バスはいま来た道をもどり、午後3時ごろ、「道の駅 瀬替えの郷せんだ」でいったん休憩。ここの駐車場から、フィンランドのカアリナ・カイコネン「明日に架ける橋のように」が見える。
地域で集めた不要の衣服をつなぎ合わせ、150メートルの橋をつくって、川に架けわたしたという壮大な作品だ。
正面から見ると、こんな感じ。
この架け橋のすぐ近くに、つり橋があり、渡ったところにあったのが、 . . . 本文を読む
小白倉のつづき。最初の画像は、やはりトリエンナーレとは関係なく、なんとなくいいなあと思った集落内の風景を撮っただけ。
つづいて、屋外に設置された作品の写真。
大塚理司。
吉村華洲。見上げるような位置にあった。火炎樹のようだ。
吉川芳山。
大吉昌三。
このへんをあるいているとき、だれかが肩をさわったかと思ったら、飛んできたセ . . . 本文を読む
「越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭」は10日閉幕したが、ヤナイの日記はまだまだ続く…。さて、ナカゴグリーンパークを出たツアーバスは、おなじ旧川西町エリアでもかなりの山あいにある小白倉(こしらくら)地区へと向かう。ここは、民家を利用した「いけばな美術館」を中心に、今回のトリエンナーレの特徴のひとつである現代いけばなが多く展示されている集落なのだ。
途中、坂上田村麻呂が手植えしたという伝 . . . 本文を読む
ナカゴグリーンパークの駐車場からえっちらおっちら坂道を登った先に、うわさの、ジェームス・タレル「光の家 House of Light」はあった。これは美術品というイメージよりも、ほとんど建築とよべる作品で、2000年のトリエンナーレの出品作。トリエンナーレ期間中でなくても、午前11時半から午後3時まで見学でき、1組ずつだが宿泊もできる(というか、事情さえ許せば泊まりたいなあ)。
「光の家」のリ . . . 本文を読む
さて8月15日午後、ツアーバスは、川西エリアのなかでも作品が集中している「ナカゴグリーンパーク」へと向かう。
ここの見学のメーンは、2000年の第1回トリエンナーレのときに設置された、ジェームス・テレル「光の館」なのだが、それは別項で書くとして、このエントリでは、駐車場と「光の館」の間に点在する作品を紹介する。
冒頭の写真は、2000年の作品で、20世紀の日本を代表する抽象彫刻家の斎藤義重 . . . 本文を読む
バスは下条地区を出て、旧川西町エリアへ。或る乗客から、下条にあるドミニク・ペロー「バタフライパビリオン」の前をせっかく通るのだから、下車して見たい-というリクエストがあったけど、他の乗客の賛同が少なく、却下となった。まあ、後になって考えると、スケジュール的には相当きびしかったので、やむをえないかも。
その他、萩野弘一「石の魚たち」、矢島路絵「テラ-青い花プロジェクト」、手塚愛子「ねこつぐら」と . . . 本文を読む
あまりに書くペースがおそすぎて、もう当日のことはかなり忘れているのだが、とにかく書き進む。筆者の乗ったバスツアーは「北回りコース(1)」というのだが、ガイド役をしていた「こへび隊」(越後妻有アートトリエンナーレのボランティアの人たちのこと)の女性によると、このコースは他の3コースにくらべ、バスをおりてあるく距離が長いらしい。かっと照りつける強い日差し。時折過ぎる風。陽光にきらめく稲穂や林。流れ落 . . . 本文を読む
冒頭の家は「うぶすなの家」。1924年(大正13年)に建てられた民家を、安藤邦廣筑波大教授が再生したものです。
ちなみに、手前にならんでいる黄色い看板は、作品があることを示すもので、妻有にいる間、たくさん目にしました。
今回のトリエンナーレの特徴のひとつは、やきもの作家の参加。もうひとつは廃屋の活用。このふたつにあてはまる展示場でした。
新潟日報のサイトから記事をひきます。
陶芸家が競演 . . . 本文を読む
最初にバスを下りて見たのは、古郡弘「胞衣 みしゃぐち」。土をくりぬいて作った、大規模な作品。なんだか遺跡みたいだ。
土の切れ目から、願入(がんにゅう)の集落が見渡せる。
「旧冬季分校」という古い建物には、1階に松岡真澄「蓮渡り-逸楽郷へ」。表裏に描かれた二双六曲の屏風が、蓮の敷き詰められた池の上に浮かび上がるというインスタレーション。
狭い階段を上って . . . 本文を読む
そもそも、越後妻有アートトリエンナーレ大地の芸術祭とは、どんな催しなのでしょうか。
トリエンナーレですから3年に1回で、今回が3回目です。
今回は約200点が発表されましたが、前回、前々回の作品のうちそのまま現地にのこっているものがあるので、見ることのできる作品は計329点です。
それらが、新潟県十日町市(2005年4月に十日町市、川西町、中里村、松代町、松之山町が合併)と津南町760k . . . 本文を読む
8月15日。終戦記念日。ホテルの部屋でテレビニュースを見る。小泉首相が靖国神社に参拝するのを中継している。
きっと会社では大わらわなんだろうな。この日は、甲子園の、駒大苫小牧の3回戦もあり、大変だろうけど、こんなに遠くにいては手伝えない。
朝8:14分発の上越新幹線Maxとき507号に乗る。2階席だが、通路側なので景色は楽しめない。
ゆっくり珈琲を飲んでいたら、わずか51分で越後湯沢着。
. . . 本文を読む
岡本太郎の壁画を見た後、丸の内オアゾの丸善へ。「美術手帖」の7月号増刊として刊行された「越後妻有アートトリエンナーレ2006 大地の芸術祭ガイドブック」を買うためだ。
札幌市内の主要書店ではすべて売り切れてしまっていたので、もしなかったら、八重洲ブックセンターなどにも足を伸ばす覚悟でいたが、けっこうあっさり見つかった。
筆者は、本屋にいるときが最高に幸せな人種なので、丸善の品ぞろえの充実ぶり . . . 本文を読む
新橋駅で降りて向かった先は、汐留(しおどめ)の日本テレビ。ここの「日テレプラザ ゼロスタ広場」というところで、このほど修復が完了した岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」が、今月いっぱい公開されているという新聞記事を読み、見に行こうと思ったのだ(筆者はあまりテレビを見ないので知らないのだが、日テレの番組でもずいぶん宣伝していたらしい)。
公式サイトによると、
『明日の神話』は、岡 . . . 本文を読む
8月14日、女満別(めまんべつ)発羽田行きのエア・ドゥ機に搭乗(写真は、女満別空港で見た飛行機で、こいつに乗りました)。いよいよ、越後妻有(つまり)へと向かうのだが、女満別と新潟を結ぶ空路なんてあるはずないから、東京を経由するのである。
それはいいんだけど、どうして14日の夜、大宮に泊まることにしたのか。そのまま妻有まで行って、現地で泊まることにすればよかったのに。
じぶんでも、そんな計画を . . . 本文を読む
六創(りくそう)美術館は、戦前から北見を拠点に活躍してきた画家の鷲見(すみ)憲治さん(1919年生まれ)の住宅・アトリエを元にして、この6月にオープンしました。鷲見さんら6人が1999年に結成した「六創会」の作品を展示するため、6-8月の3カ月間だけ開館するとのこと。鷲見さんは、すぐ近くのアパートに移られたようです。
3カ月のうち、6-7月は収蔵作品展を、8月は「第6回六創会展」をひらいていま . . . 本文を読む