五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 『恋愛ラボ』7巻・感想 生徒会交流会で咲く恋の華

2012年11月26日 | ◆4コマ漫画 感想

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 作者は、宮原るり先生。 (サイト:ヘッポコロジー

 なんと、アニメ化決定!

 恋に恋する女子中学生たちによる、「恋愛研究」の日々を面白おかしく描きつつ、

 実際に男子と接するにあたっての行動などが、笑いと共に甘く切なくもどかしく、

 くりひろげられる4コマ物語。 ついにアニメ化まで来ましたか~と感慨深いものがあります。

 

 この7巻では、生徒会交流会に参加する面々が、それぞれの課題を前に右往左往。

 恋アリ、友情アリのすばらしい内容となっていますね。 やはり、面白い!

 

 

 

【おもにエノを中心に描かれた7巻】

●榎本結子(エノ)の恋はとつぜんに・・・

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 唯一、男子との接点がまるでなかったエノでしたけども・・・

 ある日、出逢った“王子様”。

 彼を意識しつつも、どこの誰ともわからぬ男子。

 もう会うこともないはずの2人でしたが、ある場所で思わぬ再会?

 そんなエノの“王子様”への想いが、ひとっ跳びで描かれる第7巻です。

 

 

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 再会、誤解、そして・・・

 何と言ってもこの巻では、“王子様”との関係に一喜一憂なエノの様子が可愛らしい!

 

 思わぬことから意識して、「もしかして好きになっちゃったんですか?」という指摘に赤面。

 恋に恋するような状況ではありますが、それでも恋の予感にワクワクする姿が

 今までにないほどの可愛らしさで、そんなエノの魅力が満載となっていました。

 彼と再会してからも、少女漫画脳で大はしゃぎ。

 その浮かれっぷりが楽しいのですが、“王子様”のちょっとした言葉から、しょげてしまうエノ。

 ・・・なんて展開が、もどかしいやら切ないやら、と物語に引きこんでくれます。

 

 そして、縁の下の力持ち的に、エノをサポートしていた親友サヨの存在も重要。

 エノの落ち込みを察し、その原因となった言葉の真意について探ろうとする様子は、

 まさに親友といった素晴らしさでありました。

 エノの心が晴れて、さらなる進展を見せたのは、彼女のおかげでもあるでしょう。

 その後の「恋する瞬間」への盛り上がりも、これまた素晴らしい!

 恋を知った少女の魅力は無双。 これからの展開を期待させてくれるものでしたね。

 がぜん、エノの恋の行方に興味津々となりました!

 

 

 

【生徒会交流会での悲喜こもごも】

●それぞれの恋路や成長

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 そして、7巻のメインともいえる生徒会交流会。

 ここでは、エノ以外のメンバーにも色々ありました。

 藤女の生徒会長がマキだとは知らず、「理想の生徒会長」と思い込んでいるヤン。

 この2人のやりとりも見所でしたね。 とくに発表後、謝罪に関するやりとりは良かった。

 さらに、リコのナギへの感情も、もはや待ったなし状態に?

 そこに至るまでの過程も、これまた素晴らしかったですね、赤面しっぱなしだし。

 

 

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 そして何より、重要だったのはスズ。

 連載時ではなかったシーンが追加されていたり、

 また、描き下ろし特別編で、花火大会の一幕が描かれることによって、

 終盤でのレンとのやりとりが、自然なものに感じられるようになっていたのは大きい。

 そのため、スズの成長と、レンとの関係が、いっそう印象づけられることに。

 このあたりの描き方も見事でしたね。

 

 

 

【そのほか】

●加筆部分など

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 連載時と異なっていたシーンですが・・・

 まずは、エノの“王子様”が手を振るシーン。

 連載時は、背景にバスが描かれていませんでしたが、コミックスで追加されています。

 これによって、もうすぐ“王子様”がこの場からいなくなってしまう

 ということが、きっちりと感じられるようになりましたね。 細かいけれど、効果的です。

 

 また、同じページの「恋する直前」ですが、

 この場面でも、リコやエノの顔が加筆修正されています。

 連載時は、もう少しラフな感じだったんですよね。

 それがしっかり描かれることで、まさに恋する乙女といった表情に。

 2人とも美麗に可愛くなりましたよ。

 

 それと、先に挙げたスズとレンのやりとり、その手前の場面。

 連載時は、109ページ1コマ目~110ページ2コマ目へつながっていたのですが、

 コミックスではこの間を埋めるように、8コマの加筆がありました。

 リコが隠していたものを、他の4人が気付いているシーン。

 スズが内心悩んでいるシーン。 そして、リコが大切なものを元に戻すシーン。

 これだけ追加されたことによって、終盤の展開がグッと引き締まった印象を受けました。

 無駄のないみごとな追加ですね。

 

 あと、最後のリコ&マキのやりとりも追加シーン。

 この7巻では、「恋」についてはもちろんのこと、

 生徒会5人の「友情」も重点的に描かれていたように思います。(表紙の5人が象徴的?)

 ゆえに親友2人のやりとりでのシメは、この巻にふさわしいものだったかも。

 

 などなど、恋に友情にと大忙しな女子中学生たちの日々。

 アニメ化決定で、さらに盛り上がりそうな本作品。 今後もますます楽しみです!

 

 

 

【まんがタイムスペシャル 連載時感想】

 6巻感想のときも書きましたけど、カラーページは連載誌で読むべしです!

 本当、コミックスだとカラーじゃないのが残念なくらい、美麗ですよ、カラーの『恋愛ラボ』

 

 2011年11月号 海合宿・後編

 2011年12月号 生徒会交流会に向けて・・・

 2012年 1月号 エノ、マキに弟子入り志願!?

 2012年 2月号 エノ、“王子様”との出逢い

 2012年 3月号 岐穂四天王の可能性(戯言)

 2012年 4月号 「・・・好きな男子によく思ってもらいたい その気持ちは素敵・・・」

 2012年 5月号 生徒会交流会 スタート!

 2012年 6月号 生徒会交流会 藤女の発表は波乱の予感?

 2012年 7月号 ヤンvsマキ!

 2012年 8月号 スズの勇気と、リコの漢気と・・・

 2012年 9月号 リコの自覚と、エノの誤解と、マキの涙と・・・

 2012年10月号 エノの恋、その始まり

 2012年11月号 お勉強&お泊り会サプライズ! プール回はカバー外したら読めたー!

 

 

 現在、連載中のお話では、生徒会5人でのやりとりが増えてきた印象ですが、

 一方で、リコとナギの間にあるちょっとした思い違いから、

 不穏な空気が漂い始めて、一体どーなってしまうのか、と気になる展開へ・・・

 アニメ化も決まって、ますます今後が楽しみな作品です!

 

 


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