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今村育子/川上りえ/ニシダヒデミ■BENIZAKURA PARK ART ANNUAL 2020 (8月22日~9月30日、札幌)

2020年10月05日 07時45分48秒 | 展覧会の紹介-現代美術
(承前)

※ニシダさんの名前を訂正しました。大変失礼しました。おわびいたします。

 札幌で3年前から毎年秋に行われているベニザクラパーク・アートアニュアル。
 公園内を歩きながらアート鑑賞ができる得がたい経験でした。
 これまで述べてきた3人のほかにも新旧の作品があり、探し当てるだけでちょっとした苦労でしたが、かんたんに紹介しておきましょう。

 冒頭は今村育子さんの「反射する層」。

 幼時の暗闇の記憶などをインスタレーションにする今村さんが、太陽の光が降り注ぐ屋外に展示するということが意外な気がしますが、公園の奥の薄暗い池に、ひそやかに設置しているあたりは、彼女らしいといえるかもしれません。
 この階段はどこの異世界に続いているのだろうと思うだけで、この作品は半ば成功したといえるように思えます。





 石狩の彫刻家川上りえさん。
 作品名の表示を見つけられませんでしたが、昨年、札幌文化芸術交流センターSCARTS で発表したインスタレーションと同じものと思われました。


 





 ニシダヒデミさん「Fragile Bridge」。
 この作者の発表を見るのは初めてです。



 紅桜公園にいくつかある池のなかでも一番大きな池に、水面を横断する大きな建造物を持ち込み、風景を異化しています。
 それだけではなく、この浮き橋は、実際に渡って、対岸に出ることができるのです。

 川遊びや木登りなどいろんな遊びが管理下に置かれる時代です。池を渡る体験も、この作者の言う通り、小さな冒険といえるのかもしれません。
 少し揺れて、スリリングでした。










□今村育子さんツイッター @imamuraikuko

http://riekawakami.net/

□Hidemi Nishida http://hdmnsd.com/


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