２０１０年１０月号
「ホーム」は以前から（そして今も）、トップクラスに面白い４コマ誌なんですけども、
次々と新連載が始まって、現在の掲載作品が今後どうなってゆくのか、ちと気になります。
以下、ネタばれあります。 （未読の方はご注意ください）
●笑って！外村さん （水森みなも 先生）
新連載２回目!!
冒頭からいつもどーりに誤解されてしまい、春野さんに心配されてる外村さん(^^；
いやいや、三つ編み似合ってるし、可愛いしッ!!
みんなと打ち解けたいけれど、笑顔がニガテで怖がられてしまう外村さん。
まあ、言動も「誤解」の原因だと思うんですけど、さしあたって笑顔の練習などしてます。
その練習相手をしてくれるのが春野さん。
彼女だけは、学校での外村さんのよき理解者であり、よき友人。
ゆえに本作品では、ツッコミ役の苦労人ポジション(^_^;) イイ人だよな～、彼女。
でもってもう１人、今回やたら外村さんにからんでいたのが三雲くん。
彼は、お笑い芸人をめざす大阪からの転入生。
「今まで笑わせられなかった奴はいない！」という自信をもっていて、
“笑わない”外村さんを笑わせようと果敢に挑むも撃沈の連続。
でも、そのくじけない挑戦精神は尊敬モノだと思うな～。
はじめのころは外村さんにスゴまれても、めげない感じだったけど、
今では足がガクブルになるくらい、怖がるようになってしまいましたね(´▽｀;)
外村さんに「挑む」男子はもう１人、【背筋を伸ばして】の彼がいるんですけど、
差別化をはかるために三雲くんには「おびえ」てほしくなかった気もします。
その他にも、クラス委員の佐藤さんや、外村さんの“舎弟？”さん、外村さんを狙う３人組、
外村さんの家族などなど、いろんな人がいて楽しませてくれる本作品。
私としては、少しずつ外村さんの誤解が解けつつ、交流の輪が広がるような展開を
期待したいところです・・・まあ、あくまで「少しずつ」ですけど(^◇^;)
なぜなら、やはり「誤解」が面白味になっている作品ですからね。
それにしても、今回「ナイフの所持」について三雲くんに聞かれていましたが、
このナイフって、お祭りのときのアーミーナイフですよね？
こんな風に細かい所で以前のネタが関連してくるところなど、なかなか面白いです。
ワタシ的期待大作品、今後も楽しみです！
●恋愛ラボ （宮原るり 先生）
コミックス５巻、１１月発売決定!! ヤッホゥ！
本編は「スペシャル」に移ってしまいましたが、今回サヨ主役の過去話な特別編！
何と言いますか、どうしたんでしょうね「ホーム」。
「まんがタイムラバーズ」とでも改名した方がよろしいんじゃないでしょうか？
・・・なんて思うくらい、恋愛要素が強調されてきているような雰囲気。 私のカン違い？
そんな雰囲気をつくっている要素の１つが、今回の本作品。
サヨを気にする男子のお話。
これがなんとも見事に、小学生時代の淡い異性への意識を描いている印象。
そしておそらく、彼こそがサヨの彼氏・・・なんでしょうねえ（＾∇＾；
転入初日のミーハー女子のかしましさ、周囲からの嫉妬、男子からの嫌がらせ。
それら全てが、サヨにとっては何でもないこと。
そんな彼女の“強さ”を目の当たりにして、ちょっと意識してしまった男子が１人。
サヨを「変な奴」だと思っているけど、それでも彼は「意識」してしまっているんですよね。
で、その「意識」が、サヨの意外な一面を目撃したことで、大きく“開花”してしまう・・・と。
うん、たしかサヨは、彼氏と「接点がなかった」と言いつつも、
冗談めかして「パンチラ」がきっかけ・・・とか言ってましたよね？
それに彼のホクロの位置も同じだし、もう間違いないでしょ！
でも付き合い始めたのが、本編（中３）の半年前だから、ずいぶん時間あいてますね。
・・・などなど考えてしまいますが、今回の秀逸な点は、サヨ主役と言いつつ
視点はサヨを見つめる男子（サヨ彼？）のものである事。
サヨの内面は、描写するにはミステリアスな部分が多いし、
おそらく恋愛要素という面では不足がありすぎるような気がします。
なので、サヨへの想いを秘めた彼の視点が、「恋」を描くのに最適。
そして、それは見事に成功していると言えるでしょう。 私は今回みたいな話、好感触です！
彼のラストの一言に、「サヨのこと、よく見ているな～」と苦笑しつつも感心したり・・・
いや～楽しかった！
次号はエノ主役ということで、そちらも楽しみです！