ヤングキングアワーズ 2017年7月号より
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以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
●ドリフターズ (平野耕太 先生)
黒王軍の突撃を防ぐ豊久軍。
鉄砲隊による反撃により、押し寄せる敵軍を次々と撃ち倒しています。
その状況を空中から眺めて、「穴」からの射撃が厄介だと察知した竜騎兵が、
横から火炎を吐きつけようと企んで・・・
といった展開から始まりましたが、これは信長さんも予想していた動き。
「穴」の横から一気に焼き尽くそうとする竜騎兵に、おののく兵士たちですが、
そこへ与一率いる弓兵隊が一斉射撃!
攻撃してくる場所の見当がつきさえすれば、狙いをつけやすい。
となれば、与一とエルフたちという弓の名手にとって、格好の的でしかない。
与一と弓。
与一の射撃によって騎乗士は討ち倒されますが、それでも飛竜は止まらない。
エルフたちの射撃で多数の矢が突き刺さっていても、火吹き態勢に入っています。
飛竜の皮が厚すぎて貫けないらしく、このままでは「穴」の中の兵士たちが
一斉に焼き尽くされてしまうことに・・・
なんて危険な状況に、焦りが高まりますが、そこで1人平静に、弓を引く者が!
かつて屋島の戦いにおいて、扇を射る際に唱えた言葉を、心に浮かべながらの射撃。
那須与一ここにあり! と言わんばかりの神業が炸裂していましたね。
これには、弓の名手ぞろいのエルフたちも驚愕。
あれだけ頑強だった竜騎を射落としてしまうのだから、それも当然でしょう。
ゲンジバンザイの決め台詞には笑いましたけど(´▽`;)
安倍晴明と陰陽術。
そして、弓だけでなく、札もここで活躍!
他の竜騎兵に対して、晴明さんも術を行使して無力化させています。
文言を唱えながら数多の札を放ち、竜騎にまとわりつかせると、
完全にその動きを封じて、さらには沈静化させてしまうという凄技です。
術が決まると、しめたといった風な表情を浮かべる晴明さんがよかった。
こうしたように、与一さんの弓や、晴明さんの術が、竜騎兵に対して
大きな効果をあげていたのは痛快でしたね。
御大将、“出馬”!
そんな所へ、飛竜を操っていた騎乗士を蹴とばす猛者が!
我らが島津豊久、御大将であります。
御大将、騎乗士のいなくなった飛竜にドスンとまたがるや、竜をもらったと宣言。
自分が御大将と言われているにもかかわらず、徒歩なことに納得していないようで、
「馬上にあってこその大将!!」と述べていたのは笑いましたけど、的確でしたね。
そこで、竜騎兵の飛竜を奪うという発想は、さすがにどうかと思いますけど(^^;
晴明さんも、この豊久の行動から、オルミーヌさんの苦労を察したようで、
豊久さんに付き合わされることになっていたのは、愉快でありました!
でも、飛竜に騎乗した豊久さんたち、カッコイイ。
さあ、ここから一気に反撃となるのか?
と、期待が高まりましたけど、ここで何やら黒王軍に不審な動きが・・・?
それに気づいているのが、ハンニバルじいさんだけというのも、危険な兆候。
それにしても、ある意味、本陣をオトリに使った黒王軍の行動。
企図したのは光秀さん? それとも黒王自身でしょうか?
いずれにせよ、一体どう戦況は動いてゆくのか・・・ 今後も楽しみです!