作者は宮原るり先生。
もはや説明不要、人気の作家先生です。
【あらすじ】
とある私立中学校の生徒会役員5名、
倉橋莉子(リコ)、真木夏緒(マキ)、棚橋鈴音(スズ)、榎本結子(エノ)、水嶋沙依理(サヨ)
による「恋愛研究」活動を中心に、騒がしくも楽しい学生生活などを描く4コマ作品。
また、リコとマキが通う塾を舞台に、凪野智史(ナギ)や池澤雅臣(ヤン)など男子との
関わりが描かれる「恋愛実践」編も展開中です。
【物語】
「片想い中の彼に“料理”でアピール!」
「いずれ来るデートの日に備えて予行演習!」
「デートだって油断大敵、ケーキを食すのにもマナーが大切!」
「星を見ながら彼氏をゲット?! 出会いの場を求めて・・・」
などなど、「恋愛研究」まだまだ盛ん。
さらに塾編では、夏期講習時に4人だけの勉強会がおこなわれることになり、
その準備の中で、それぞれの想いが少しずつ意識されてゆくような展開に・・・?
また、サヨやエノの特別編である過去話なども楽しめます。
全編における「笑い」の要素や、所々で感じられる「喜び」の雰囲気、
そこに混じり込む浮ついた高揚と、ちょっとしたほろ苦さを含んだ「恋」の感覚。
そうしたものをしっかり感じられる宮原先生作品の魅力全開!
とにもかくにも面白いのです!!
【感想】(ネタばれあり)
■「まんがホーム」連載時感想
当時の「まんがタイムスペシャル」連載分は、長文感想ではないため割愛しました。
毎月連載が始まって(2010年10月号)からは、長文感想書いています。
■いろいろ感想
・生徒会のこと
雅師匠が拝めるだけで幸せです。(前置き)
それはともかく、連載時にも書きましたが、4巻で描かれたひと騒動をへて、
生徒会5名の雰囲気がより平らになったと言うか、ひとまとまりになった印象です。
それまではリコの“嘘”が、後ろめたさを感じさせる要素となって、ちょっとした“カベ”を
作っていた感があったのですが、それが取り除かれたことが大きいのでしょう。
それまで“恋愛師匠”だったリコも他のメンバーから、からかわれるようになったり、
「1人のボケに対して他4名がツッコミを入れる」というスタイルが確立されたりと、
この5人が創り出すスウィーティなウキウキ空間が大幅にパワーアップしているのが楽し。
そして、星見会に参加した生徒が述べる感想は、「恋愛ラボ」と呼ばれる生徒会の空気が、
学校全体にじわじわ浸透しつつあることを示しています。
ある意味閉鎖された「内側」の楽しい雰囲気が、次第に「外側」へ広まってゆく・・・
そんな感覚がとても心地よい。
生徒会5人が中心となって創りあげる輪がどこまで拡大してゆくのか、今後が楽しみです!
・塾のこと
やはり、恋愛要素の行方も気になるところ。
そうした点では、「リコ ⇒ ナギ」「マキ ⇒ ヤン」といった意識が深まりつつある印象。
それに対して男子の方は、「ヤンがリコを意識する」ような描き方が目立ちます。
ナギはリコを気づかったりしていますけど、今ひとつ意識の方向性が見えてこない?
可愛い顔してミステリアスな男だね。
これらのことから、3巻感想つづきで書きました四角関係予想に近づいていることが
感じられる気がしないでもないのですが・・・いかがでしょう?
勉強会にて、彼らの関係や想いがどのように形作られてゆくのか・・・気になりますね。
それにしても、ヤンが抱く「藤女生徒会長イメージ」は、いわばマキにとっての“嘘”になる
わけで、このイメージがヤンとマキにとってどのような“爆弾”となるのか・・・
そんなことも、今後注目かもしれません。
そして、リコとナギにとって過去の告白(?)も、もしかするとリコには“爆弾”になるのかも?
・その他
本来ならば、雅師匠の輝かんばかりの偉大なる魅力について、
数時間かけて語りつくしたいところではありますけど、泣く泣く割愛いたしました。
などという冗談はさておき、この巻で私が気にしたシーンは、
リコが自分の気持ちに何かしら自覚を感じつつあるようなところでしょうか。
ナギの笑顔をみたリコが、一瞬「間」をつくったりして自分の気持ちを振り返るようなシーン。
ほかにも、ヤンがリコのことを意識していると感じられるようなシーンなど、
少年少女の想いの描かれ方に、何かしら感じ入るものがあったりしました。
さらには、星見会帰りの場面、サヨやエノの特別編なども、よかったな~。
また、上で書いたこと以外に今後気になることといえば、
生徒会で海かプールへ遊びに行く予定があることでしょうか・・・・・・水着回バンザイ(ォィ
別荘に行くんですかね? マキかエノか・・・まさかサヨの所か?
それと、星見会ではそれぞれ追加ページがありました。
レン・スズ・ナナとのやりとりの部分と、“トゥルー”に張り合うレンの部分。
前者は、ナナを足蹴にしたあとのフォロー的な意味合いもありそう?
後者については、スズがレンを「素の方がいい」と評したり、
この2人の関係も気になる感じの描き方をしています。
・・・などなど、いずれも楽しい5巻でありました。
そして、今後も楽しみです!