五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月のアルペジオ

2018年04月14日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2018年5月号より
 
 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●蒼き鋼のアルペジオ (Ark Performance 先生)

 

 裸の群像・・・

 アドミラリティ・コードの出現と、群像の復活。
 前回、様々なことが起きて驚きの連続でしたが、今回は2人の会話が色々興味深い。

 グレーテル・ヘキセ・アンドヴァリと名乗ったアドミラリティ・コードは、
 そのまま謎めいた言葉を、目覚めたばかりの群像にかけていますけど、
 まずやったことが裸の彼に服を用意することだったのは、少し面白かったかも。

 しかしこの服装、幼いイメージがあって、「グレーテル」に対する「ヘンゼル」を
 意識しているのかな? なんて考えたりも・・・考えすぎかな。

 そんな感じに、グレーテルと群像のふれあいが興味深い内容になっている今回。
 謎は深まるばかりでありながらも、物語の核へと迫っているような雰囲気も
 感じられましたね。

 

 

 

 ハシラジマの軌道エレベーターへ・・・

 グレーテルさんに誘われて、「グンゾウ」ことショタ群像と共に行く群像。
 人類が創り上げた軌道エレベーターに、グレーテルさんも驚いているようですが、
 それは人類の発展速度に対する驚きの様子。

 その際、「私の意識がまどろんでいた1世紀程度」と言っているのも気になる所で、
 この期間、アドミラリティ・コードはどのような状態にあったのか、
 それによって“霧”は放置状態だったのかなど、考える余地はありそうです。

 

 

 

 魂の鋳型。

 そして2人の話は、ショタ群像=グンゾウに及び、彼の存在について
 グレーテルさんが語っていましたが、これは驚愕でありました。

 彼は群像のクローンであり、本体から意識を移すつもりだった・・・
 という想像は当たっていたようですけども、その意識、魂というべきモノを
 移し替えようとしていた話の内容は、たいへん興味深い部分でした。

 グレーテルさんによれば、そんなことは不可能とのことで、
 コンゴウ様とチョウカイさんらが、その不可能をわかっていなかった
 という点が、“霧”の限界のようなものを感じさせてくれます。

 さらに、グレーテルさんの語る所では「精神にも肉体と同じように鋳型がある」
 なんて話があり、肉体の鋳型がDNAで、精神にもそれに該当するものが存在する
 ということで、このあたり、なかなか引き込まれるSF的要素になっていますね。

 こうした分野に詳しくないのですが、実際に物理学の面から
 「魂の鋳型」に迫る研究とかあったりするのでしょうかね?

 それはともかく、グレーテル先生の言葉では
 「他次元時空の狭間にあるベールを」めくらなければ、
 魂の鋳型についてはわからないらしく、人類にはまだまだ遠い領域のようで(^^;

 

 

 

 創られた命・・・

 本来、魂の鋳型は母と父から少しずつ受け継ぐとのことですが、
 群像のクローンであるグンゾウは、群像の鋳型しかもらえていないらしく、
 それで自我を得てしまったのは「驚くべき事」であるのだとか・・・

 いわば、メンタルモデル達を「母」に、群像を「父」に誕生した
 「新しいタイプの生命体」がグンゾウであるというのは、確かに驚きであり、
 その重大事が、アドミラリティ・コードを動かしたのも納得であります。

 このあたり、人類が創り上げたデザイン・チャイルドと比較すると、
 どれだけ異なるのか気になりますが、あちらは「魂の鋳型」については完全で、
 結局は人類の延長上にある者ということなのでしょうかね。

 

 

 

 予言と、忠告と・・・

 そして、グレーテルさんも「自分が人間だと思っていた」と衝撃発言。
 だとしたら、いつ自分がそうでない者だと気付いたのか、
 そのきっかけは何なのか、それからどうしたのか等々、気になること色々です。

 それから、彼女が群像に残した言葉は、まるで予言のごとし。
 「主は永く戻らない」というのは、たとえば創造主、神のごとき存在はいない
 ということでしょうか? 「永く」とあるのが、永遠を思わせて不吉です。

 「古の盟約だけが残され、全てが曝される時が、もうすぐそこにまで迫っている…」
 これは最初の命令なり何なりが、主人不在で残されているだけということか?
 そして、それが白日の下に曝される時が近づいていると・・・?

 その結果、全てが試されることになる。
 人類に対して、剪定がおこなわれるとか、そんな感じですかね?
 アドミラリティ・コードとは、“神”の残した人類への剪定機なのでしょうか。

 謎が深まりつつ、グレーテルさんの従える6つの球体から噴き出すものが、
 6つの翼のように見えたのは、彼女が天使長ルシファーであるかのように思えて、
 天使と悪魔どちらにもなり得る存在であると、暗示しているのではないかと邪推。
 (ルシファーは12翼とも言われますが、6翼という話もあるので)

 また、群像が軌道エレベーターの上部で見た景色は、今後の人類の先行きを
 感じさせるものだと考えるのは、過ぎたる思考でしょうかね。
 “新たな海”へ漕ぎ出す日が、これから来ることがあるのかどうか・・・

 などなど、グレーテルさんとの邂逅から、様々な話が興味深かったお話でしたが、
 群像が目覚めたことで物語はどう動きだすのか? グンゾウの存在は何をもたらすか?
 諸々が気になりつつ・・・ 今後も楽しみです!

 

 

 

 今月のアド探~!

 いよいよ、アシガラ&ハグロの艦体も復活して、ナチさん捜索へ・・・
 と思いきや、ナチさんが沈められた座標がわからないらしく、グダグダに(^^;

 ミョウコウさんがナチさんの航跡を追えなくなったのは、戦闘中のアクシデントで
 やむなしですが、アシガラさんはどう考えても個人のミステイクなので、
 どんどん彼女の株が下がってゆくのが可笑しかったですね。

 そして困った姉妹が頼った先が、まさかのイオナさん!?
 そこで裏取引(?)がおこなわれてましたけど、いいのかアシガラさん!
 キミ、腐っても“霧”所属じゃろうに・・・

 これに対して、ミョウコウさんがどう出るのか、かなり気になる引きでしたね。
 まあ、いずれにせよ、ナチさんの捜索は、まだ先ということになりそうで(´▽`;)

 

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