北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

サミット粉砕! と叫ぶつもりはないけれど

2008年06月30日 23時49分49秒 | つれづれ日録
車列移動に備え訓練=サミット前に-北海道警(時事通信) - goo ニュース

 この訓練にわたしもひっかかり、北2条通で約5分待たされた。

 石狩街道(創成川通)からパトカーと白バイが曲がってきて、かなりたってから、「要人を乗せた車」という想定の、黒塗りの車が通りすぎた。
 「偉い人は信号待ちなんてしないのね。いいわねえ」
人だかりのなかで、だれかがつぶやく。
「芸能人なら誰なのか興味あるけどねえ」
おばさんが応じる。
 冗談じゃないと思う。なんで、芸能人のために交通を止めなくちゃいけないんだ。

 交通整理に当たっている警察官は
「すいません。もうすこしお待ちください」
と低姿勢だ。

 この数日、札幌は警察官だらけだ。
 地下鉄駅などでは数十メートルおきに、島根、高知、静岡など全国各地から動員された警官が立哨している。

 6月30日は、行啓通附近をあるいていたら、やはり多くの警察官にでくわした。
「こんにちは」
 何度あいさつされたかわからない。
「ご苦労さまです」
 こちらも笑顔で答える。
 この近くには、韓国の総領事館があるので、警邏(けいら)する姿を多く見かけるのだ。
 ふと見ると、古い家の壁に「道博記念」の住居表示板があったので、ぱちり(冒頭の画像)。
 やっぱりというべきか、向こうからあるいてきた警察官に声を掛けられた。
「こんにちは、報道の方ですか」
「いえ」(ほんとは報道関係だけど)
「すいません、いまサミットで警戒中なので…、ちょっと見せてもらえますか」
 やはり、非常に低姿勢だ。
 向こうが言い終わる前に、こちらからデジタルカメラの画像を見せる。
「とても古い住居表示板があったんですよ」
 高校を出たばかりのような若い警察官に、グローバリズムがどうの、世界のことを大国だけで決める不当性がどうのということを話してもしかたない。
「表札屋さんですか」
「いえ、風景や街を撮るのが趣味なもので」

 スーツも着ていないカジュアルな格好の男が大きなかばんをさげて昼間から住宅街をうろうろしていたら、そりゃアヤシイわな(苦笑)。

 現場の警察官はみなさんやさしそうである。
 しかし、いざとなれば国家権力というのは怖いのだ。

 こんなに警察官がたくさん街頭にいると、海外から来た人に
「日本は警察国家だ」
という誤ったイメージを送ることにならないのだろうかともちょっとだけ思ったが、他国の例を知らないので、なんともいえない。

 ともあれ、この状態は「あずましくない」。
 早く終わってくれないかなあー。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。