「札幌アーティストギャラリー」なる団体の企画による3人展。
・パワフルな立体作品を発表しており、海外の滞在経験も豊富な石狩の川上りえさん、
・平面作品を主体に、絵画とは何かを考えさせる作品を制作する札幌の山本雄基さん
・平面もインスタレーションも取り組む道教大大学院在学中の西田卓司さん
という顔ぶれ。40代ひとりと20代ふたりという組み合わせだ。
STV北2条ビルでおこなわれる展覧会については、STV興発のサイトに報告が掲載されるので、くわしくはそちらをごらんになってほしい。
話には聞いていたが、窓に展示された川上さんの作品はデカイ。おそらく、この会場では過去最大だろう。
そして、金属をおもな素材にしてきた彼女が、紙を貼り合わせて作品に仕立てたことにも、びっくりした。
どんなアプローチをしても、速度と力感が感じられるのは、川上さんならではだと思う。
特筆しておきたいのは、これもこの会場始まって以来だと思うが、窓際に常設展示されていた故亀山良雄さんの油絵が、はずされていたこと。
この絵は悪い作品ではないが、いままでも、展示作品との調和という点で、「ちょっとなあ」と思わせることもあったので、完全固定と思われていた作品をいったん撤去したのは、劃期的なことだ。
山本さんは、カラフルな水玉模様が幾層にも重なり合った作品。「奥行きとは」「平面性とは」という問題をいやでも見る人に考えさせる。
西田さんは、SPIRAL展の際にpraha2で発表したインスタレーションの変奏といっていいだろう。
08年8月18日(月)-9月7日(日)9:00-18:00(土、日曜-16:00)、会期中無休
STV北2条ビル エントランスアート(中央区北2西2 地図A)
□札幌アーティストギャラリー http://www.sapporoartistsgallery.org/
□http://www.riekawakami.net/
■川上さんの米国滞在報告(08年6月)
■川上さん、米国でレジデンス中(08年4月)
■川上りえ展 Trace of Will(06年)
■米国での個展報告(04年)
■札幌の美術2003 ワークショップ
■札幌の美術2003
■北の彫刻展2002(画像なし)
■水脈の肖像(02年、画像なし)
■川上りえ個展-浸透痕(01年)
■北の創造者たち(2000-01年)
■グループプラスワン展(06年、山本さんが出品、画像なし)
■山本雄基絵画展(06年)
■油展(05年、山本さん・西田さんが出品、画像なし)
■第3回学生STEP(05年)
■Fw:SPIRAL(08年7月)
■西田卓司個展「Image of pop」&「壁ポップ」(08年6月)
■西田卓司「Personal Job」2004-2008 (08年6月)
■西田卓司「Imagined Pop Scenery」&「Shape to make」project#3(praha2 + deep sapporo 9J)=08年6月
■『カナコ雪造カンパニー』~除雪原風景へのオマージュ~(08年2月) ■作品画像
■西田卓司「『Shape to make』#01 (07年12月)
■500m美術館「まぼろし遊園・2」(07年11月)
■FIX・MIX・MAX!アワード入選作品展(07年11月)
■アウトレンジ キタ(07年7、8月)
■北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術科卒業制作展(07年3月、画像なし)
■北海道教育大学札幌校美術科 七月展(06年、画像なし)
平面作品もやりますが、平行して、徐々にパーツを増やして、色んな場所で発表していきたいと考えてます。
このエントリで、煮舌さんの過去の活動にリンクを張ったら、すごい数になりました。
まあ、量も質のうちですが、あまり無理せず、すこしゆっくりしたり、インプットの時間もつくってみてください。
20代のときに読んだ本とかって、けっこう忘れないですよ。