GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

馬道

2011年05月29日 | 競馬場
雨が降りしきるダービーを制したのは、皐月賞馬オルフェーブルだった。
父ステイゴールドが、母の父メジロマックイーンが果たせなかったクラシック制覇の夢を、彼はダービーという最高の舞台で成し遂げた。

メジロ牧場終焉のニュースが流れたばかりである。
その歴史が育んだ名馬の血脈は、もっとも華やかな舞台で花を咲かせた。

水を含んだ芝に、表彰式を終えたオルフェーブルが歩く馬道がくっきり浮んでいた。
その道を刻めるのは、同じ世代の中でたった一頭だけである。

けれど、その一本の馬道の中に、言葉にできないほど多くの思いが込められている。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする