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北海道美術ネット別館

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札幌から函館へ列車で行く時、左右どちらの席に座ったほうが景色が良いか問題

2015年01月05日 01時11分11秒 | つれづれ日録
(承前)

 札幌・函館間の列車で、どちらの席にすわればよいか。
 もし選べる場合、これはなかなか悩ましい問題かもしれない。

 これが、札幌・小樽間、あるいは函館線の「山線」区間であれば、考える余地はないだろう。
 海が見えるほうが景色が良いに決まっている。
 
 だから函館へ行くときも左側の席がいいかというと、話はそれほど簡単ではない。
 海と駒ケ岳に関しては、左側が良い。
 海の側なので、白鳥大橋などもこちら側である。

 しかし、新千歳空港、樽前山、登別マリンパークニクスなどが望めるのは、右側である。
 大沼も、右側の窓のほうがよく見える。

 むかし(といっても1980年代)、夏休みに鈍行列車に乗ってこの区間を往来したときは、左右のボックスをいったりきたりしながらの旅だったと思う。機関車が荷物車と客車を牽引して、函館から小樽経由で札幌まで約9時間の旅程だった。
 もちろんいまはそんな時間の余裕はないし、函館と札幌を直結する普通列車も走っていない。


 さて、左側(海側)にすわって、気まぐれに撮った車窓からの写真をいくつか。



 国鉄苗穂工場。
 石勝線のトンネルで全焼した特急車輛がいまも置かれている。




 新札幌駅の手前で、函館線とわかれる。
 遠くに見えるのは、厚別区にある開拓百年記念塔。
 ごらんのように、函館線は札幌を出た後、南東に向かい、厚別駅の手前で大きくカーブして北東へ向かうため、最初は左の車窓に見えていたこの塔は、近づくと、右側の車窓から見えることになる。
 千歳線(いま乗っているほう)は、南東への向きを保ったまま、新札幌へ向かう。




 新札幌駅の周辺は団地が多い。
 上野幌と北広島の間は原始林が続く。中央の駅を出てわずか十数分で原始林帯がある大都市というのも札幌ならではだと思う。




 新千歳空港の反対側も原始林が広がる。
 ただし近年、アウトレットモールや千歳科学技術大学が原始林を切り開いてつくられた。
 写真は、南千歳駅を過ぎて、石勝線と分岐するあたり。帯広、釧路方面への列車はこちらの非電化単線を行くのである。




 千歳―沼ノ端間も、ほとんど平地ながら原野や森林が広がり、日本離れした風景が楽しめる。
 沼ノ端は近年、急速に住宅地化が進んだところ。
 この少子化の時代に、小学校が新設されたばかりという地区なのである。




 苫小牧は王子製紙の企業城下町という一面のあるマチ。
 駅に近い一等地に大きな工場がある。




 その近くには、住民がいなくなって久しい住宅も並ぶ。おそらく王子の社宅だろう。
 遠くに見えるのは市営住宅。
 苫小牧は30万都市を目指していたので、市営住宅も道路もいささか大きすぎるような印象を受ける。




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