2017年7月号
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今月の『ドリフターズ』感想はこちら
表紙は、『超人ロック』!
大きいロックの肩に乗る小さなロックが可愛い。
生誕50周年を迎えて、トリビュート企画共々、盛り上がっております。
『超人ロック 鏡の檻』 (聖悠紀 先生)
ラフノールの秘密に気づく者が・・・
ジェフくんが専務さんを「マギー」と呼んで嫌がられるのはともかく、
専務さんがそのことを誤解されないよう、デイモンさんに伝えていたのは、
彼女の心情を感じられて面白かったですね。
それはともかく、専務さんはラフノールの秘密に気づき始めた様子。
テトくんの狙いをかなり正確に言い当てていたのは、衝撃でありました。
一方、ロニ師がクローンであることにも気づき始めた人たちもいて、侮れない状況。
さらに、デイモンさんに起きた異変も気になります。
『絶滅酒場』 (黒丸 先生)
表紙には、人間の女性3人が描かれていますが・・・
今回の絶滅動物は、ハルキゲニア・オパビニア・シダズーンなどでしたが、
それらを“擬人化”したのが、表紙の女性3人だったようで、女子トークを展開。
その内容が、いかにもなものだったのが可笑しかったですね(^^;
会話の流れからケンカする雰囲気になるも、そこへ参入してきたアノマロカリスさん
のおかげ(?)で、平和になっていたのも面白かったですし、前回のお客様もいて、
ママさんの落ち着きが安らぐしで、良い感じです。
『はやめブラストギア』 (竹山祐右 先生)
オーメストパーツを奪われるはやめさん・・・
奪われたのは環さんに譲られたもので、それを考えて涙を流すはやめさんが切ない。
さらに強奪した集団は、はやめさんたちの情報を流しつつ、デスライド目当ての
ゴロツキを集めて、逃走時間をかせぐという周到ぶり。
そこで、死神王・姫王・牙狼王の3人が、一気にゴロツキを蹴散らしていたのは痛快!
彼らのはやめさんへの好意が爽やかで、はやめさんも元気づけられていた気がします。
そして思わぬ再会から知る、“オーメアウト”と呼ばれる一派の存在・・・
ここから、彼らとの衝突となってゆくのでしょうか。
『アラサークエスト』 (天野シロ 先生)
アンチエイジングを求めて、化粧品会社のイベントへ・・・
そこの社長さんは御年70というのに、どう見ても若々しい美貌を保ち、
ゆえにベアさんは執念を燃やして、その秘密を知ろうとしますが・・・
そんな中、お風呂で倒れたおばあさんを介抱する一同。
心停止のため治癒魔法が効かず、そこで機転を利かせるベアさんがよかった!
その後のお約束な展開も楽しくありつつ、社長さんとベアさんのやりとりも面白い。
諦めた者、諦めない者、それぞれの考えは尊重すべきと思いますが、希望は持ちたい。
『カグラ舞う!』 (佐藤両々 先生)
「神楽」について少しずつ知ってゆく神楽さん。
神楽さんの母上も、「神楽」に関しては目の肥えた方らしく、
神楽さんが「踊る」と言うと、「舞う」と訂正していたのが興味深い。
しかも、父上は「舞う」人だというから、これまた面白い所でした。
そして、神楽母のおかげ(せい?)で、本格的な「神楽」の練習が始まります。
正式な衣装に身を包んだ一同が、なかなかカッコよくて、素敵でしたね~。
横笛の響きから、荘厳な雰囲気が漂い始めるラストに、引き込まれました。
『おばけ道』 (漫画:小野寺浩二 先生/総合P:石黒正数 先生)
お化けを見られないなら、写真に捕らえよう!の巻。
ということで、メール情報をもとに、新宿御苑の木々を撮影するお二人。
しかしロケ日は花見日和で、いかにも出なさそうという、いつもの引き(^^;
でも、石黒Pのしょーもないダジャレ、私は嫌いじゃないですよ!
その後、緑山峠に場所を移して撮影している最中、不思議なバイク音があったり、
水上悟志先生と一緒に心霊写真チェックをしているとき、不気味?な1枚があったり、
ちょっとした不思議に包まれていたのは、面白い所でしたね。
何でもかんでも疑うのではなく、もしかすると?と考えるのは、楽しいかも。
他にも、こんな写真が・・・
【新連載!】
●ミズハコセカイ (七竈アンノ 先生)
アクアリウム生活へようこそ!
【主な登場人物】
・杏優(あゆ) : アクアショップの少女。
・源流(みなもとりゅう) : アクアショップの客にされた青年。
・父上 : 杏優さんの父。
アクアショップの水槽を眺めながら、魚は流されるままに生きて悩みなさそう
なんてつぶやいていた流くんでしたが、そこへ杏優さんが声をかけて、
お店へ引き込んでいます。
そんな所から始まる物語。
何やら悩みがありそうな流くんに、アクアリウム生活を勧めてゆく杏優さん。
というか、お客にしているだけなんですけども(^^;
そこで、流くんが気にかけたのは魚ではなく、空っぽの水槽。
でも杏優さんは、その水槽に夢を詰め込むことができると語っていて、
アクアリウムの夢が広がりそうな予感、ありましたね。
何だかんだで、小さな水槽を買った流くんは、興味をひかれているのでしょう。
魚のいない水槽でも流木があるだけで、だいぶ様になっていると思えますが、
流くんは物足りなさを感じていたようですし、ここからの夢の広がりに期待です!
【コミックス『超人ロック 外伝』『超人ロック異聞』、6月9日・発売!】
●超人ロック トリビュート (やまむらはじめ 先生)
トリビュート企画第8弾は、やまむらはじめ先生!
今回は、リアンナ・ミゴールさんのお話となっていて、
私は存じ上げないのですが、『コズミック・ゲーム』の登場人物らしいですね。
ロックが心を開いたともいう彼女が、突如として別の場所へ放り出され、
そこで黒髪の女性と出会います。
黒髪の女性の方は私も知っている人で、ミラさんというから驚きでした。
そして、ミラさんのいる時代は、リアンナさんのいた時代よりも、千年以上後!
つまり、リアンナさんは時空を超えてしまったということに・・・
2人は、互いにロックと関係のあることを知らないまま交流しているのが
面白い所でしたけど、ミラさんとロックが一緒に写る写真を見つけて、
リアンナさんが「幸福そう」と、いろいろ察していたのは印象的。
さらに、かつてのロックのことを想いつつ、彼が安らげる場所を見つけたことに、
涙を見せつつ、心の中で祝福していたことが、ちょっぴり切なくも素敵でしたね。
また、ロックが長命ゆえに、人格維持のために多くのことを忘却するという話は、
「鏡の檻」の記憶を引き継いで生き続けるロニ師のことを考えさせられつつ、
それでもロックが、忘れ得ぬものを抱いていることに、不思議と安堵感があります。
そして、帰ることになるリアンナさん。
彼女がロックに会うかどうするかの判断を下す場面にしみじみしつつ、
ラストの夜空が、胸に迫るものを感じさせます。
【コミックス4巻、発売中~!】
●MUJIN (岡田屋鉄蔵 先生)
伊庭八郎 vs 沖田総司ふただび!
・・・と言っても、剣の試合ではなく、釣り勝負でしたが(^^;
結果は、なんとも微妙なものでしたけど、それでも食い意地が先行するのか、
八郎さんが塩焼き・刺身と、料理について語っていたのは笑いました!
これには、さすがの近藤さんたちも、若干引き気味なのが可笑しかった。
とはいえ、試衛館の面々と八郎さんの交流は、清々しくて見ていて楽しい。
ただ、講武所への誘いについては、近藤さんは断ってしまったようで、
その裏にある武家社会の序列意識というものに、複雑な思いを抱かざるを得ません。
八郎さんは憤りを感じていましたが、近藤さんはそれでも爽やかに、
出自がどうの言っていられるほど幕府には余裕があるのだと解釈していたのが、
大物すぎて脱帽でしたよ。
また、人を斬るという話になり、土方さんや永倉さんが、経験談を語っていて、
とくに永倉さんが斬り合いの経験が多いという所は興味深かった。
永倉新八は、新選組でもトップクラスの使い手と言われていますからね。
しかし、そんな永倉さんも、沖田くん相手には斬り合いをしたくないと語っていて、
そこに山南さんや藤堂くんも加わって、斬り合い談義していたのは面白かった。
そして、義妹の礼子さんや義弟・義蔵くん、弟・武司くんもやって来てましたが、
武司くんが沖田総司の強さに疑問を抱いている様子が、これまた愉快。
そんな賑やかな様子を堪能しつつ・・・ 今後も楽しみです!
【コミックス『アオバ自転車店へようこそ!』18巻・発売中!】
●並木橋通りアオバ自転車店 (宮尾岳 先生)
ジャガーとブロンプトン。
今回のお客様は、ジャガーに乗っている和光ツムグさん。
本人も家族も、ジャガーの価値をよくわかっていないようで、
むしろ同僚さんたちの方が騒いでいるのが、可笑しかったり。
そんな彼が、運動するために自転車を購入すべくアオバ自転車店へ・・・
といったお話でしたけど、アオバさんが和光さんに勧めたのが、
ブロンプトンだったのは面白い所でした。
ジャガーに積むことができるうえに、ジャガーとお揃いのレーシング・グリーン。
これは、なかなかにシャレています。
しかも、覇気のなかった和光さんが、自転車生活で顔色もよくなってゆき、
それを見た覇気のない奥さんも真似してブロンプトンを購入し、
やはり元気になってゆく様子が、面白かったですね。
などなど、ブロンプトンによる自転車生活の“伝染”が楽しかった今回のお話。
家族が笑顔で自転車に乗る姿に、大きな爽快感がありました。
ラスト、ジャガーが家族を待つ様子に愛嬌ありましたし、ジャガーもブロンプトンも
この家族の一員のようなものなのだな~と感じつつ、今後も楽しみです!