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【告知】収蔵品展 彫刻の生命 -中原悌二郎没後90年・具象彫刻に灯す心-(10月22日~1月31日、旭川)

2011年10月21日 21時33分51秒 | 展覧会等の予告
 来年2月から大規模改修工事のため長期休館に入る中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館。
 建物は1902年建築の旧旭川偕行社(重要文化財)であるだけに、3年(予定)の工事もやむをえないことでしょう。
 休館前、最後の展覧会は収蔵品展です。

 チラシより引用します。

近代彫刻の黎明期に活躍し、後半生をひたすらに彫刻制作に費やした中原悌二郎(1888~1921)が歿してから90年の歳月が経過しました。この間、彫刻の表現方法は様々に分化し多様化の一途を辿りましたが、中原悌二郎ら近代彫刻の作家たちが主たる題材としていた人の身体は、現代も彫刻制作における主要なテーマとなっています。

中原悌二郎は、ロダンの作品やロダンを日本に紹介した萩原守衛らとの出会いによって彫刻を志し、その短い生涯と制作期間を通して彫刻の中に「生命」を吹き込むことを志向し続けました。(中略)

本展では、当館の蒐集作品によって、中原悌二郎を始めとする彫刻家たちがいかにして彫刻に生命と心を灯そうとしているのか、具象彫刻を構成する表現要素に着目して紹介します。

 チラシには、中原悌二郎「平櫛田中像」、加藤顕清「人間」、木内克「見つけたポーズ」、佐藤忠良「カンカン帽」が印刷されています。

 ご存知のとおり、中原悌二郎は明治を代表する彫刻家で、旭川出身です。
 生涯が短いため、残存する作品も少ないのですが、遺された作品は、日本が西洋の彫刻を受容しはじめた時代の重要な証人でもあります。

 また、以前にも書きましたが、同館は常設展も、日本を代表する彫刻家の作品がそろい、見ごたえがあります。
 行ったことのない方は、長期休館に入る前に、一度ごらんになってほしいと思います。建物だけでも、一見の価値があります。 

 
2011年10月22日~2012年1月31日 午前9時~午後5時(入館~午後4時30分)
中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館(旭川市春光5の7)

一般300円(20人以上の団体240円)、高校生200円(同160円)、中学生以下無料
満70歳以上の旭川市民、団体観覧の引率者、要介護者とその介助者、心身障碍者とその介助者などは観覧料免除



・旭川電気軌道バス「春光園前」降車すぐ
(旭川駅前から5番=2番のりば、22番=4番のりば)


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