




上から順に、
中央区北1西1。市民会館跡。
北3西4。日本生命ビル跡。
北1西3。拓銀本店跡。
大通西9。第一ホテル跡。
南4西2。キャバレーエンペラー跡(カメラ故障時の写真につき、ピンぼけです)。
鉄筋コンクリートの耐用年数を考えれば、いま札幌の中心部でさかんにビルディングの建て替えが行われているのは、自然なことなのだともいえる。
ただ、これまでの取り壊し・新築と大きく異なることがある。
いままでの札幌の取り壊し・新築の大半は、木造・低層の建物を壊してそこを都市化することと同意義だったと思う。
現在、札幌で進行中の事態はこれと違い、一定の高さや大きさを有する近代建築が次々と消え去っているのである。
なんの変哲もない建築物は、とりこわされても、すぐ記憶から過ぎ去ってしまう。
しかし、市民会館や拓銀本店は、そういった種類の建築ではない。
道行くわたしたちが、建物の消えた跡にしみじみとした感慨を抱くのは、なくなったものがただの古い家ではなく、それなりにランドマーク的な建物であったからだろうと思う。
こうやって、つぎつぎと新陳代謝をしていくことが、都市にとってほんとうに良いことなのだろうか、という疑問は消えないが。
“その都市らしさ”
というのはどういうことなのかなぁ、
なんて、ぼんやりとですが考えてしまいます。
大きな都市の駅前ほど、どこも似たような風景に
なっているような気がするのですが…
でも、まだ当時は良かったと思います。
さいきんは、郊外に大型ショッピングセンターができて地方都市の駅前は軒並み似たように衰退しています。
都市の個性がどんどんなくなっていっているようです。