品、すばらしい展覧会を見たい!」
という思いが当然ある一方で
「あんまりすごいのがあると、時間がかかるし、きょうはさっと見て切り上げたい」
という、われながら「ギャラリー回りスト」としてはいかがなものかという本音も心のどこかにある。
もし、見る前から
「これはパスしても可」
というのがわかっていれば、わざわざ足を運ばないだろう。そして、時間を工面して、東京に大浮世絵展とかウォーホルなんかを見に行ったほうがいいだろう。
そして、さすがにこの年になると、ある程度は
「まあ、これは見に行かなくてもいいかなあ」
という見当はついているのである。
でも、やっぱり、時間があれば、実際に足を運んでしまうのである。
というわけで、きょうは11カ所。
大同ギャラリー
→ギャラリー大通美術館
→富士フイルムフォトサロン
→三越
→大丸藤井スカイホール
→さいとうギャラリー
→アートスペース201
→シンビオーシス
→gallery new star
→B.C.S
→つばらつばら
大同では「札幌大谷大学日本画コース 第1回朋翼會展」。
作品の半数ほどは先日の卒展と重なっている。
そもそも筆者は卒展のときまで、大谷に日本画コースができたのを知らなかった。
道浅井学園大(現北翔大)が日本画コースを廃止して以降、道内の高等教育機関で日本画を教えるのは道教大だけという時代が続いていたので、これは良いことだろう。
上の階の入り口に、釧路の日本画家の羽生輝さんからのはがきが貼ってあったが、その文字がすばらしい。キュビスムふうというのか、ふしぎな字体だと思った。
富士では、旭川のグループによる「イトウ」と、その周辺の自然や風景の写真展。
最大の淡水魚ともいわれるイトウは、北見市温根湯温泉の「山の水族館」に行けばたくさんいるが、野生のものは、たしかに見る機会が少ない。婚姻色の朱色がこんなに濃くなるとは、驚いた。
三越の高松秀和油絵展は、写真とみまがうばかりのリアルさで花を描いた絵が並ぶ。いかにも白日の会員らしい。
同時開催の新鋭作家洋画展では、古い日本の自然を描く身野友之の「駅舎」「海へ続く道」、上條真三留「峠」など、さりげない風景画が沁みた。買わないけど。
スカイホールでは北海道情報大メディアデザイン展。
2008年から開催しているとのことだが、筆者ははじめて見るような気がする。
そして、同大にデザインや映像を専攻する学生がいることもはじめて知った。
しかし考えてみれば、いまのグラフィックデザインはポスターや新聞広告の版下だけ作ってればいい、なんてわけがない。SNSやサイトとどう連係して客足を確保するかといったことを、当然視野に入れなくてはならないわけで、この大学の取り組みは興味深かった。
アートスペース201では、森井さゆり・伊藤しおん二人展。
絵画。森井さんは北翔大をこの春卒業する人だと思う。蝶を食べる人物画など。女性が男の人の大きな服のなかにすっぽり入っている「SF rendezvous」も印象的。
伊藤さんはもうちょい病的な感じで、刃物を右手に持った半裸の女性の頭部がしゃれこうべになっている絵など、けっこうコワイ。
25日まで。
シンビオーシス(SYMBIOSIS)では、リョウイチ・カワジリ写真展『僕もまちがっている。』。
入って左側の壁はモノクロの人物、12枚。右側の壁はカラーのスナップ60枚。半分ほどは人物が写っている。ダンボールが乱雑に転がっているところでピースサインしている6人組アイドルグループとか、子どもとか、飲み屋の人とか。
あとは風景、テレビの引用などバラバラ。ちょっとティルマンスを思わせる、日常の数々。
B.C.S ではコーヒーを飲んで、ひといき。
この店、「BANZAIまがじん」のバックナンバーがけっこう置いてあるんですね。
狸小路8丁目を歩いていたら八光書房が開いていたので、つい入ってしまう。
「北海道文学百景」という本を1000円で買ったが、包装紙が、今はなき石川書店のものだった。
「つばらつばら」は、南1西13の三誠ビル1階にある喫茶店で、テーブル一つ以外はカウンターという、とても小さなお店。奥に展示スペースがあるけれど、gallery new star の半分くらいしかなさそうだった。コーヒーはおいしかった。