五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月のナポレオン

2018年04月16日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2018年5月号より

 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
 今月の『僕らはみんな河合荘』感想はこちら
 
 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●ナポレオン -覇道進撃- (長谷川哲也 先生)

 

 ナポリ王ミュラ!

 ダヴーの負傷で浮足立つ兵士たちでしたが、そこへミュラがやって来て、
 兵士たちに一喝し、指揮を執ることを宣言していたのは、さすが。

 兵士たちは、ミュラのことを「クソ野郎」と認識しつつも、なんで
 「戦場でだけこんなに格好いいんだよ」と、彼のカッコよさを認めているのが面白い。
 おかげで兵士たちも落ち着きを取り戻し、ロシア軍に対抗できるようになった様子。

 そんな感じに、混乱につぐ混乱の戦場でありますが、
 両軍ともに損害を出しつつも、決定打の出ていない状況で、混迷を深めるばかり。
 出口の見えない戦いは、どこへ行きつくのか気になる展開となっていました。

 

  

 

 ロシア軍の動き。

 クトゥーゾフは、ラヴァーロフの進言を受け、無防備なフランス軍左翼への攻撃を命じ、
 騎兵で回り込んで、直接ナポレオンを攻撃することを企図します。

 その動きを察知したナポレオンも、「こちらの弱いところ」を攻められたと考え、
 即座にグルーシの騎兵に迎撃するよう指示。

 第3軍団予備騎兵を率いるグルーシは、表情も変えず、ひたすら落ち着いた風情で、
 向かってくるロシア騎兵を、ただ冷静に斬っていたのが凄味ありましたね。

 エマニュエル・グルーシ。
 後にどのような行動をとるかを思うと、この機械のような描き方は納得かもしれません。
 ある意味、ナポレオンに忠実過ぎる男といえるのかな・・・

 おかげで、ロシア騎兵を撃退できはしましたが、この襲撃に衝撃を受けたナポレオンが
 近衛兵を温存する方針に傾いたことは、大きなマイナスだったかも?
 と思わせる流れになってゆくのは、不吉でありました。

 

 

 

 大角面堡を攻めていたネイ元帥・・・

 しかし、その堅固さは圧倒的で、ネイも「死を撒き散らしてやがる」と、
 大角面堡を落とす困難さを噛みしめています。

 それでも「行くしかない」と決意を固め、前進を命じますが、
 やはり尋常でない敵からの攻撃を受け、大きな被害を出しているのが厳しい。
 そして、あと一押しという所まで迫った所で、皇帝に近衛軍投入を進言しますが・・・

 ロシア騎兵の動きを警戒したナポレオンは、近衛軍を温存する方針。
 これにはさすがのネイも、帽子を地面にたたきつけるほど激怒して、
 「皇帝はもう将軍じゃない」と叫んでいたのが、痛烈でしたね。

 つまり、戦場では役に立たないから宮殿に帰ってろと批判しているわけで、
 それだけナポレオンへの不信感が高まっていると察せられます。

 ボロディノの戦いにおけるナポレオンの采配に、諸将が疑問を持っている
 と考えると、今後の皇帝への態度の伏線ともいえるかもしれませんね。

 

 

 

 コランクールの騎兵。

 馬事総監・コランクール公の弟であるオーギュスト・コランクール。
 戦死したモンブランに代わって、騎兵第1軍の指揮を執ることになりますが、
 この激戦、死を覚悟しているようなことを兄に告げているのが悲しい。

 兄は「死を願っているように聞こえるぞ」と叱るものの、
 弟は「予感がするんです」と、達観した物言いで不安が募ります。

 「生き残ったら会いましょう」と言葉を残し去るオーギュストさんでしたが、
 ミュラ元帥から、大角面堡を後方から襲うという決死の任務を与えられることに。

 よどんだ空気に包まれる兵士たちだったものの、そこでオーギュストさんが
 「モンブラン将軍の報復に行く!」と告げたことで、騎兵たちの雰囲気が変わったのは
 さすがと言うべきなのでしょうかね・・・

 そして、大角面堡への決死の突撃。
 その中で、オーギュストさんも命を落としていたのは、戦いの苛烈さを感じさせます。

 彼の活躍が、大角面堡を落とすきっかけだったとも言われることがありますが、
 別の部隊が落としたという話もあって、ここでも明確には描かれていないのは、
 興味深い所でありました。

 

 

 

 積み重なる死・・・

 激戦に次ぐ激戦、続々と死んでゆく兵士たち。
 無慈悲な状況におののくロシア兵セルゲイさん。

 「逃げ場なしだ」「俺たちは全員」「ここで死ぬ」
 死にたがっていたセルゲイさんも、死が迫っていることを感じては、
 やはり穏やかではいられない様子で、それほどの苦境であると察せられます。

 転がる死体の山が、あまりにあまり過ぎて、地獄絵図。
 しかし、それだけの激戦の結果、大角面堡が落ちたかのようにも見えましたが、
 はたしてどうなったのか?

 などなど、ボロディノの戦いの過酷さを、ひしひしと思わされる今回。
 大角面堡は落ちたのか? 損害は? これでフランス軍は勝利を得られるのか?
 と気になりつつ・・・ 今後も楽しみです!

 

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