山根広充さんは、道内では珍しい竹細工師です。札幌を拠点に活動しています。
1971年北見生まれで、大分県で竹細工の学校に学びました。
言うまでもなく、北海道には竹はありませんが、日本の伝統工芸らしい作品で、ホームセンターや100円ショップにある樹脂製のざるやかごとは違う良さがあります。
冒頭画像、右は「正二十面体」、左は「ござ目編みバスケット」。
「六つ目編み盛籠」やコースタ . . . 本文を読む
内山恵利さんは道都大中島ゼミでシルクスクリーンを学んだのち、京都精華大の大学院に進み、現在は札幌に戻っています。
大学院在学中の2013年にギャラリーメッセで開いた個展から3年ぶり。前回、筆者は、写真をぱしゃぱしゃ撮って「ブログで紹介します~」と言ったそうですが、その約束を果たせずにきてしまいまして、どうも申し訳ありません。
「見ないで帰っちゃう方が多いんです」
と残念そうに内山さんが . . . 本文を読む
会場の近くにアトリエがある若手ガラス作家西山雪さんが、ポエティカ側から2年ぶりに個展開催を打診されて、それなら―と、2人に声をかけて実現した展覧会。
会場に入って、驚きました。
中央に巨樹のような物体がしつらえられ、木の器やガラスの立体が、根元に当たるところに置かれたり、天井からつり下げられたりしているのです。
コケなどを配して、あたかも室内に森閑とした森をつくってしまった忠村香織さ . . . 本文を読む
(承前)
クリスノゾミさんは定期的に個展を開いています。
以前はシルバーが多かったのですが、だんだん真鍮しんちゅうの割合が高くなってきたような気がします。
ピアスやネックレス、バッグチャームなどが並ぶ中で、筆者の目を引いたのは、twitterでも書きましたが、ペンギン。
さいきん、丸井今井札幌でグループ展「ペンギンコロニー」が開かれるなどなにかと話題のペンギンですが、これは、 . . . 本文を読む
北川智浩さんは帯広生まれで、江別に窯を構える陶芸家。とりわけ白磁への評価が高く、制作の中心になっています。
適度な光沢のある白磁の器は、清楚さと気品が感じられます。
とりわけ北川さんの姿勢で感服するのは、白磁という、けっしてバリエーションを増やしやすいわけではない分野でも、果敢に新しいことに挑戦することです。
今回は「マルイカキ」という、その名の通り丸い花器が出品されていましたが、表面 . . . 本文を読む
陶芸家の日下華子さんと福森田眞智子さん、テキスタイルデザイナー江崎千春さん、木工作家の平子貴俊さんによる4人展「新緑の香りに誘われて」が、札幌市北区のうつわの店「アトリエ Sachi」で開かれています。
お店が企画して4人の作品を取り混ぜて並べているのですが、冒頭の画像を見てもわかるとおり、まるで実際の食卓のように統一感が取れていて、単なる4人展ではありません。すばらしいコーディネートだと思い . . . 本文を読む
「有限会社」と称していますが、そういう会社がほんとうに存在するわけではありません。
版画と染色を教える道都大中島ゼミの学生と卒業生らが、気軽に作品を買ってほしい―という狙いで始めた展覧会。「ナカジテクス」は「ナカジマ」と「テクスタイル」をあわせた造語です。(この文を修正しました)
今回で7回目ですが、だんだん
「この壁面は誰」
というのが固まってきましたね。
あと、これまでにあまりな . . . 本文を読む
(26日朝、テキストを加筆修正しました)
札幌のジュエリー作家、船木ゆずかさん。
最近は道内外の百貨店で展示販売することが多く、道内のギャラリーでのグループ展や2人展などはけっこう開催していますが、個展となると実に6年ぶりです。
船木さんがジュエリー作りに取り組んで20年という節目の年ということで個展を開きました。
サクラランやシャクナゲといった、植物や花を題材にしたフォルム . . . 本文を読む
札幌の造形作家、経塚真代けいづかまさ よ さんのつくる人形は、どうして、どこか切なげで悲しそうなんだろう。
頭に土星やアヒルを載せたり、傘をさしていたり、かわいくてユーモアをたたえているのに、ずっと遠くを黙って眺めているように見えるのは、なぜなんだろう。
これまでは、展示空間の中に、さまざまに人形を配置していた経塚さんだが、今回は白い枠の中と上に並べて、すっきりと見せている。 . . . 本文を読む
北海道美術工芸協会が主催する団体公募展。道展、全道展、道美展にはそれぞれ工芸部門があるが、工芸諸部門だけの公募展は、美工展が唯一です。
道展や全道展にはないような種類の作品もあるので、それを見るのも、楽しみのひとつです。
ことし、他の展覧会ではほとんど見ることがないのに、美工展の会場で光っていたのが「ペーパークラフト」の作品。紙を細かく切って模様を作っており、「切り絵」の立体版といったおもむ . . . 本文を読む
(承前)
紹介が遅くなってしまったけど、ギャラリー粋ふようが企画した、女性陶芸家の4人展。まさに、いま活動中の顔ぶれで、なかなかの人選だと思った。
ギャラリーの加藤さんによれば、小泉満恵さん(札幌)と新林裕子さん(江別)に声をかけたところ、江別の福盛田眞智子さんと長畑ふみ子さんを誘ったとのこと。
冒頭の画像は小泉さん。
磁器作家として、北海道陶芸会のメンバーであるが、2014年に「乾杯 . . . 本文を読む
道内外のすぐれたクラフトを紹介しているcraft ager(クラフトアゲル)に、久しぶり(たぶん3年ぶりぐらい)にうかがってきました。
今月の展示に、主宰の舟見優子さんがかなり力を入れていることを、風の便りに聞いていたからです。
今回は、赤ちゃんのための、祝いのクラフト・工芸品を集めています。
「赤ちゃんが最初に触れる食器、口に入れるスプーンなどは地元の素材を使ったナチュラルな手作り品にし . . . 本文を読む
札幌のジュエリー作家で、これまで石の蔵ぎゃらりぃはやしなどで個展を開いてきた伊藤紀久野さん。
今回は、額装した壁掛け型の作品を多く展示している。雪の結晶をかたどったシリーズで、いまの季節にぴったりだ。
モノクロ写真を台紙に複数の雪の結晶が配置されたシリーズは、会場の壁にあわせた藍色で、雰囲気にじつにマッチしている。
シルバーアクセサリーを試験管型の容器におさめたもので、エ . . . 本文を読む
(承前)
桑園駅前は、大型ショッピングセンターができて、高層住宅がいくつも建っているが、この「インソムニア」のある一角だけは、日通の営業所や駐車場などがあって、昔と変わっていない。
北海道抽象派作家協会の大ベテラン画家、Sさんが、お店のすぐそばに住んでいて、よく顔を見せるという。
もうすぐ93歳というから、すごい。元気さにあやかりたい。
さて、クマガイマキさんは地元でステンドグラスに . . . 本文を読む
(途中ですが、いったんアップします)
2015年10月21日(水)~25日(日)正午~午後6時(最終日~5時)
十一月 藻岩(南区藻岩下2-5-10)
※コーヒー ロヴァニエミ向かい
・じょうてつバス「南34条西11丁目」から約930メートル、徒歩13分(真駒内本町行き、南町4丁目行き、硬石山行きなどが止まります。快速は通過)
・地下鉄南北線「澄川駅」から約3.3キロ、徒歩 . . . 本文を読む