五里霧中

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◆ 『NEW GAME!』1巻・感想 ほのぼの社畜ライフ4コマ!?

2014年03月22日 | ◆4コマ漫画 感想

『NEW GAME!』1巻 (得能正太郎 先生)

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 公式紹介ページ (試し読みアリ)

 「18歳だけど、社会人です。」 (オビ文より)

 涼風青葉さんが就職したのは、ゲーム会社!

 そこで、上司や同僚の女性たちと働く姿が、少し厳しく、でも楽しく描かれる4コマ作品です。

 

 

【主な登場人物】

●主人公 : 涼風青葉

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 子供に見える18歳!

 憧れのデザイナーがいるゲーム会社「イーグルジャンプ」へ入社した青葉さん。

 けれど、社会人になったというのに、子供と間違われること、しばしば。

 そんな彼女がフレッシュ気分で、働く様子が微笑ましかったり、面白かったり。

 同期がおらず、社会人という気負いから、背伸びする姿も可愛らしい18歳。

 仕事はキャラクターデザイナー! そこで、どのようなキャラクターを作ってゆくのか、

 ゲーム会社の職務内容などと共に、興味深く楽しみです。

 

 

●上司・同僚・友人

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 上司にあたる女性たち。

 八神コウ : キャラクターデザイナー+キャラ班リーダーで、青葉さん憧れのデザイナー。

          青葉さんをからかい気味に可愛がるラフな人物で、

          泊まりで仕事する際には、パンツ丸出しになるのが刺激的!

 遠山りん : AD(アートディレクター)として、グラフィックチームを統括する女性。

          コウさんの同期にして親友。 自由な気質のコウさんに比べて、しっかり者。

          何かとコウさんを気にかけ、まるで押しかけ女房になっているのが百合風味。

 

 

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 先輩ばかりの職場と、友人。

 滝本ひふみ : キャラ班。 極度の人見知りで口数少なく、PCでのやりとりを好む女性。

 篠田はじめ : モーション班。 ボーイッシュだけど可愛くなりたい先輩。 おっちょこちょい。

 飯島ゆん  : キャラ班。 はじめさんの同期で、エレガントな装いに関西弁というお方。

 ねねっち  : 青葉さんの友人で女子大生。 まだまだ子供っぽい所が可愛らしい。

 

 といった風に、女性が目立つ職場。

 それぞれ、コウ&りん、青葉&ひふみ、はじめ&ゆん

 3組6名で覚えると、わかりやすいかもですね。

 青葉さんは、直属の上司コウさんや、ひふみさんと関わることが多いです。

 いずれも先輩ばかりの環境で、基本敬語で接している青葉さんなのですが、

 友人ねねっちとは対等のやりとりをしているのが面白い所。 いつもと違う姿が新鮮です。

 

 

 

【新社会人の気負いと初体験】

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 新社会人が遭遇する出来事の数々。

 18歳という若さで社会人となった青葉さん。

 その行動や心情には、わかるわかるという気分にさせられることが多かったですね。

 

 先輩さんに、ちょっとした間違いを言っただけなのに、思わず平伏するとは大げさすぎ!

 ・・・ではあるのですが、新人という立場で先輩に対して失礼なことは許されない、

 なんて気負う気持ちは、正直わからなくないのですよね~。

 「社会はキビシイ」なんて言葉を意識して、何があるのかわからないと緊張しまくり。

 そんな中で、無礼をはたらくことを極端に恐れてしまうのは、私も記憶にありますからねえ。

 

 他にも、居酒屋初体験(私の場合は学生時代でしたが)では、

 お酒の頼み方が初めてだと、よくわからなかったりする場面などに共感しましたし、

 また、遅刻をめぐってお叱りを受けたり、初任給を何に使うか悩むあたりも、

 社会人の基本をたどっていて楽しめました。

 

 こういった「社会人」なりたての頃にありがちな色々が、

 面白おかしく描かれているのは、微笑ましく感じられますし、

 今後、社会人となる方にも、興味をもって読むことができるのではないでしょうか。

 

 

 

【ゲーム作りから“働く”ことを知る楽しさ】

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 ゲーム会社での仕事風景。

 青葉さんのお仕事は、ゲームに出てくるキャラクターをデザインすること。

 もちろん初めからメインのデザインを任されるわけではなく、

 基本の勉強から始まり、単なる村人のようなキャラクターを作ることになるのですが、

 これが“働く”ということを、きちんと描いていて、とても好感をもてる内容になっています。

 

 何度もダメ出しされたり、夜遅くまで、ついには泊まりで仕事をすることになったりと、

 けっこうキツイと感じることもありますが、こうしたことはマイルドに描写されるので、

 あまりストレスになりません。

 けれども、こんなに大変なんだな~ということは伝わってくるため、

 ゲーム作りも楽じゃないということは、何となくわかりますね。

 

 それでも、青葉さんは楽しみます。

 そんな彼女の姿が、読者にも楽しみを感じさせてくれるような、素敵な作品になっています。

 あとがきにも書かれているように、ゲーム作りというものは

 本来であれば「闇にのまれてしまう」ことが多い、辛い仕事かと思われますが、

 本作では「楽しむ」ことを重点に描かれているので、ライトに読めるのが美点であります。

 

 まんがタイムきららキャラットにて連載中。

 和気あいあいと、しかしながら、しっかり堅実に仕事する様子に、

 とても魅力を感じている作品ですので、ますます今後も楽しみです!

 

 


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