2018年1月号
表紙は、サンタなミカちゃん!
さくらもサンタで、タローくんはトナカイと、クリスマスムードです。
他、コミックス発売間近の作品や、ゲスト作品なども!
今月の「未来を描くで賞」は、『ななこまっしぐら!』より、汐路さん!
もうすぐメリークリスマス!
そんな今回、汐路さんが何やら悩んでいる様子。
年末の気配を感じつつ、それでも「この空気に飲まれてはいけない」
「現実ではなく、未来を描かねば」と、考えているのが深刻そう。
なぜ、未来を描かねばならないのか?
何かしら高尚な理由があるに違いない、と思っていたら、
「2か月後」「バレンタインデー」を描かねばと言い出して、笑!
イラストレーターさんですから、季節を先取りしなくてはならないと(^^;
これには、なるほどな~でしたね。
本誌の表紙なども、そんな感じでしょうから、毎回描く作家先生は
大変だよな~と感じつつ・・・ お疲れ様であります!
【クリスマス・シーズンゲスト!】
●眠らないイヴ (魔夜峰央 先生)
トイレの女神様がご乱心!?
何やら元気がないトイレの女神様に、イヴくんが会いに行きますが、
元気のない原因は、もうすぐ神様を失業しそうだから、と言うので気になります。
どうも、未来の世界で自動式移動便器なるものが発明されるらしく、
そのため個室としてのトイレがなくなり、トイレという概念が消え去るのだとか。
それを危惧した女神様、自動式移動便器の開発者を殺すなどと息巻き、
イヴくんを困惑させますが・・・
なんてお話でしたけど、トイレという概念がなくなるなんて内容には、
なかなか興味深いものが感じられましたね。
はたして、女神様は今は子供の開発者を殺してしまうのか?
と気になる展開となりましたけど、最後は奇妙なハッピーエンドを迎えて、
何とも楽しいお話となっていました。
まあ、女神さまが女性だからどうこうというわけでもないでしょうが、
それでも消え去る運命の流れの中、自分の収まりたい場所に収まれたのは、
よかったのではないでしょうか・・・
なんて感じつつ、今年もシーズンゲストをまったり堪能。
また来年のクリスマスも、よき物語をと期待です!
【12月16日、コミックス10巻・発売!】
●お姉ちゃんが来た (安西理晃 先生)
ハッピークリスマス!
2本立ての1本目は、父親不在のクリスマスに、一香さんが大張り切り!
一香さん、ルリルリさん、マリナっちさん、藤咲さん、村瀬さんが、
サンタコスでお祝いしています。
・・・って朋也くん、恵まれ過ぎじゃありません!?
サンタコスの5人が素晴らしくて眼福だし、1人だけで祝われてるし(^^;
藤咲さんなどは迷惑だと言っていますが、何だかんだで誘われて嬉しかったらしく、
サンドイッチまで持参してきていたのが微笑ましいというか、何と言うか。
そんな大勢の女性陣に囲まれた朋也くんが、クリスマスを堪能する様子が楽しかった。
でも、ハーレム状態ってやつじゃないの、これ!?
2本目は、クリスマス準備の舞台裏。
父上が仕事でクリスマスに遅くなるというので、ちょっぴり残念そうな朋也くん。
そんな彼を見て何かを考え付いた一香さんが、ルリルリさんとマリナっちさん、
さらに藤咲さんたちも引き込んで、サンタ衣装を作ることに・・・
という風に、1本目の話に至る過程が描かれたわけですが、
みんなで楽しくすごす雰囲気が作られてゆく所に、あったかいものを感じましたね。
そして、1本目の冒頭につながるラストが、約束されたクリスマスを示していて、
とても素敵でありました。
などなど、父不在のクリスマスも、一香さんたちのおかげでにぎやかだった朋也くん。
彼って、かなりの幸せ者ですよね~なんて感じつつ・・・今後も楽しみです!
【11月27日、コミックス8巻・発売!】
●だめっこどうぶつ (桑田乃梨子 先生)
寂しいクリスマス・・・と思いきや?
クリスマス、ちー子ちゃんと過ごすのは、すごく難しいと学習したうる野くん。
いわゆる「すっぱい葡萄理論」だと、ゆに彦さんに言われていますが、
なるほど確かに、負け惜しみってやつですね(^^;
そのあたりを、ゆに彦さんに理詰めで諭されて、泣き出すうる野くん可愛い。
そして、ふに彦さんやうさ原とすごすことになりますが・・・
なんてお話でしたけど、地域の人気者=うさ原と、不人気者=うる野くんの違いが
切なすぎて、さすがにうる野くんが気の毒だったかも。
「人の幸せ、いちいち呪うのもめんどくさいだろ」というゆに彦さんの指摘は
まったくごもっともですが、うる野くんは感情に素直すぎて、止まれなさそう。
まあ、それでこそ、うる野くんなのですけどね。
でも、ぺが之助さんも加えて、何だかんだでメリークリスマス。
うる野くんも楽しそうでよかったよかった・・・と思いきやなラストに笑!
最後まで、うる野くんはうる野くんだったと感じさせられるクリスマスでありました。
そんなこんなでありますが、コミックス8巻も11月27日発売とのことで・・・
今後も楽しみです!
【ゲスト作品】
●瀬良ちゃんは今日もピンチ (小宮山拓士 先生)
何かとピンチに陥りがちな少女のお話。
新人4コマ杯、9月期月間賞受賞作ですね。
北の森学園の2年生・一ノ瀬瀬良さんは、いきなり寝坊で遅刻のピンチ。
さらには、ドアノブまで壊れてしまい・・・
と、朝からピンチの連続に見舞われる瀬良さんの様子が、深刻ながらも可笑しく、
彼女の慌てる姿に面白味のある4コマ作品になっています。
閉じ込められた瀬良さんは、窓から飛び降りようとしたり、
その練習をしたりと、行動が危うくも愉快で、そこからもピンチに陥るなど、
もはや不幸の連鎖が止められない所は、少し気の毒にも感じられたかもですね(^^;
などなど、まるで独り芝居をしているかのような瀬良さんが、面白おかしい本作品。
キャラクターに魅力ありますので、つづきに期待です!
●めいかのメカニズム (城綾音 先生)
クラスメイトはロボット!?
【主な登場人物】
・人見真太 : ごく普通の高校生。 ある日、めいかさんの秘密を知ってしまう。
・霧咲めいか : 真太くんのクラスメイト。 とんでもない秘密を抱える。
まんがライフWINにて連載中!
ある日、クラスメイトのめいかさんとぶつかってしまった真太くん。
そこで彼女が、ロボットであることを知ってしまい・・・
と始まるお話。
ぶつかったせいで機能がポンコツ化してしまっためいかさんを、ロボだとバレないよう
彼女をつくった博士に頼まれ(脅され)、サポートすることになった真太くん。
めいかさんのクールなポンコツぶりと、真太くんの隠ぺいに勤しむ奮闘ぶりが、
ボケとツッコミ風に、面白おかしく繰り広げられる4コマ作品になっています。
今回は、少し言い合いになる2人でしたけど、ヒートアップするのは真太くんだけで、
めいかさんはクールにスルーするあたり、なかなか愉快なやりとりでありました。
まんがライフWINにて連載中の本作品、注目です!
【その他】
まんがライフWIN 『姫のためなら死ねる』は、母の心子知らず。
彰子様がお召し物を自分で選びたいと思っても、母は別のを勧めてくる。
そんな中、定子様とのやりとりで気付く母心なんて内容が良いですね・・・
ぷっくり清少納言も可愛かったぞい(ぇ
●スパロウズホテル (山東ユカ 先生)
スパロウズホテルも、メリークリスマス!
クリスマスを呪う人たちも加わってのプレゼント交換会が盛り上がります。
御園くんの用意した物が彼らしい普通さで、酒井様に当たっていたのが愉快。
酒井様も、塩川兄も、良い物を持ってきていてさすがでしたが、臼田さんのは
何と言うか、ステキなはずなのに「重い」所が面白かったですね。
●ファーストクラスニートましろ (えきあ 先生)
銀崎さんとデートな豆田くん!?
と思ったら、単にましろさんの世話を任されただけで笑!
しかも屋外、カラオケという所が、もはや嵐の前触れにしか思えません(^^;
とはいえ、何だかんだで楽しむ2人が面白かった・・・ものの、ましろさんの
ワガママで、やっぱりとんでもないことになっていたのが可笑しかった!
銀崎さんいないと収拾つかないですね。
●大神先生は鼻がキく (佐野妙 先生)
猫に嫌われる大神先生・・・?
学園内に猫が迷い込んできたとのことで、探す先生でしたけど、
なぜか嫌われているようで、威嚇されたり逃げられたり。
でも有村さんのおかげで、なぜ嫌われているか判明していたのは面白かった。
それに、柴くんにライバルが存在したことがわかったことも(^^;
●わくわくワーキング (おーはしるい 先生)
コミックス10巻は、12月発売! そんな今回、ともみジェラシー。
アイドルのコンサートに、御局さんと一緒に行くみおさんに、不満なともみさん。
珍しく顔に出てると、中野くんに指摘されるほどで、そんな様子が興味深かったり。
また、御局さんが高沢くんをアイドル的に眺めているとわかったのも面白い所でした。
そして、イヤミなともみさんの心を【さらりと】溶かすみおさん、さすがです。
●キャバはじめました (忍田鳩子 先生)
クリスマスイヴに、ひとみさんを誘いたい男2人がせめぎ合い・・・
と思いきや、ひとみさんが当日に人に会うと言い出して、心穏やかならず。
当日、彼女の待ち合わせ場所を探し出す益子さん&轟くんの執念に笑いつつ、
2人のバカっぷりが楽しかったのですが、ひとみさんが会おうとしていた人、
そしてその顛末には、切ないものを感じてしまいましたね。
【新人4コマ杯 10月期月間賞】
・一発入魂!ふぁいとくん (モギ野ばこ 先生)
引きこもりの少年と、その他の人々。
【主な登場人物】
・生田戦人 : 12歳の引きこもり。 引きこもりにレッツファイト!
・放間 : ふぁいとくんを学校へ誘う男子。 比較的常識人。
・白木 : 絵の上手い少女。 ウリをやってたこともある(ぇ
やたらと元気に引きこもるふぁいとくん。
その明るさと行動のギャップが、シュールに可笑しい作品です。
また、友人の放間くんはともかく、白木さんがもはや狂気レベルで、
大丈夫かこいつと思わせるネタを繰り出してくるのは、好き嫌い分かれそう。
「小学生の時はおじさんに体売ってた」とか、ファミリー誌で平気なの!?
そのあたり、選評でも指摘されていましたが、逆にそこが魅力でもあるので、
うまいことバランスとれると面白いかもしれませんね。