2017年1月号
表紙は、サンタ・ミカちゃん!
雪の降る中、タローとさくらも一緒に、クリスマスムード。
他、イヴくんや化野さんも、冬の雰囲気ですね。
今月の「すべての頑張っている人々へで賞」は、『スパロウズホテル』!
今回、クリスマスイヴで不穏な気配・・・
古城さんは、クリスマスの予定がないのを認めたがらず、手負いの獣状態。
市見さんも、自分以外の女子社員が連休をとったとかで、やさぐれてます(^^;
まあ、主任はじめ、佐藤さんも御園くんも、クリスマスなんて何てことない
と考えていて、だからこそ2人はスパロウズホテルへ来たというのが面白い。
でもそんな中、古城さんと市見さんに、佐藤さんがかけた言葉が素晴らしかった!
みんな、仕事を頑張っていてステキなのに、幸せじゃないなんて由々しき事態だと
述べていたのが、心に響きましたね(ぇ
そう、こんなに頑張っているのに、苦しい思いをしてきたのに、
クリスマスにパートナーがいないなんて! わかる、わかるぞ、古城さん、市見さん!
なんて感じに、思わず共感してしまいました。
また、ラストの御園くんオチは、クリスマスは家族ですごすものという基本原理を
思い出させてくれて、今年も安泰といった趣でしたね・・・ メリークリスマス!(早い)
【クリスマスVIPゲスト!】
●眠らないイヴ (魔夜峰央 先生)
サンタとマッチ売りの少女。
マッチ売りの少女に声をかけられたイヴくん。
でも、タバコも吸わず、放火の予定もないからと、マッチはいらないと断ります。
しかし、イヴくんは少女に、魔法が使えるからと、マッチをすってみるよう言うと、
面倒くさそうにしながらも、少女はその魔法を目撃することに・・・
そこには、童話のように広がる夢の世界が!
マッチをするたびに何でも出てくる状態に、少女は喜び、やがて大金持ちになり、
我が世の春を謳歌することになるのですが、そこで転落の時が!?
といった風に、何でも出てくる魔法に調子づいた少女が、報いを受けるお話・・・
かと思いきや、これがイヴくんによる教訓を前提とした内容だったのは、面白かった。
本物の財産とは、苦労して覚えた知識や、努力して身につけた品格のようなもののこと。
マッチをすって出てきた物が、本物の財産ではない。
だからこそ、少女は「本物の財産」を手に入れるべく努力することになり、やがて・・・
なんてお話が、いばらの道ながらもサクセスストーリーに感じられて、よかったですね。
そんな風に、素敵なメリークリスマス。
今年も堪能させていただきましたが、来年もまたと期待しつつ、今後も楽しみです!
【ゲスト作品】
●先輩からは逃げられない (渡辺伊織 先生)
演技派な先輩と、彼女に追われつ逃げる少年のお話。
藤沢誠也くんは放課後になると、逃走の準備に入っています。
それは、花森ふみか先輩から逃げるため!
演劇部である彼女は、誠也くんを勧誘しようとしているようで・・・
といった感じのお話。
花森先輩は、誠也くんが芝居向きだと考えていて、熱烈に勧誘してきますが、
誠也くんの方にその気はなく、そっけなく逃走をはかっています(^^;
それでも連日、勧誘にやってくる先輩と、彼女から逃げようとする誠也くん。
そんな2人のやりとりが面白い4コマ作品ですね。
やたらと真面目に迫ってきたかと思いきや、実は罠だったり、
演劇部らしい先輩の演技に、してやられそうになる誠也くんでしたけど、
彼もなかなか・・・? と思わせる展開は、興味深いものがありましたよ!
なんて感じで、はたして先輩は勧誘できるのか? はたまた誠也くんが逃げ切るのか?
色々と気になりますので、つづきに期待です!
【コミックス8巻、発売中2本立て!】
●お姉ちゃんが来た (安西理晃 先生)
今回、2本立て! 1本目は、クリスマス・な水原家。
クリスマスのプレゼントを楽しみする朋也くん。
一香さんは、いろんな人にプレゼントを贈るらしいと知って、
「クリスマスはもらえる日なのに」と言ってますが・・・
母上の「大人になってもサンタさんのプレゼントはとても嬉しいわ」という言葉を聞き、
大人も嬉しいものなの? といった風に、よくわからない感じの朋也くん。
けれど、その疑問点から出発して、一香さんに頼んで一緒に、
両親へのプレゼントを作っていたのは、なんとも微笑ましいものでしたね。
クリスマスは家族とすごすもの。
であるならば、プレゼントももらうだけでなく、あげることも大事だと感じさせるお話。
一香さんも、朋也くんから素敵な“プレゼント”をもらったようで、ハッピークリスマス。
そんな雰囲気が楽しげで、温かかったですね~。
2本目は、朋也&総一郎の組み合わせ!?
好きなゲーム「アイプリ」のキャラ・優菜のCDが出て、
買いに行った朋也くんでしたけど、そこで総一郎さんと遭遇!
なぜかついてきてた一香さんが、朋也くんを取られまいと必死になっていたのは面白い
のですが、そこへ藤咲さんもやって来て、何やらさらに面白いことに・・・
イケメンな総一郎くんに緊張する藤咲さんが、ちょっと可愛らしかったりもしましたが、
優菜のコスプレを頼まれそうになった際、一香さんが藤咲さんをかばおうとして、
そのことに藤咲さんが混乱していたのは愉快でしたね。
また、総一郎くんが口説いてきたと勘違いした藤咲さんが爆弾発言をして、
その発言をごまかそうとしたものの、朋也くんたちはともかく、総一郎さんだけは
ごまかしきれなかったのが、興味深い所でした。
朋也くんたちに比べると、少し大人な総一郎さんという立場が感じられて、よかった。
などなど、朋也くんと総一郎さんという組み合わせに、藤咲さんが加わることで、
面白い“化学反応”が発生していたな~と考えつつ、今後も楽しみです!
【11月28日、コミックス9巻・発売!】
●ななこまっしぐら! (小池恵子 先生)
年末の大掃除・・・には、少しだけ早い?
冒頭、かしこまったやっくんが、クリスマスの挨拶をしていましたが、
それがすべて、コミックス9巻と『迷走乙女日記』の宣伝のためとは(^^;
ちなみに「迷走~」の方は発売中です!
そんな今回、クリスマスイブに、ななこさんが何かを耐えています。
クリスマスイブなのに、大掃除スイッチが入ってしまって、困っている様子。
最初は、ちょっとしたホコリをとっていただけなのに、それが次第に大きくなり・・・
という流れは、正直わからなくもない流れですよね(^^;
でも、止まらない流れに乗ってしまったななこさんも、何とか自制して、
耐えようとする姿が可笑しかった!
そして、帰宅したタクさんが、すべてを察していたのが、これまた愉快で。
ななこさんのこと、よく理解してますね、タクさんは。
などなど、少しだけ早い大掃除が、むしろ爽快気分でもあった今回。
自制した分、中途半端だったようですけど、ななこさんならいくらでもカバーできそう。
なんて感じつつ、11月28日発売のコミックス共々、今後も楽しみです!
【その他】
まんがライフWIN 『姫のためなら死ねる』は、ミニ定子様でなごむの巻。
安倍さんの式神をめぐって、彰子様と主上が、対清少納言で意気投合していたのは笑!
しかも、厄介ごとを持ち込まれるのは紫さん(´▽`;) でも、ミニ定子様、可愛い。
●動物のおしゃべり (神仙寺瑛 先生)
今回も、いろんな動物たちの姿が面白かったのですが・・・
何よりも、マオさんの決意から、お兄ちゃんの返事まで、
大きく動いた関係が気になる内容でしたね。
マオさんの機先を制する形で、自分は応えられないことを伝えるお兄ちゃん。
そこには、彼のやさしさが感じられて、温かい気分になれました。
だからこそマオさんも、辛いけれど後腐れなくいられたのでしょう。
そんな空気に、安心できましたよ。
●おじょじょじょ (クール教信者 先生)
徒然くん、姉の助言で、自分の評価を聞いて回るの巻。
じいやさんは、からかいがいのないつまんない男と述べますが、それを克服するための
アドバイスがなかなか鋭い内容で、うならされてしまいましたよ。
紅さんやクリスくんには好印象でいるようですが、ハルさんに対して聞くことを
徒然くんが恐れていたのは、彼にとって彼女がいかに特別かを感じさせてくれました。
でも、何も恐れることなんてないのですよね。 そんな2人のやりとりが素敵でしたが、
ただ、不吉な気配がにじり寄ってきているようで、一体なにが起きるのか・・・
●となりのエロチカちゃん (後藤羽矢子 先生)
卒業・・・
恩納くんが桜を眺めながら、アニメとの違いについて熱く語ってましたけど、納得(^^;
それはともかく、卒業式を迎え、みんなバラバラになることに。
それでも、まだメアドをエロチカさんから聞けない恩納くんでしたが、
最後にエロチカさんから、これまでの感謝の言葉を告げられて、ついに心を決めた瞬間が、
清々しいものでした。 ラストのセリフに、若者の門出への祝福を感じます。
そして次回、最終回です!
●キャバはじめました (忍田鳩子 先生)
今回、アゲハさんの過去話!
クリスマスイブイブで盛り上がるモンローですが、クリスマスにひとみさんを
誘いたい轟くんがそわそわしているのを見て、自分の過去と重ねながら、
「自分から言わないと後悔するわよ」なんて言っていたのが、興味深かったですね。
そこから、アゲハさんの過去話となりましたけど、好きな男性に自分から連絡せずに
ダメになったという内容が、コミカルながらも切なくて、教訓にあふれておりました(ぇ
そう、伝えないと伝わらない、大事なことですよね。
【新人4コマ杯 10月期月間賞】
・QR!! (道野ほとり 先生)
魔法陣を作れるようになった少女のお話。
ある日、魔法陣を作れるようになった少女。
部活の部長さんに報告するも、その魔法陣は「QRコード」!
けれど、不思議な力は確かにあって、そんな魔法陣が愉快な4コマ作品です。
自分の血を使って魔法陣を描くあたり、本格派ですけど、
そんなホラーっぽさがありつつも、内容は全開のコメディになっていて、
パワーを感じさせる勢いがありました。
選評でも、「テンションの高い勢いのある作品」とあり、これは注目したい所。
なので、ぜひとも続きを~!