2013年11月号
表紙は、鉄棒で遊ぶミカちゃんと、タロー&さくら!
その他、コミックス1巻が好評らしい『おじょじょじょ』、今月号で最終回『やねうらの彼女』、
新連載『ナノレンジャー』、短期集中連載『あおくび大根』など、盛りだくさんです。
今月の「声優の起用に難アリで賞」は、目次4コマ『荒井清和の4コマワイドショー』!
『風立ちぬ』の大ヒットについて、「声優がよかったから」と語る大御所監督。
それに対して、声優として起用された有名監督さんは謙遜しておられますが・・・
そこから大御所監督の「引退」の話題となり、まさかの「恩返し」がオチとなるのですけども、
いやはや、これが見事な“逆転の発想”になっていて、大笑いでありました゜(*゜´∀`゜)゜
声優の起用に難があり過ぎです、大御所監督!
※ あっ、有名アニメスタジオの声優起用に関して述べたものではございません・・・よ?
【今月のピックアップ!】
●わくわくワーキング (おーはしるい 先生)
増刊「おーはしるいスペシャル」は、10月30日発売!
そんな今回、みおさんが中野氏を押し倒すの巻・・・!?
冒頭、いきなり中野氏の上に乗っかっているみおさん。
・・・と思いきや、階段でつまずき、中野氏の上に落ちてしまっただけ(´▽`;)
ところが、その時、中野氏がケガをしてしまったものだから、
そこから、みおさんの甲斐甲斐しいサポートが始まって、ニヤニヤし通しの面白さでした!
「私、責任とるから!!」なんて言っていて、思わず「プロポーズ?」とか思ってしまいましたが、
彼女のきびきびとした行動が、まさに“良妻”といった感じでにんまり。
まあ、おかんパワーが強すぎて、トイレにまでついてこようとしてたのは笑いましたけど(^^;
おにぎりを「あーん」する場面では、ともみさん同様「ちっ」となった読者さんもいるのでは?
おにぎりに対しては、毒舌をかます中野氏でしたけど、
これって要するに、ボロが出ないよう気を付けた結果なんですよねえ。
その後の高沢くんとのやりとりでも、【ポロッと】妙なことを口走っていますし、
中野氏のギリギリな心情が垣間見れたのは、微笑ましいことでもありました。
表の顔はクールにキメて、大事な想いは心の内に・・・
最後、ともみさんとの会話の中で、本音をもらしていたのが印象的。
【泡沫の夢】というタイトルと、ラストのみおさんの笑顔とが、
みごとにマッチしていたのは心地よかったですね。
などなど、お世話するみおさんと、お世話される中野氏の姿が面白かった今回。
ますます中野氏の不遇っぷりが際立ちつつ・・・ 今後も楽しみです!
【新連載!】
●ナノレンジャー (渡辺伊織 先生)
正反対の少年2人、じつは共通の悩みがあって・・・
ケンカばかりしてきた少年・不動くんと、クラスで人気者のなごみ系少年・姫野くん。
渡辺先生の新作は、そんな少年2人のお話。
転校してきた不動くんに、いきなり姫野くんが勝負を挑む所から物語は始まります。
相手にしない不動くんでしたが、姫野くんが挑んでくる理由を知って、共感することに・・・
2人が共通してもっている悩みは「名前負けしている自分」。
ケンカばかりの少年は輝かしい名前を、なごみ系の少年は強そうな名前をもっていて、
イメージがまるで違う自分に悩んでいるわけです。
この点、前作『ギンダラとキンメダイ』の姉妹を彷彿とさせるキャラクター設定。
2人の人間、それぞれのコンプレックス、相手は自分の持たないものを持つ。
前作と異なるのは、各々が「自分を変えたい」と思っている所で、
ここがどのように物語に影響を与えてくるのか、注目であります。
『ギンダラとキンメダイ』完結2巻は、9月27日発売!
そして新連載となる本作品『ナノレンジャー』は、「名乗れんじゃー」ということでしょうかね。
少年2人が主人公というのは珍しいかも?
なかなか面白くなりそうな作品なので、期待です!
【ゲスト作品】
●忍はじめました。 (あらい栞 先生)
忍者なお姉ちゃんと、それに振り回される妹さんのお話。
あやめさんと忍さんは、姉妹。
ある日とつぜん、姉・あやめさんが自分は忍者だと言い出して・・・
と始まる物語。
あやめさんたちの家は代々忍者の家系ということで、
妹の忍さんにも忍者修行をさせようと、あれこれ迫ってみるものの、忍さんは断固拒否!
ド突きやビンタなど、容赦ない反撃をくらっても、あやめさんはあきらめない(´▽`;)
そんな様子が面白味になっている4コマ作品です。
笑顔で忍者に勧誘するあやめさんの表情が、独特の可笑しさを醸し出していますね。
一方、忍さんは普通の女子高生といった感じで、姉の奇異な行動を煙たがっており、
決して仲良し姉妹とはいえない描き方も面白い所。
あらい栞先生は前作『括目!女子大生活丸裸』でも注目していましたので、つづきに期待!
【最終回!】
●やねうらの彼女 (北条晶 先生)
コミックスは10月28日発売! ・・・ですが、最終回!
最後は、5年後のお話。
就職してから、転勤であちこち飛ばされていた准くん。
久かたぶりに月見荘を訪れて、思い出すあの日々のこと・・・
シェアハウスとなってから、ルームシェアまですることになった准くんでしたが、
お相手は藤村さんということで、うらやましいのかそうでないのか(;´∀`)
同棲ではありますが、同性ですからねえ・・・ 外見は異性なのに。
そんな藤村さんの部屋の天井はキレイで、大家さんが落ちてくることもなく、
ようやく平穏な日々を手に入れたはずなのに、なぜか落ち着かない准くんの心。
そんな心情とリンクするかのように、大家さんもまた寝付けない様子。
そこで大家さんが、准くんに見せたものは・・・?
【月見荘】という舞台にふさわしい素敵な月と、そこからの【大オチ】。
すなわち月が落ちる=夜が明ける=新たな日々が始まる
なんて寓意が、あったりするんでしょうかね。
本作品は、屋根裏に住むナゾの女性と、
その下の部屋に住む学生さんの交流を中心に、
月見荘を舞台にしたドタバタが、くりひろげられてきた4コマ漫画でした。
ゲストを経て連載になる時に、准くんのポジションにいたキャラクターが
変わったりしましたけど、最後まで前の住人さんは出てきませんでしたね。
そんなことも、ちょっと期待していたりもしたのですが、これにて完結。
コミックスは10月28日発売とのこと・・・ 楽しませていただきました!
【第2回新人4コマ杯 8月期月間賞】
・草食うライオン (上代真夕 先生)
恋愛めざしてまっしぐら! な女子大生さんのお話。
まんがライフオリジナル今月号にて、ゲスト掲載されていましたね。
青井ななかさん(20)は、恋人がほしい女子大生。
タイトル通り、草食系を食らう肉食獣のごとく、一目ぼれしたら周りが見えなくなるタイプで、
街中で出会った男性を追いかけまくる、そんな姿が面白い4コマ作品になっています。
ななかさんのキャラクターが愉快というか、パワフルで引っ張られてしまう印象。
やや猪突猛進なところが好き嫌い分かれるかもですが、そのあたりの魅力に期待ですね。