五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがライフ 感想

2018年01月29日 | ◆4コマ誌⑤ まんがライフ

2018年3月号

 

 表紙は、バレンタインで冬の装いミカちゃん!
 チョコを抱えて微笑む表情が可愛らしく、タローとさくらも笑顔で満点。
 他、ゲスト作品や結ちゃんも!

 

 

 今月の「ネガいい人とは・・・で賞」は、『アスクミ先生に聞いてみた』

 

 今回の相談者は、2-Dの宇座見タエさん。

 相談内容は、友人・北野さんのことで、彼女はとてもイイ人なのに、
 なぜかうざったく感じてしまうというタエさん。

 イイ人なのに、どこか違和感を覚えてしまう。
 そんな自分の性格が悪いのかと悩むタエさんだったものの、
 アスクミ先生が話を聞いているうちに、理由が判明していたのは面白かった。

 北野さんは人当りが良く、タエさんの間違いを指摘したり、ミスには寛容だったり、
 タエさんの好みに合わせたりしてくれるのですが、どこか恩着せがましい雰囲気で、
 これは確かに居心地が悪くなるのも納得です。

 アスクミ先生曰く「ネガいい人」というのは、周囲からはイイ人に見えるけど、
 そばにいる人間には「自分がいないとダメでしょ?」のような圧力を感じさせ、
 ある種の依存を強制するタイプといった印象でした。

 「友達の面倒をみる自分に酔って、だんだん過干渉に」
 実は、アスクミ先生もそのタイプだったらしく、そのことを自覚できたのが、
 過干渉にした友人のおかげだったというのは、なかなか良い話でありました。

 といった感じに、「ネガいい人」が興味深かった今回。
 確かに、こうした人もいるでしょうが、どのように関係を築いてゆくかは
 付き合い方次第ですからね・・・ アスクミ先生のようにできれば幸いかも。

 

 

【ゲスト作品】

●四ツ谷姉妹は相容れない (瀬川あべる 先生)

  

 双子なのに正反対な2人。

 【主な登場人物】
 ・四ツ谷泉 : 才色兼備のメガネ姉。 結構ちゃっかり者。
 ・四ツ谷遥 : 自由奔放なギャル妹。 意外と純情マジメ。

 見た目は正反対、中身も正反対(?)な双子の姉妹・泉さんと遥さん。
 そんな2人のやりとりが面白おかしな4コマ作品です。

 男はとっかえひっかえと見栄を張りつつ、実は交際経験なしな遥さんと、
 おとなしめな雰囲気ながら、「男はこういう方が食いつきがいい」と豪語する泉さん。
 外見も内面も、それぞれ異なる個性が面白味になっていますね。

 また、遥さんに想い人ができると力になろうとする泉さん。
 やや暴走気味な感もありますが、妹想いであることは間違いない所が良いですね。
 遥さんは遥さんで純情すぎて、挨拶すらしり込みするのが可愛らしい。

 まあ、想い人くんには恋人がいただけでなく、それ以上に問題あったようですが(^^;
 などなど、正反対な双子が可愛く楽しい本作品。 ぜひとも、つづきを~!

 

 

●一発入魂!ふぁいとくん (モギ野ばこ 先生)

  

 名前の割に頑張らない少年のお話。

 【主な登場人物】
 ・生田戦人 : 戦人と書いて「ふぁいと」。 お絵かきが好きな引きこもり12歳。
 ・放間メイ : 戦人くんの幼馴染な少女。 貴重なツッコミ係。

 新人4コマ杯、10月期月間賞の作品ですね
 やたらと元気な少年・ふぁいとくんですが、何を頑張るかって、引きこもり(^^;
 何にもしたくないと1人で思索の中にいる姿が、無気力すぎて面白い。

 そんな彼の日常を描く4コマ作品。
 自分の描いた絵をネットで批判されるや、バット持って外へ飛び出す危険人物っぷり。
 とにかく破天荒なふぁいとくんの様子が、面白おかしな内容になっています。

 幼馴染のメイさんは、多少心配したり、励ましたりしているようですが、
 ふぁいとくんのウザさにはうんざりしていて、意外と冷淡な所も良いですね。

 などなど、問題児・ふぁいとくんが愉快・・・なのですが、
 月間賞とった時の内容とは若干異なっているようで、興味深かったりも。

 メイさんの名字「放間」は、以前は友人である男子の名字でしたし、
 ウリをしていた小学女子・白木さんもいないようで、このあたりは改変された?

 ゆえに、マイルドになったかなとも思いますけど、作風としてはそのままなので、
 この面白さをもっと堪能するためにも、つづき期待です!

 

 

●中距離恋愛 (黒丸恭介 先生)

  

 2人の距離は近いようで遠く、遠いようで近い・・・?

 【主な登場人物】
 ・葉山佑香 : 大学を卒業して社会人になる女性。 大健くんのことが好き。
 ・我妻大健 : 大学の研究者。 研究に没頭すると周りが見えなくなるタイプ。

 大学の研究室の同窓会があるため、久しぶりに大健くんに会えると喜ぶ佑香さん。
 けれど、大健くんは考え事をすると集中し過ぎて周りが見えないため、
 佑香さんが来ても、そっけない態度で・・・

 といった感じに、2人の関係が気になる内容の4コマ作品です。
 佑香さんの方は大健くんに一途で、彼が目を輝かせて研究の話をするのが好きだと、
 しみじみ考えているのが微笑ましいですね。

 また、彼女に言われた一言が気になるのか、研究に集中できなくなる大健くん。
 決して一方通行でもなさそうな所に、期待感のある内容になっていました。
 そんなわけで、2人の今後が気になりますので、つづき期待です!

 

 

【その他】

 まんがライフWIN 『姫のためなら死ねる』は、彰子様、風邪をひくの巻。
 寝込んだ彼女が望んだのは“大きい人”で、紫式部がないがしろにされて気の毒(^^;
 そして、ようやく(何回ぶりだ?)清少納言も“帰って”来て、いろいろ楽しかった!

 

●お姉ちゃんが来た (安西理晃 先生)

 バレンタインということで、藤咲さんから友チョコもらえると期待する朋也くん。
 そんな中、一香さんはため息をついていて、いつもと違う感じでしたが、
 朋也くんがモテるのでは?と心配していたのは、愉快でしたね(^^;
 そして実際、学校で差出人不明のチョコが机にあったから、ひと騒動で面白い。
 朋也くんが喜んでいたのも良かったし、その喜びに水をさせない一香さんも楽しかった!

 

●スパロウズホテル (山東ユカ 先生) 

 バレンタインデー近し・・・ということで、何やら臼田さんが・・・?
 塩川兄に手作りチョコを贈りたいと、主任に相談に来ていますけど、主任は困惑。
 それでも相談に乗るあたり、彼女の人柄が感じられてよかったですね。
 臼田さんの女子力に圧倒されつつも、きちんと答えてゆく主任が爽やか良い人。
 とはいえ、それで「今月のご相談パワー」が尽きていたのは笑!

 

●眠り姫と起こさない王子 (渋谷一月 先生)

 魔女の呪いが発動! そのターゲットはミント王子・・・?
 見知らぬ街に迷い込んだラベンダー姫とアルカネット姫、スカルさんもいるけど、
 彼を知らないアルカネット姫に「ミント王子の影武者」と名乗っていたのは納得です。
 そして、アルカネット姫が呪いの正体を見抜き、ミント王子を救おうとしますが、
 ミント王子の望む世界が素朴なものだったことは、彼の内面を知れて面白かったかも。
 また、意外と魔女がイタズラ好きのいい性格しているのも愉快でした。

 

●わくわくワーキング (おーはしるい 先生) 

 祝・連載200回! そんな今回、バレンタインですが・・・
 高沢くんが気になるチョコは、超激辛ラーメンを食べきると出てくるチョコレートケーキ。
 そこで、中野くんも加えて挑戦することに・・・なんて話でしたけど、高沢くんのために
 けなげに超激辛に挑むみおさんが微笑ましかったですね。 見通しは甘かったですが(^^;
 そして、やはり頼りになる中野くんですけど、彼もまた、けなげなのですよねえ・・・

 

●白衣さんとロボ (柴 先生)

 ロボさんの占い好きに付き合う白衣さんですが、彼女は占いなど信じない・・・?
 手相はただの手のしわだと取り合わず、豆まきにも否定的・・・と思いきや、
 気分転換ということで、ロボさん相手に豆をぶつけていたのは愉快でした。
 また、占いに興味ないと言いつつ、13星座占いの蛇使い座をカッコイイと思っていたり、
 ロボからのラッキーカラーに気を遣ったプレゼントに、まんざらでもなさげだったり、
 白衣さんとロボさんの占い模様が楽しかったですね。

 

 

【新人4コマ杯 12月期月間賞】

・特技はイオ〇ズンです! (ひめき 先生)

 

 イオ〇ズンを使える女性と、彼女に振り回され気味な青年。

 【主な登場人物】
 ・布津乙子 : ごく普通の男性。 面接でイオ〇ズンの使い手に会う。
 ・堂本久子 : イオ〇ズンを使える女性。 面接でぶっ放す。

 イオ〇ズンとは、爆裂によって相手にダメージを与える呪文のこと。
 それを使えてしまう久子さんは、面接で使って見てくださいと言われ、
 ぶっ放してしまうから面白い。

 そんな彼女と布津くんとのやりとりが、面白おかしな4コマ作品になっています。
 イオ〇ズン以外は、普通の女性と思いきや、重い過去を背負っている久子さんは、
 まるで勇者な所も愉快ですね。

 しかし、選評に書かれていた「呪文は引用の範囲を超えてしまうので使用できません」
 には大笑いでした゚(*゚´∀`゚)゚ そりゃそーだ! ドラクエの呪文ですからねえ。
 とはいえ、この発想は良いものですし、つづきに期待したい所です!

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。